見出し画像

ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#115

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#115 :看護師は、患者の食事時間について何らかの基準を持たなければならない

患者が今日食べる食事を看護師が用意していないからといって、昨日2時間待つことができなかった患者を、なぜ今日は4時間待たせることができるだろう。

しかし、残念なことに、このような論理がまかり通っている。その一方逆の場合、つまり、看護師が何かを手に入れたので、患者にそれを与えるというのも、同じく極めて有害である。

新鮮なゼリーや果物があるからといって、ちゃんとした食事の30分後、または食事中にたびたび与えたり、また食事にビーフティーもつけないような時に与えたりする。さらに悪いことに、それをベッドのそばに置いておくので、患者が食物を見る際、嫌気がさしてしまい、しまいには全然食べられなくなってしまう。
(2023年10月5日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?