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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#190

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#190 :看護師は、患者の衰弱を自分で観察しなければならない。患者は教えないだろうから

長い間、不治の病にある患者にとって、1か月前や1年前にはできた、これができなくなった、あれができなくなったと、そのつど看護師に言葉で言わなければならないことほど、負担になることはない。

看護師が自分でこのようなことを観察できないとすると、看護師は何のためにいるのだろう。

しかし、主に財力と地位で得られる限りのすべてのものを持っている人々の間で、他の原因以上に、看護師の観察のお粗末さのために、事故が起こっている例を、いやというほど知っている。
(2024年1月30日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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