絶望の向こう側

大きな決断をしなければならないときは,いつも急だ。これは僕の無計画性なのか。はたまたお人好しな結果のありさまなのか。けれど,それでもこれまで何とかやってこれた。周囲の助けや運。その他もろもろ。けれど,やっぱり,僕のあきらめの悪さが無ければ乗り越えられなかっただろう。これからも。

僕は頭の回転が非常に遅いので,あれこれ熟考し,ありもしないような未来を憂えて狼狽することもある。けれど,ありもしないような未来がたまにやってくるときがある。そんな時,あらかじめ狼狽えていた方が,冷静に判断ができるというもの。いつだって必要なのは想像力と覚悟だ。

即断できるような頭の回転の速さと切れ味は,僕にはない。事が起きてしばらくの間,脳内で反省会が開催されることとなる。今回もそうだ。何が正しくて,何が間違っているのか。そんなもの誰にも分らない。自分が納得するかしないかだ。人が納得するかどうかなんて知ったことか。

けど,親しい人には僕の判断を受け入れてほしいし,納得もしてほしい。そんな気持ちもある。嫌われる勇気はあっても,嫌われたくない人はいくらでもいる。そんなもんだ。

人には誰だって,その人の人生を左右するような岐路,選択,判断のようなものがある。何となく決めて何となく生きる。それはとても幸せなことだと思う。僕のように憂えて憂えて,結局なにもしない。もしくは,流れに身を任すのも一つの生き方だと思ってる。そう思わないとやってられない。

なぜか。どんなに僕ががんばっても,人は変えられない。自分ではない誰かを変えることなんてできない。自分にとって都合の良い人は,その人にとって都合が良いとは限らない。人と自分は違う。違うとお互いの意識がそう主張する。何でわからないんだ。何で伝わらないんだ。それこそ誰かが言っていた「バカの壁」だ。

争ったって仕方がないじゃないか。向こうが力で押し通してくるなら,こちらの方が変化して,その力を受け流した方が良い。だから,僕はどこにでも行ける自由を持っておきたい。選択肢はできる限り残しておく。「これしかない」はリスクでしかない。

選択肢は逃げ場の数だ。だから僕は,日常を大事にする。それは,家族を大事にする。友人を大切にする。いろいろな人と関わる。一人の時間を持つ。そして沸き上がる感情にロジックを与える。表現をする。そういうことだ。

物事の始まりは,時として複雑な様相を見せる。けれど,自分の中のシンプルな「型」を通して全体を俯瞰すると,大したことではない。所詮それだけのこと。

世の中には数多の絶望がある。でも希望は絶望を通してでしか見いだせないし,また希望があるから絶望を感じるのだと思う。今回の絶望も大した絶望ではない。不可逆的な時間の流れは人生が一方通行であることを認識させてくれる。

吹き出した風は気まぐれで,流れ出した波は後戻りできない。掴み取るような明日があるはずもなく,ただ思い出になっていく。いざ,絶望の向こう側へ。

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僕もあなたがスキです(/ω\)
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ジロー

家族と自然と弓と歌と喫茶店。妻1人子ども3人。地元高知の自然が大好き。作詞作曲なんかも少し。喫茶店は僕の大切な隠れ家。 30代に入り目まぐるしい日常を過ごす中、湧き上がる直感にロジックを与えて記録に残す。 サブの肩書 エコピープル。緑サポーター 。防災士。弓道四段。

FAITH FOR FIXING

思索の日々 思いついたこと,考え込んだこと。脳内でぐるぐる回していると気が滅入るので,とりあえず文字にしてみる。散らかった自分に言葉を与えて整理整頓。でもやっぱり散らかっている混沌と混乱・・・しないようにすこしづつ記事を積み上げていきます。解決のための信念。
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