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「MONSTER Exhibition」というアートコンペで作品を展示することになりまして③

どうもKiyotoです。

このnoteは「Monster Exhibition 2019」について書く第3回目です。

今回は、提出した企画書が通って、僕らの作品を展示していただくことになってからのお話です。

第1回目は、主になぜこのアートコンペに挑戦したのかについて、
第2回目のnoteは、作品を制作していくプロセスについて書きました。
下記にそれぞれリンクをつけますので、皆さん是非ご一読ください。

それでは、始めていきましょう。

展示することが決まって

5月31日(金)15:54 
事務局から審査合格通知メールが届きました。
歓喜の瞬間でした。僕らにとって初めて挑戦したアートコンペで、かつユニットでの活動も初めてという状態で選んでいただいたことに、ただただ感激しました。
すぐにuに連絡し、電話越しにお互いが興奮していることが分かりました。

ただ同時に僕らは、

この作品もしくは企画書をどのように評価していただいたのか
作品として、このままの状態で出展していいのか

などなど、お互いに感じることがありました。

話し合った結果、もっと作品の密度をあげたい、解像度をあげたいということで意見が一致し、出展までの期間でもう一度制作活動を行うことになりました。

作品を「完成」させる

僕らは改めて、「アートとは何か」という議論をしました。
もちろん今までもそのような議論はしていたのですが、もっとやろう、もっと深めようというような流れになり、お互いにリサーチや作品との対話を重ねました。
そして、僕らの作品はどのように読み取ることができるか、また評価したりカテゴライズすることができるのか議論しました。

ここでは、その時のことについては書きません。
この辺のことは、展示期間が終わった後にその感想なども含めて改めてまとめていきたいと思っています。

同時に、僕らはいくつかの思考実験も行いました。
その1つについてuがブログにまとめてあるので良かったらご覧ください。


作品が「完成」する

ここまで僕らは、

アートに対するリサーチから考えられる僕らの立ち位置
この作品をどのような定義することができるか、またどう見られるのか

などについて議論しました。

しかしこれは概念の話で、僕らの思想や立ち位置を示すための行為でした。
実際に作品としては、企画書の段階で使っていた「フェンス」のサイズにもう一度着目しました。
そして、最初に購入したのと同じサイズのフェンスをもう一度購入し、すでに塊となっているものに付け足すような形でさらにフェンスの密度をあげることにしました。

方法は前回と同じです。使う道具は僕らの腕力とハンマーのみです。
それ以外は、本能のままにひたすら叩くだけです。
今回は、最初と違ってすでに形があって最終形がイメージできていたので、前よりも本能のままに叩くことができたと思います。また、叩いている時に身体に伝わるあらゆるものを感じることができました。
ハンマーから手に伝わる感触、変化するフェンスの音、流れ落ちる汗、周辺の人々の視線、uとの対話。
これらは僕らに対話しているのことを認識させてくれているような気がしました。
そして今回も、僕らの握力と足腰が限界にきたところでフェンスとの対話は終了しました。

出来上がった塊は、企画書を出した段階よりもさらに密度が高くなり、不気味な雰囲気を出していました。そして、前よりもどっしりとした重量感のある立体物となりました。
どこから見ても決して同じ形ではない「怪獣の一欠片」は、前にも増して僕らに対話を求めているような気がしました。

そこで僕らは、「怪獣の一欠片」と一緒に写真を撮ることにしました。
これが一体何になるのか、その時はそこまで深く考えていませんでしたが、これも1つの「対話」であることは間違いありません。

これで一旦、「怪獣の一欠片」と僕らの対話は終了としました。
そして同時に、約4ヶ月に渡る僕らの制作活動は終了しました。

でも対話というものは、ここで終わりではなくいつまでも続くものだということを、僕らはこの時すでに分かっていました。
一度生まれた怪獣は、いつでも容赦なく人との対話を求め、静かにその時を待っているのです。

作品を「公開」する

最後に、完成した作品の概要を簡潔にまとめます。

「怪獣の一欠片」

**「怪獣とは人間の想像力の膨大な蓄積である」

僕らは、たくさんの人々の思考や感情が蓄積されたフェンス(日常的に目にしている沖縄の米軍基地を囲むそれ)と段階を踏みながら向き合った。
そこから生まれたイメージに向かって、何も考えず、体力が尽きるまでハンマーで叩き続けた。
その塊は僕らの想像力がつまった「怪獣の一欠片」となり、あなたに対話を求めているように見える。**

このようにまとめました。

現在、僕らの作品はすでに今回のアートコンペの公式ホームページに公開していただいています。
そこには、僕らの作品だけではなく選出された作品がずらりと並んでいます。それぞれが思う怪獣とは何か、またそれらとどんな対話が生まれるのか、僕らは非常に楽しみにしています。
下記にリンクをつけます。ここまでに書いたnoteと併せて見ていただくとより理解が深まると思います。是非お時間がある時にご覧ください。

最後に

ここまで、今回のアートコンペに挑戦することになった時から制作活動、また作品をウェブに公開するところまで書いてきました。
しかし、ここで終わりではありません。
この作品は東京にて展示をさせていただきます。

ここでは僕らは、僕らだけでなく多くの人たちと「怪獣の一欠片」が対話をするところを目の当たりにするでしょう。
それを見た僕らは、また新たに「怪獣の一欠片」と対話をするでしょう。

展示会の概要はこちら。
・企画展名 MONSTER Exhibition 2019
・開催期間 2019年7月27日(土)〜31日(水) 11:00-20:00
      ※最終日は17時まで
・開催場所 渋谷ヒカリエ 8/COURT

お時間ある方、また近くにいる方は是非お立ち寄りください。
「怪獣の一欠片」と対話を試みることで、きっと今までにない体験ができるでしょう。

展示期間中は、uかkiのどちらかが会場にいる予定です。
もしよろしければ、お声かけいただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

ukiのホームページはこちらから↓

コメントや意見、批評などお待ちしております。
それでは。

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