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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#130

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#130 :ココア

紅茶やコーヒーの代わりに、病人にはよくココアをすすめる。しかし、英国の病人は、一般にココアが嫌いだと言う事実を別にしても、ココアの効果は紅茶やコーヒーとは、かなり違うものである。

カカオ豆は油分の多いデンプン質の豆で、回復効果は全くなく、脂肪を増やすだけである。

したがって、ココアが紅茶の代わりになるなどと言えば、病人を全く欺くことになる。ココアに元気を回復させるような何らかの刺激があるとしても、紅茶の代わりに栗を病人に与えるようなものである。
(2023年10月27日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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