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WACATE 2023冬 参加ポエム(1日目)

こちらのイベントに参加しました。

自分はテストや品質について書籍やウェビナーで学ぶことはありましたが、他の人の経験と突き合わせたり、議論したりというのをしたことがありませんでした。

その経験がないまま業務を行っているので、どうしても自分の考えに自信が持てない不安さを抱えてずっといました。

なので勉強会的なイベントに参加したいとはずっと思っていたのですが、規模が小さすぎても怖いし、平日の夜とかだとそもそも疲れて参加する気にならなかったりで、機を逃し続けていたのですが、WACATEは土日で、コンセプト的にも初学者にやさしそうだなという印象があり、この冬のWACATEに意を決して参加することにしました。

今回は、初日を終えて自分が参加してみて考えたことや感じたこと、学んだことについてメモ的に書き残しておこうと思います!

ただし、ワークショップの内容などには触れませんので悪しからず。


1.QAの肩書きを持つ以上は、自分は品質に向き合いたい

他の参加者がQAについて語っている内容から感じたことですが、「品質に向き合う職種としてのQA」の印象は、自分が考えているよりもずっと強く根付いているように感じました。

品質に向き合う、つまりは「テストよりも」という意味です。テスターやテストエンジニアという呼称との相対的な関係から、そのような位置づけがなされているのだと思われます。

ですが実態としてのQAは様々だと考えています。ほとんどテストしか行わないにも関わらず、リッチな印象があるために、大した理由もなくQAと呼ばれている組織も珍しくないでしょう(という話が書かれた記事もありましたね)。

弊社は必ずしもそうではないと考えながらも、日々の業務では品質よりもテストに向き合う時間が長いことは確かです。「そうせざるを得ない」という気持ちと、「それに甘んじているだけじゃないか」という気持ちが半々ですが……

いずれにせよ、他の参加者の話から感じるQAの印象を受け、自分がQAを名乗ることに少し気後れを覚えました。

テストに全力で向き合うQAのあり方も、自分は何も問題ないと思います。ただし、自分が目指すものは何かと問われれば、それはテスト以外の手段でも品質に関与できる存在であると自信をもって言えます。

自分がQAを名乗るなら、そういう風にもっと頑張っていかないとなと、身につまされる思いでした。


2.明文化せずに済ましている様々なことがあるのを思い出した

自分はコードのリテラシーがないので、コードレベルで起こることはかなりの部分をエンジニアに任せてしまっています。

そして動くものができてからようやく自分がテストを担当します。自分がというよりは、そうした体制になっています。

自分はコードをよく知りません。しかしとはいえ、コードレベルでのテストというものが存在することくらいは知っています。その上で、自社のエンジニアらは、どの程度自分たちでテストを行っているのだろう? という興味は以前からありました。

しかし、「ある程度自分たちでやってくれていると思う」とチーム内で聞いたくらいで、それ以上のアクションをとっていません。実際、特に課題を感じていないわけで、まあ大丈夫なのだろう……という風に。

今回、ワークの中で「その後のテストを担うからこそ、それまででどんなテストが行われたのかを知ることは重要だ」と言われて、確かにと思いました。

ちゃんとエンジニアと会話してみるのは、今更でもやったほうが良いかもしれない。何かしらテストが行われているのなら、それがどんな内容なのかは知っておいた方がいい。何もテストが行われていないのだとしたら、なおさら知った方がいい。

それに現状の「エンジニアに任せる」というのは、きっとなんとない棲み分けのようなものでしかなく、明文化されたルールではありません。責任の曖昧なところで「誰かがやってくれているだろう」とするのは危ない考えだと思います。

把握しないでいた方がいい理由は何ひとつないのを、改めて考えさせられました。


3.多摩永山情報教育センターの白いボトルはコンディショナー


3つ並んだボトルのうち唯一白いボトルがあるのですが、それはコンディショナーでした。

つまり、ボディソープではありません。

間違えて体を洗うのに使わないように、これは気をつけたほうがよいです。


4.外の人間と話すことで気がつけることはとても多い

内側で抱えている問題を、内に秘めたまま解決しようというのにはなかなか限界があり、外の人間と話すことでいろいろとクリアになることがあります。他人は自分を映す鏡だと言いますが、まことにそうであり、鏡を見れば一発で分かるようなことにぐだぐだ悩んでいることのなんと多いことかと、たびたび思うことがあります。

しかし、組織の中にも内と外がある。つまり、あるチームに所属しているとき、他のチームの人間は外の人間になります。自チームと他チーム、というような内と外を組織の中で行き来しているときには、「組織の外」というさらに外側が存在することをついつい忘れてしまいます。

自分はこのWACATEのように、社外の人としっかり話す機会はこれが始めてだったので、今回気がつけることはとても多かったです。

なにも、社外には全く別の世界が広がっていて~なんてことはないだろうと思っていました。実際、みんな同じようなことで悩んでいるんだなあと思うことのほうが多かったです。だから革命的な気付きがあったわけではありません。

どちらかというと、自分の中の小さな当たり前が、別に当たり前ではなかったんだ、と小さく気がつく程度です。でも、それが何度も何度も起こりました。

それは太陽のように大きな強い輝きではなく、星々の小さな無数の煌めきで、たとえそうであっても、あれ、この星とこの星と、あとこの星とを結べば、ひとつの星座を描けそう。そんな閃きがあれば、十分に大きな発見と呼びうるものになるんだろうな……というのがひとつの学びでした。

また、今回は「社外」でしたが、ここからもっと外に目を向ければ「国外」という更なる広がりがあるわけで。そこから得られる学びもまたたくさんあるのだろうなあ、というのは、自分の参考にしているQA関連の書籍の多くが翻訳されたものであるということからも感じられることです。

外からの学びを共有してくれる人がいるのはありがたいですが、やはり自分の目で見れたほうがいいんだろうなあというのも、常々思っていることではありましたが、今回「社外」に出たことで、そのもっと外としての「国外」のことを更に意識することができました。



という感じの初日でした。学びが多くたいへん楽しかったです。

元気いっぱい2日目の感想を書きましたので、そちらもぜひお目通しいただけますと幸いです。


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