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止めない

 続けてみるという話。

 止めないを「とめない」と読むか。もしくは「やめない」と読むか。とにかく僕は一度なにかをやりだしたら止めない。あきらめが悪いとも言える。その愚直なまでの信念はいったいどこからやってくるのか。

 プロフにもあるが、僕は弓道がライフワークになっている。中学2年生の頃に始めたのでかれこれ20年近く続けていることになる。しかし腕前は三流…いや下手くそである。射は中途半端、的中は選手として使い物にはならない。けれどもおもしろがって続けている。

 妻は学生時代に出会った女性でかれこれ15年の付き合いだ。僕にとっては初めての恋人で、何もかもが最初の人だ。何となくだらだらと付き合ううちに結婚し、ありがたいことに子どもにも恵まれた。順風満帆な交際とは言えなかったが、彼女との関係を続けていくと僕は家庭というバックボーンを手に入れることができた。

 住むとこにろに至っては、もう20年以上同じ場所だ。学生時代地元を離れたとき以外のほとんどをここで過ごしている。昔通っていた通学路は今の通勤路だ。街の様相は20年前に比べて少しずつ変化している。

 馴染みの喫茶店に、もう4年くらい通っている。常連客ばかりのよそ者は中々入って行きづらい昔ながらの喫茶店。何となくふらっと入って、居心地が良くて。それ以来僕も常連客の仲間入りを果たした。1年くらい通うと、店のおばちゃんも僕の顔を覚えてくれて、行くといつも嬉しそうに笑顔で迎えてくれる。行かない日が続くと心配もしてくれる。

 博物館に併設しているカフェにもよく行く。ここでも僕は常連客になっているらしく、マスターとも談笑する。席に着くと何も言わずともトーストセットとホットコーヒーが出てくる。エラくなったもんだ。

 ちょうど今日、行きつけの居酒屋の大将から電話があった。今月いっぱいで店を閉めるらしい。僕にとっては思い出がたくさん詰まった店だ。大将と僕は気が合い、店に行くと日が変わるまでついつい語り合ってしまう。ここも3年くらい通っている。残念な気持ちもあるが、わざわざ僕に連絡をくれたことが嬉しかったりする。

 同じバンドのファンをかれこれ20年近くやっている。作詞作曲のマネごとなんかも10年くらいやっている。中途半端なクオリティだけど、おもしろがってやっている。

 最近では、仕事以外で興味のある研修や勉強会、ワークショップなんかに顔を出すようにしている。そこでは様々な出会いがある。これを継続していくと、おそらく僕の今後のキャリアにも影響してくるようにおもえる。

 僕が止めないで続けていることは、初めから続けよう!と思って始めたことではない。どれも人にまきこまれて始めたとか何となくやってみたということばかりだ。気がついて振り返ってみると、長いことやってんなぁ〜という感じだ。

 継続するということは、それだけ限りある人生に与えられた時間の多くを割くことになる。それだけの代償を払うんであれば結果を残さなければならない、あるいはその事を極めなければならない…と思いがちになる。

 でも、僕のような一般人は極めるなんて無理というもの。どうあがいたって世間に爪痕は残せないし、その世界のトップにはなれない。完璧を求めるのであればどこかで妥協しないといけない。だから僕はいつも中途半端だ。でもそれが良い。

 何でも続けていると、その人に合った何か良いことが必ず起こると僕は思っている。続けることによって自分の変化に気がつくことができるし、また、物ごとを見るためのモノサシを作ることができる。それは「違い」を見つけることであり、自らの思想を確立する重用な要素になり得る。と、僕は考えている。

 差異と同一性。同じことを繰り返すことで変化を認識することができる。これは今になって気が付いただけであって、これを知ろうと思ったわけではない。続けてみるとそういうことが分かっておもしろい。前述した愚直な迄の信念はおもしろがってやる、ということかもしれない。

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僕もあなたがスキです(/ω\)
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ジロー

家族と自然と弓と歌と喫茶店。妻1人子ども3人。地元高知の自然が大好き。作詞作曲なんかも少し。喫茶店は僕の大切な隠れ家。 30代に入り目まぐるしい日常を過ごす中、湧き上がる直感にロジックを与えて記録に残す。 サブの肩書 エコピープル。緑サポーター 。防災士。弓道四段。

FAITH FOR FIXING

思索の日々 思いついたこと,考え込んだこと。脳内でぐるぐる回していると気が滅入るので,とりあえず文字にしてみる。散らかった自分に言葉を与えて整理整頓。でもやっぱり散らかっている混沌と混乱・・・しないようにすこしづつ記事を積み上げていきます。解決のための信念。
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