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俺たちの木村拓哉が帰ってきた

俺たちの木村拓哉が帰ってきた

と誰かが呟いた

TBS系で日曜日21時の枠
いわゆる「日曜劇場」で人気を博しているドラマ「グランメゾン東京」で尾花シェフを演じる木村拓哉さんを評しての言葉だ

**「グランメゾン東京」 **

の人気をぼくなりに分析すると
その理由は2つある

1つ目はドキュメンタリーに近いほど映像、演出をリアルに作り込んでいるということ

料理の監修にミシュラン3つ星の「カンテサンス」岸田シェフと「INUA」トーマス・フレベル氏を迎え、パリの三つ星レストラン「ランブロワジー(L'Ambroisie)」でクランクインしたという徹底ぶりに、レストラン業界関係者は大いに驚いたことだろう

率直な感想は

ランブロワジーよく受けたよな、岸田シェフよく受けたよな

と言ったところ

何も(手間もコストも)そこまでこだわらなくても良いのではないか、というくらい徹底的に料理にこだわっているのは、今のSNS全盛時代のプロダクト作りを象徴しているように感じる

少しでも偽物を見せようものならば、専門家、この場合はレストラン関係者やグルメブロガー、シェフたちから批判の声が上がる

その火の手は一気に燃え上がり、拡散して、それがドラマ自体の評価となってマスへと伝播する

「ああ、なんだかくだらないドラマなんだな」
「ドラマの中だけの話だよね、ありえないよね」

そうするともういまの時代の一般視聴者は観なくなるよね

これはテレビに限らず、あらゆるプロダクトが専門家の検閲にさらされるSNS時代を象徴していると思うんですね

だから
ここまで料理にこだわったテレビドラマは初めてなんではないだろうかと言った感想だし、とにかくその細部へのこだわりは正しいやり方だなと、ぼくは大変勉強になりました

さて
専門家たちがこぞって面白いぞと評価するドラマがSNSでの拡散も相まって人気になってまいりました

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