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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#063

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#063 担当する、責務を果たすということ

事の大小問わず、「担当する」とはどういうことなのかを理解している男性はごく少なく、また女性も非常に少ない。

最悪の大惨事から、ごく些細な事故に至るまで、その原因をたどっていくと、担当者がいなかったこと、または、いたとしても、どのように「責務」を果たすのかの知識が欠けていたためであることが多い。

担当するとは、自分自身が適切な処置を取ることができるだけではなく、他の人もそうできるように気を配り、誰もが故意又は過失で、その措置を妨げることのないように気を配ることだ。

私にとっては在庫や戸棚、帳簿、会計書類等の管理を誰もが理解し、実行できるシステムを維持し、留守や病気の時にでさえ、すべてのことを他の者に引き継ぎ、すべてのことが今まで通りに運び、自分がいなくても困ることがないようにしておくことにこそ、誇りを持つべきだと思う。
(2023年7月18日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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