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中国は今後もスゴいのか?日本は今後スゴくなれるのか?

(↑の写真は数年前に深圳に行ったときの写真)

中国ってスゴいって毎日のように聞く時代になりました。


あらゆるヒト、モノ、サービスが全て繋がって、何もかもスマホでシームレスにシステマチックにスイスイで、小銭なんか持たなくてもQRコードで町の露店でも超スムーズに決済できて、それらと繋がったシェアリングサービスなんかもそりゃ便利すぎて、データも全部が繋がってプライバシーの心配とか感じさせないくらい便利で・・・


みたいな話を、ある社の上海に行ってきた方とディスカッションしたんだけど、まぁ現地に行くと確かにスゴいです。


僕たちが考える、ただいま現在の最新テクノロジーを組み合わせて
「こうなったら良い」って思う世界が
中国には完成されている。

ただね、負け惜しみに聞こえるかもしれないけど、そういったインフラが整っていないときに、急激な経済成長のタイミングで一気に普及すると、そういうインフラが完成することはあると思う。

はい

ここで二つの考察をしてみました
1,中国のこのインフラは今後どうなるのか?
2,日本の今後の発展に何かヒントは無いのか?

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1,中国のこのインフラは今後どうなるのか?

みんなちょっと前のテクノロジーとか、日本独自のテクノロジーの進化をガラパゴスとか言って批判するけど、中国ってGoogleもFacebookもなくて、(日欧米がスタンダードという目線から見ると)完全にガラパゴス。
でも人口が多いし、世界経済への影響力も強いので、ガラパゴスという単語が当てはまりにくいってのはあるけどね。
(日本は島国なので、ガラパゴスという言葉がイメージにぴったりハマりやすい)

ちなみに私はガラパゴス否定派ではありません。
ガラパゴスと言われようが、進化してその国の国民の生活が豊かになるなら「ガラパゴス上等」派。
(グローバルスタンダード化工作に失敗したってことくらいかな)

ただ一点。これも負け惜しみと言われるかもしれないけど、
あと10年後の中国は結構苦労するんじゃ無いかなと思うんです。

覚えていますか?日本のガラパゴスといえばケータイ。
ガラパゴスケータイ(いわゆるガラケー)が超便利だった時代。
ガラケーさえあれば何も要らない未来になるんじゃ無いかと思い始めていたあの時代。
僕たちの良く知っているお友達の会社も、ガラケー幽霊会員サブスクリプションモデルでみんな儲かったあの時代。

2006年にはワンセグも始まって、(今では馬鹿にされるけど)全キャリアの端末でパケット消費せず無料でテレビが見られたわけですからね。当時としてはスゴいことなんです。携帯向けに地上波TVの同時送信が行われている訳ですからね。

そしてそして何よりも「おサイフケータイ」

スゴかったですよね。

大崎とかSONYさんのお膝元でしか使えなかったedyもいきなり沖縄とかでものすごく普及しちゃったり。(その後楽天に買われたけど)

私の元公社系携帯電話会社のお友達なんて、
貸金業取扱なんちゃらという免許だか資格だかを取得する勉強してます!とか言ってました。
大手財閥系カード会社コラボのポストペイ型非接触決済(一言で言うと「iD」のことね)の部署に異動したので、そのためには必要だとか言ってました。

結局iDがコラボした大手財閥系カード会社の加入店舗ネットワークを駆使して、読み取り端末も一気に普及して、気がついたらハイブリッド型の読み取り装置なんか出てきて、edyやQuickpayなんかも普及して、とんでもなく便利になりました。

そしておサイフケータイの普及に最も貢献し、マニアックな僕たちだけではなく、キャズム越えを実現しマジョリティ層へ広がったのはJR東日本のSuicaです。
(先日、家の掃除していたら、オレンジカードとイオカード出てきて懐かしかったw)

いわゆるICカード乗車券ってやつだけど、2001年にJR東日本がSuicaとしてスタートして以来、あれよあれよと全国に普及して、2007年頃には、関西と関東ではJRと私鉄のIC乗車券相互乗り入れもできて、日本って本当にスゴイ国になったなって思ったわけです。キャッシュレスですよ。キャッシュレス。

ん?2007年?

そうです。2007年と言えばサンフランシスコのモスコーンコンベンションセンターで、あのアップルのスティーブ・ジョブズが手に持っていたアレ。のちに人類の生活をガラッと激変させることになるアレです。

iPhone登場!(ここでスタンディングオベーション)

こんな人まで現れちゃうくらいです↑

インパクト、スゴかったです。
まだその時点のiPhoneは通信回線も2G(もう忘れかけてるw)だったし、アプリストアも無かったけど(アングラでは存在していたけど)

とにかく、私も初代iPhoneを米国から取り寄せて、手にしたあのときの感動。そしてあの直感的で気持ちの良いUIの感動を周囲の人に自慢して、人だかりができて人気者になれましたもんw

ただその瞬間では、まだ僕たちはこの後に来る大きな変化を予測していなかった。

2007年のこの事件が、結果的に日本の世界で誇れる圧倒的な状況をガラパゴスと言わせてしまう状況に繋がっていくわけです。しかもたった数年で・・・

さて、ここから学ぶことは、

なにか世の中を大きく変えるイノベーションによって、
そのとき最新鋭であり、一気に普及した圧倒的社会インフラも、一気に古いものに変えてしまうということ。

つまり

今の中国も、一気に普及した最新鋭の社会インフラが足かせとなり、何かのイノベーションによって、次に進化に乗り遅れる可能性があるということ。

こういったインフラには周期があるかもしれないし、その周期は早くなるかもしれない。
それでも10年程度では一気に置き換わることは難しいでしょ。

2,日本の今後の発展に何かヒントは無いのか?

なんか長文書きすぎたので、ここからは手短に結論だけ書きますけど

GAFA(Google、Apple、 Facebook、Amazonの頭文字を集めた呼称)に勝てるのか?的な話を、至る所で聞くけど(最近はあきらめている人も多いのか、聞かなくなってきたけどw)
GoogleもFacebookも無い中国がここまで進化するんですから、可能性は広がっていると思います。

勝てると信じてやるか、あきらめるか。
勝つ必要は無くて、利用して進化するか。

まあ中国の場合は勝つとか負けるとかではなく、欧米は欧米。中国は中国という感じですけどね。まぁそれでも良いと思います。

様々な環境が整えば、日本はその次のイノベーションで大きなジャンプができるかもしれません。

さて今夜はロシアW杯ベルギー戦ですね。

先週は、あの競合相手の中、見事に決勝T進出を決めましたね。
色々勝ち方の美学に関する批判もあるでしょうけど、

美しさを取るか?勝ちを取るか?

勝つことが目標なら、美しさは二の次とし、ルールに則った勝つための作戦を入念に進めていかないといけませんね。

(ちょっと話のポイントがずれた気がするけど、まあ無理矢理今夜のW杯に話で締めてみたかっただけw)

それでは、また。

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