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【哨戒艦】軍事知識のない使いの小僧読売新聞みたいな記者クラブ記者が防衛記事を書く害悪。





記者クラブメディアの防衛担当記者は専門知識があるわけではなく、辞令で防衛省という役所の担当になっているだけです。新米記者がサツ周り、警察担当になるのと同じです。専門知識や見識がないから防衛省や自衛隊の言うことをそのまま書く。

だから防衛省や自衛隊の言いたいこと、拡散したいことをそのまま書く。この記事はその典型例です。



中露艦の航行活発化で護衛艦不足、ほぼ丸腰の補給艦や多用途支援艦も投入…監視能力の底上げ急務
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231105-OYT1T50176/

>日本周辺での外国軍艦艇の警戒監視を巡り、海上自衛隊が監視能力が劣る「小型艦」や「補助艦艇」の投入を余儀なくされるケースが急増していることが、読売新聞のデータ分析で明らかになった。2012年から始まり、今年に入って7割を超えた。中露艦の航行が活発化する中で、対応能力が高い護衛艦が足りないためで、防衛省は監視能力の底上げを急いでいる。

いやそんなことは十年前から常識ですよ。日がな一日記者室に座って、大臣会見の質問は事前に出して、官僚が書いた大臣答弁を会見室でカタカタ、ラップトップでかきつしているからこんなことをかいているんですよ。
自分が無知で無能で、いかにまとも取材をしていないのかと宣伝しているに等しいのだがその自覚がない。

>全公表データのうち、小型艦(掃海艇、ミサイル艇など)や補助艦艇(補給艦、多用途支援艦など)を1隻でも派遣したケースを調べたところ、11年まではゼロだったが、12年に1件(全体の4%)、20年は16件(同64%)、昨年は82件(同63%)で、今年は81件(同72%)に達した。

監視任務は、他国の軍艦が領海に居座るなど不測の事態に備えることが目的で、不審な動きがあれば無線で注意を呼びかける。対象艦が発信する通信やレーダー波などの電子情報も収集。装備する武器や乗員の動きも見て写真を撮影する。

>監視にあたる海自艦のうち、護衛艦はミサイルで武装し、時速50キロ程度の速力を持ち、2000トン以上の排水量がある。一方、掃海艇は時速25キロ程度で排水量は600トン程度と小さく、荒天時は航行できないこともある。補給艦や多用途支援艦は電子情報の収集能力が低いとされ、武装もほぼしていない。

>同省は乗組員を従来の護衛艦の約半数(90人)に抑えた新型護衛艦「FFM」を24隻建造して対応する。警戒監視に特化した「哨戒艦」や無人航空機の導入も進める。

基本的に防衛省の広報でしか無い記事ですよ。
しかも事実誤認すらある。

>新型護衛艦「FFM」を24隻建造して対応する。

FFM、もがみ級は12隻で終了して、次はもがみ級をベースにした改良型が12隻調達予定です。乗員は多少増えるでしょう。この記事を素直に読めばもがみ級が12隻導入されると読めるでしょう。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e4464533853747092eff9e9354a3e01fdf06399b

そして無批判に哨戒艦導入を報じている。この記事は哨戒艦導入のための世論を誘導するための記事です。ただでさえ海自艦艇は乗員の充足率が低いのに、隻数を増やすのが正しい解か?何で海保はシーガーディアンを投入するのに海自はそのような無人機が影も形もないのか?哨戒艦の任務は無人機で代用できないのか?もがみ級はクルー制を導入するはずが、実現できていない。それほど乗員が不足しているのに、哨戒艦導入のための乗組員は確保できるのか?

多少とも知識があれば、こういう疑問が湧いて取材対象に質問するでしょう。知識がないのか、考えて記事を書けないのか、単に仕事はジェーナリズムではなく広報であると承知しているのか、あるいはその全てでしょう。

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