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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#093

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#093 :朗読すること

病室で朗読することだが、私の経験では病人の具合が悪く、自分で読めないような時は、読んでもらうのも耐え難く感じる。

ただし、子供や眼病(がんびょう)の患者、教育のない者、読むことが物理的に困難な場合は別である。

読んでもらうのが、好きな人は一般にあまり問題がない。熱がある時や、神経が高ぶっているときは、朗読を聞こうと努力することで、意識錯乱に陥ることもよくある。

病人に朗読してあげることは、効果があると言う印象が行き渡っているので、このことは控えめに述べておこう。
(2023年9月4日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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