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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#188

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#188 :病気特有の外見について、ほとんど知られていない

もう一点、言おう。健康な相と同じように、病気の相というものが確かにある。普通の観察力の持ち主や、時々しか見舞わない人にとっては、全身のうち顔が一番この相の現れにくい箇所だろう。

なぜなら顔は、体の中で病気以外の他の影響が一番よく現れる場所だからだ。さまざまな要因、たとえば外気、本当の健康のため、皮膚が弱い、うっ血、顔面紅潮、発熱、その他多くの原因のどれによるかを見極められるほどよく観察している人はいない、というか滅多にいない。
(2024年1月26日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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