AIの特性(癖)を把握するため、改めて、AIに、「安全神話とは何」と質問 スリーマイル島原発事故(1979)も福島第一原発事故(2011)も、米国の原発災害研究報告書(AEC ; WASH-1400(1975)、NRC ; NUREG-1150(1990))に記載されたとおりに発生し、影響についても同様の結果になっており、原子力界が、安全神話を正式公言したことは、なく、安全神話と言う用語は、マスコミ用語であり、マスコミ関係者は、歴史的経緯も知らず、安全神話と言うネーミング遊びをしていただけ

質問

AIの特性(癖)を把握するため、改めて、AIに、「安全神話とは何」と質問。

回答

「安全神話」は、根拠もないのに「絶対に安全である」と人々が信じている状態のことを指します。これは、特定の事象やシステムが絶対に安全で、事故や問題が起こり得ないという信念を指します。しかし、実際にはその安全性には根拠がなく、また絶対的な安全は存在しないため、このような信念はしばしば問題を引き起こします。
原子力発電所に関する「安全神話」は、福島第一原発事故によって崩壊しました。事故前、多くの人々は原発が「絶対に安全で事故は起こらない」と信じていました。しかし、2011年の東日本大震災による福島第一原発の事故では、メルトダウンにより放射性物質が広範囲に飛散する事態となり、原発の安全神話は崩壊しました

このように、「安全神話」は、無条件に安全だと考えていたものが実際には安全でなかったときや、安全性に疑問を持つような不穏なことがあったときに使用されます。安全神話は、社会の危機管理における重要な課題となっています2。安全神話を信じることなく、常にリスクを認識し、適切な対策を講じることが求められます。

感想

AIの回答は、資料分析の結果を正しく反映しているものの、元となる資料が、正しくないため、正しくない結論になってしまっており、エンジニアは、さまざまな要因(技術基準、材料加工、品質管理、人的要因、運転管理)によって、不具合や故障や事故などが、発生することを認識しており、歴史的に、自然現象は、常に、保守的に管理することができないことも認識しており、原子力では、国内外で、大事故が起こらないと公言したことはなく、そのような例が存在するとすれば、研究者やエンジニアの公言ではなく、素人の軽い立場での発言やマスコミの解説の部類でしょう。
歴史的に吟味すれば、米国では、まだ、軽水炉による本格的な原子力発電の開始されていない初期の段階の1960年代半ばの1957年9月(日本では、米国の例を参考に、1961年6月に策定)、大事故に備え、原子力損害賠償制度としてのプライス=アンダーソン法(Price-Anderson Nuclear Industries Indemnity Act)が策定され、同時に、原発をブラックボックスとして、蓄積放射性核種の何割かが環境に漏洩するとの想定に基づく原発災害研究も実施され(AEC ;  Theoretical Possibilities and Consequences of Major Accidents in Large Nuclear Power Plants、WASH-740(1957))、さらに、原子力委員会(Atomic Energy Commission ; AEC)は、原発の大事故を想定した原発災害評価研究を実施し、1970年代前半には、運転中に商業用軽水炉を対象として、原発のシステム解析に基ずく炉心溶融事故の発生確率と影響について、詳細な原発災害研究を実施し(AEC ; Reactor Safety Study, WASH-1400(1975))、1980年代後半には、より正確な解析が可能な解析項目(内部事象では、人的要因、外部事象では、地震、その他、90 %範囲の誤差解析)を追加した原発災害評価改良版が、公開され(NRC ; Severe Accident Risks-An Assessment for Five U.S. Nuclear Power Plants-, NUREG-1150(1990))、日本も、米国の後追いを実施しました。
スリーマイル島原発事故(1979)も福島第一原発事故(2011)も、米国の原発災害研究報告書に記載されたとおりに発生し(水素爆発により原子炉建屋損壊や地下水問題については除外)、影響についても同様の結果になっており、原子力界が、安全神話を正式公言したことは、なく、安全神話と言う用語は、マスコミ用語であり、マスコミ関係者は、歴史的経緯も知らず、安全神話と言うネーミング遊びをしていただけです。

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