変化とは

変化するには,感覚で捉えることのできないものを徹底的に壊すことが必要。

最近,弓の事においてはスランプだ。なぜなら今の自分が成長の頭打ちになっているからだ。次のステージに進むには変化しなければならない。変化するためにもう一つ成長がなければ次に進めない。そのためには,今一度射を見直し,自分の中に革命を起こさなければならない。

なぜ,こんなことを考えるようになったのか。

これまでは,ダメだと思われる個所を応急的に修正して全体のバランスを取ることをしてきた。不具合が発生する箇所を丹念に修正し課題をクリアするやり方だ。しかし,このままではある一定の結果は出すことができても,今より上達することはない。まさに今の僕は成長の頭打ち状態である。

前回受けた五段審査では,射の内容は悪く無かったと思う。2本とも中てることができたのであれば合格していた可能性はある(この時は1本しか中てることができなかった。)。しかし,師匠いわく「揉めるだろうね」ということだった。つまり,受かったとしても微妙なラインだったわけだ。

五段に受かることが目標であればそれでも良かったのかもしれない。しかし,僕にとって五段は通過点だと思っている。調子に乗るなと言われそうだが,もっと上に行きたいという気持ちがある。

そのためには,今僕の中に積みあがった基礎的な部分を徹底的に破壊して,再度構築していく作業が必要と考えた。

しかし,これは正直やりたくはなかった。もしかしたら大きな失敗をするかもしれない。再構築したものがしょーもないものだったとしたら…しかし,現状維持を決め込むことのできない気持ちが,その破壊活動を止めることをさせない。

いままで正しいと信じ込んできた感覚を徹底的に疑う。そして,今までとは全く異なる感覚で弓を引く。今はそのような練習をしている。

もちろん,一人でそんなことができるわけではない。師匠に逐次チェックをしてもらいながらの練習だ。自分の中にある既成概念を覆し,正しい感覚を探す。おかげで,自分の立ち位置の的よりも隣の的に中る方が多い。困ったもんだ。

感覚と言ったものの、感覚で捉えることのできるものは,自分の身体だけだ。身体のそれぞれの部位の働きや機能は,感覚で捉えることはできない。便宜的に,身体の「感覚」といつも言っているけど,それは少し違う。あくまで脳が意識するものであって,それぞれの身体の働きや心の動きなどは感覚,いわゆる五感で捉えることはできない。

つまり,自分の脳が意識するものを徹底的に破壊してやろうと思っている。今まで正しいと意識してきたことは,間違ってはないだろうけど正しくもない。100%正しいものなんてないのだけど,より正しいものに近づけるためには,今ある意識するものを徹底的に破壊する。そして,再構築をする。

五感で捉えることのできるものは,そうそう壊れることはない。急に引き方を変えたところで身体を壊すことはない。もちろん,師匠の指導の下,意識を変えていくことが前提になるが。意識は所詮,脳が勝手に考えていること。それをいくらいじくったところでそれほど全体に影響はない。

影響はないんだけど,その少しの差異が今後の自分の成長を大きく左右するものだと考えている。というか,もうその時期に来てしまっている。

意識を変えるということは,つまりコンピュータのOSを新しいものに取り換えるようなものだな。と思う。これまでは,OSのアップデートでバグを修正していたようなものだけど,そろそろそのOSも古くなってきた。そういうことだ。

五段を受けたとき。妙な話だけど,やっと四段になれたという感じがした。なぜかはうまく言い表すことができないが,そのように感じた。そこで初めて,変化しなければならないと思った。古い記憶と意識と感覚では次に進めない。

結果はどうであれ,今あるものを壊して新しいものを積み上げる。かなり不安で恐怖でもあるけど,反面わくわくしている自分もいる。だから弓道は楽しくてしょうがない。

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ジロー

家族と自然と弓と歌と喫茶店。妻1人子ども3人。地元高知の自然が大好き。作詞作曲なんかも少し。喫茶店は僕の大切な隠れ家。 30代に入り目まぐるしい日常を過ごす中、湧き上がる直感にロジックを与えて記録に残す。 サブの肩書 エコピープル。緑サポーター 。防災士。弓道四段。

FORM FOLLOWS FUNCTION

弓を引く日々。 弓に従い、弓に教えられる。僕は大山を前にしてその山門をくぐったところ。寄り道をしながらその道を歩んでいく。形は機能に従う。それはきっと芸術。
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