競馬の魅力 part1

店員が皆外国人の方のカレー屋さんってあるじゃないですか、

店によってフレンドリーだったり、異常に愛想悪かったり、

自分はどちらのパターンも好きです。

前者だとカタコトの日本語で書かれた貼り紙があったりしてなんだか応援したくなります。
後者は後者でまあいいんです。彼らのスタイルです。

付け合わせの"材料費2円かよ"みたいなやる気の無いサラダも好きです。

こういうやつ

別に特段おいしくはないしやる気ないけど、ないと多分違和感ありますよね。
そういうポジションって得ようと思って得れるものでもないです。



本題の話をしましょう、競馬の魅力について。

自分はすっかり競馬が生活に染みついています。

土日:レース見る
月:次の土日の出走馬見てなんとなく狙いを決める
火水木:色々データを集めて狙いを固める
金:枠順発表を受け狙いを微妙に修正する
土日:レース見る

のように。


ただ、競馬に対してあまり関心がない人に魅力を伝えるとなると意外と難しい。

競馬好きで知られる林修(先生)がテレビ番組で、競馬の魅力について

競馬は自分の情報分析力と想像力が問われる場、自分の愚かさを確かめる場所(だから負けても馬券を買い続けているんだ)」

と語っていました。

競馬の、"正解は誰にもわからない"という点は重要なポイントかと思います。
正解がわからないのは、自分のような競馬ファンは勿論、プロ予想家と飛ばれる人達、またジョッキーや調教師等の競馬関係者もだと思います。

いわば全員馬の手のひらに転がされているのです。


ただ、競馬に関心ない人はここまで読んで

「だからなんやねん」

といった感想を持つのが普通だと思います。

「自分の愚かさ確かめたいと思わんし」


原因は、今挙げた魅力は競馬を好きにさせる魅力と言うよりかは、好きになりかけている人を沼に引き込む魅力なんですよね。

自分は漫画を全く読まないのですが、周りでは漫画好きな人は少なくないです。ワンピースの魅力を語っていたりします。友情とか絆とか(正直あんまりちゃんと聞いていないのでくそ適当です、ファンの方大変申し訳ありません)。

これも同じ現象です、沼に引き込む魅力を言ってもそれが好きになるきっかけにはなりません。


あるものに対して関心が薄い人にそのものを好きにさせるには、きっかけ的魅力が必要になるのだと思います。
"きっかけ"と"魅力"の概念がごっちゃになりそうで危ういのですが。

きっかけ的とはある種断面的、突発的、事故的な...
広い意味合いをもたせるためにあえて"きっかけ的"というボヤっとした言葉を使いました。言語化が難しい。


キングダムって漫画流行ってるじゃないですか。漫画に興味のない自分は「ほう」とぐらいにしか思っていなかったんですが、

一番売れているビジネス書

というキャッチコピーを見て少し興味を持ちました。
キングダムの具体的な内容を語られるよりかはだいぶグッと来ました。
が、読んだことはありません。

ただ、この例で言いたいのはキングダムが持つビジネス書的魅力が自分にとってきっかけ的魅力であったことです。

読んだことはないので推測だけでしゃべりますが、キングダムにはまっている身の回りの人たちの多くがビジネス書としての魅力を感じて読んでいるわけではないでしょう。そういう意味でビジネス書としての魅力はキングダムの断面的魅力であると言えるわけです。


競馬の話に戻りましょう。

今現在流れている中央競馬のCMは松坂桃李、柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳がでているHOT HOLIDAYSといったコンセプトのCMです。

そう、

ラッタッター♪

のやつです。きっと見たことあると思います。

しかし、競馬沼にずぶずぶにはまっているファンからの評判は良いとは言えません。

「よくわからん旬の芸能人つかってんじゃねえ」
「内容が低レベルすぎる」
「もっと馬にフォーカスを当てろ」

といった意見がyoutubeのコメントに多くみられます。
さすがに普段からジョッキーを野次っているだけあります。

そんなファン達が絶賛するCMがこちらです。

さきほどのものとは随分毛色が違います。

どちらのCMも素晴らしいものだと思います。ただ、自分のような沼にはまってしまっている人間には後者が魅力的に映ります。

ですが、おそらく前者の方が競馬に関心を持たせるという点で機能していると感じます。自分の身の回りでもなんとなく流行る予兆は感じますし、実際競馬場は案外女性もいます。UMAJOですね。

それは前者のCMがきっかけ的魅力を伝えることに成功しているからではないでしょうか。

「競馬場って友達となんかわいわい楽しめそうじゃん」
「小さい子供を連れて遊ばせられるかも」
「お金かけなくてもスポーツ観戦として楽しめるよね」
「松坂桃李イケメンやん」

HOT HOLIDAYSのCMには実際レースと関係ない描写も少なからずありますし、親子がのほほんと楽しんでいる描写や、会場全体がどっと盛り上がる描写もあります。そして、実際の競馬場よりおじさんが随分少ないです。

古参のファンよりも新規ファン獲得を重要視するのかといった意見は確実にあると思います。

ただ、JRAもビジネスですから(急に雑い)。
古参を満足させつつ、新規も獲得できれば最高だと思いますが、かなりの理想論だと思います。

 

以上、ラッタッター♪が成功しているのではないでしょうかという話でした。

競馬のきっかけ的魅力をバシッと伝えたかったのですが、思い浮かんだら書こうと思います。




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