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インターネット・マーケティングフォーラム大阪 2019 覚書

 マーケティング・広告系の雑誌・研修の宣伝会議さんが主催する、インターネット・マーケティング・フォーラムのセミナーに参加してきました。

 私個人の主観ですが・・・

プレゼンターとして参加している企業・個人の目的 
 宣伝会議への義理立て+マーケターとして名を売りたい+製品・サービスの宣伝
主催者である宣伝会議の目的
 広告主であるプレゼンターとの関係強化+宣伝会議の認知向上

 という点を踏まえ、セミナーの内容を宣伝半分で聞いておけば、その内容は無料とは思えないほど質が高く、非常に役に立つ内容でした。

 以下、私が気になった点をまとめます。
 なお、プレゼンター企業の宣伝部分は排除しておりますこと、ご了承くださいませ。

① ヤッホーブルーイング(クラフトビールの製造・販売):ファンマーケティング

 ヤッホーブルーイングは、ヨナヨナエールというクラフトビールを製造・販売する会社である。

 2000年ごろの地ビールブームが過ぎた後、廃業寸前まで陥ったが、通販事業を立ち上げ、ファンイベントを通じたファンマーケティングを成功させ、業績を回復させた。
 今ではファンと一緒に企画を行うまでに至っている。

 その運営を担っているのは、ヤッホーブルーイングの社員である。
 彼らはイヤな顔1つせず、喜んでイベントの運営を行っている。
 偶発的な事象に対し、企業が無意識で行った行動が、賞賛されるものであったとき、SNSで爆発的にバズるのである。
 したがってこれは狙ってできるものではなく、たまたま起こった事象に対し、賞賛されるような行動をとれるマインドを持ち、かつ、権限をもった社員を育てることが重要である。
 事例として、ココイチが取り上げられていました。

② フロムスクラッチ(MAの開発販売):データマーケティングの成否を分ける要因

 データマーケティングで成功する企業と失敗する企業を分ける要因とは何か?
 フロムスクラッチが行った調査によると・・・
仮説① 有用なデータ量が多いこと
仮説② マーケティング予算の多さ
仮説③ 担当者のリテラシー
仮説④ 裏で支えるエンジニアの数
 これら①~④はデータマーケティングの成功とほぼ関係なかった。
 データマーケティングの成功を支えるのは、
「マーケティング戦略の立案・施策の実行に多くの時間を割けているどうか」である。
 うまく行っている会社は、データの準備に3割、データの活用に7割の時間を割いている。
 一方、うまく行っていない会社は、データの準備に7割、データの活用には3割の時間しか割けていない。
 データマーケティングは、がぜデータ準備に埋没する作業員になってしまうのは、①データ取得、②データ取込・統合、③データ変換、④データ活用の4ステップで行われる。
 この4ステップのうち、時間がかかるのは、②のデータ取込・統合と、③のデータ変換である。
 平均して、②データ取込・統合には1回あたり300時間、③データ変換には1回あたり80時間を要する。
 これらのあくまで「準備」の時間からマーケターを解放するためには、エンジニアやデータサイエンティストを大勢用意するか、多額のコストをかけてSlerに外注するしかない。
 つまり、相当な企業体力を持っていないと、データマーケティングを成功させることは難しい。

③ アーバンリサーチ(アパレル):公式アプリを使ったEC戦略

 店舗スタッフ自身をモデルとした、毎日写真をアップするサービスを実施している。
 これがEC売上の50%を占める。
 ハッシュタグによるソートも可能で、全店舗スタッフが参加している。
 スタッフに対する参加への動機付けとして、売上ランキング上位者には賞金を出している。
 店側の協力も得られるよう、ランキング上位に入賞したスタッフだけでなく、所属する店舗に対しても賞金を出している。 
 ランキング上位のスタッフには、EC売上が1000万円を超える人もおり、Instagramの公式アカウントを付与する等、社内インフルエンサーの発掘にも役立っている。

④ ヤプリ(GUIベースのアプリ開発ツールの開発販売):公式アプリ戦略

 アプリは利用者数はWebの1/3と少ないが、滞在時間はアプリのほうがWebよりも長く20倍である。
 したがって、新規顧客をWebから獲得し、ロイヤルカスタマーをアプリで育てることが有用である。
 プッシュ通知は即時性が高く、例えば雨の日キャンペーンなど、すぐできる内容が有効である。

⑤ ミツカン(酢の製造販売):コミュニケーションサービスを使った顧客体験の向上

 モノがあふれる現代では、サービス・製品が与える顧客体験の向上が不可欠である。
 顧客体験を高めるためには、以下3つのアプローチが有効である。
① 小さく始めて観察する
  PDCAループではなく、OODAループ発想で素早く行動。

 変化が激しい時代には、PDCAのように精緻に分析していると環境が変わってしまい、無意味になってしまう。
 自社のサービスを自社の社員に事前公開(ドッグフーディングという)することで、事前のテスト回数を増やして品質向上につなげることだけでなく、社員全員に製品を知ってもらうことが目的である。

② 目的が何かを考える
  デジタル化は手段のはずなのに目的にすり替わりやすい。
  失敗してもそれを許容して学ぶ社内環境が大事。

③ 顧客中心のカルチャー作り
  企業のコアビジョンを顧客中心とする

以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。

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あざっす祭り!
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koji/メガネ男

30代♂、企画職系サラリーマン⇒4月からマーケ系サラリーマンに。 プログラミング勉強中。python、Ruby on Railsとフラフラ。 暗闇ボクシングを継続中。強いワンパン打ちたいマン。 ツイアカ:https://twitter.com/megane_kiton
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