ひとり

どうやったら彼と愛し合えるだろうか。

暇になると、そんなことを考えてしまう。
今の彼のことはそこそこ好きだが、
愛し合えている実感がないのだ。

どこか義務のような感じで、
好きという言葉を放ち、
適当に優しく抱き締めている。

こんなの時間が無駄なのだと
分かっているのだが、
なかなか、
私たち、愛し合えていないよね?
なんて言えないのだ。

向こうがどう思ってるのかさっぱり分からない。
愛は探すものでも、見つけるものでもなく
自分から与えようとしなければ生まれない…
そんな気はしているけれど、
貰えるのならば、貰っておきたい。

ようするに、愛されたいと思ってしまう。

はやく心から愛し合える人に出会えたら
きっと、こんなこと、考えなくて済むのだろう。
ただでさえ仕事のことでいっぱいなのに
頭のかたすみで
あなた、ちょっと最近愛足りてないんじゃない?
と、私自身が囁いている。

まあ、ひとりで、こんな文章を打ちながら
うとうとして、
心地よく眠るのも悪く無いのだけど。

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