FF11が20周年なのでNewGameで初めてみた:その2
前書き
そんなわけで前回の続きです。
比較対象は前回同様「アトルガンの秘宝」発売後くらいの時代です。現在の仕様や変更点は現役当時からお世話になっているwikiの「FF11用語辞典 ~ ウィンダスの仲間たち版」から引用させて頂いています。
・マイバッグとストレージ
初期状態のプレイヤーの「マイバッグ」のアイテム容量は30個です。
入りきらない分は基本的に消えてしまうので、満タンにならないように「モグ金庫」に預けたりするわけですが、こちらの容量は50個で合わせても保有できるアイテム数は100個に届きません。スタックできるアイテムは複数個で1枠だったり、装備している分はカバンに含まれなかったりするのですが、普通にプレイしているとすぐに溢れてしまいます。
一応、両方ともクエストで拡張できるのですが要求されるアイテムは入手がめんどくさい上にオークションで高額取引されていて気軽に拡張できるとは言い難い状況でした。また、いちいちモグハウスまで戻らなければならないので大変に不便でした。
現在は「モグケース」や「モグサッチェル」、装備用に「モグワードローブ」があります。
これらのストレージはいつでも出し入れができ、モグワードローブは入れたまま装備できます。一部制限があるものもありますが、今は最初からマイバッグの他に200個以上の常に出し入れできるストレージが使えます。
これは相当便利で、街に帰らずに延々とレベル上げしてもストレージ不足でアイテムが消えてしまう事が殆どありません。中盤あたりから流石に不足気味になりますが、そこまでキャラが育っていれば拡張クエストでさらに収納個数を増やす事が出来ます。
・移動と乗り物
当時の移動は相当に不便でした。今でいう「ファストトラベル」等という物は無く、基本的に移動は徒歩です。乗り物として「チョコボ」がレンタル出来たり所有出来たりしますが、フィールドエリアでしか乗れないですし、移動速度が上がるだけなのでそれなりに時間はかかります。
白魔法の「テレポ」を使えば各エリアの「テレポイント」までワープできますが、そこからの移動は徒歩やチョコボです。しかも、ジョブやサポジョブが「白魔道士」である必要がありますので、目的地に着いた後にジョブチェンジする手段が無い場合はジョブが制限されてしまいます。ですので、当時は「テレポ屋」という商売を行って金策をするプレイヤーを結構な頻度で見かけました。
他にも「飛空艇」や「定期船」などの移動手段もあるにはありますが、クエやミッションで乗るくらいで、日常的に使われる移動手段ではありません。
現在はなんと一度到達した「ホームポイント」なら、ホームポイント間でワープが出来ます。自国のホームポイントからジュノに直接ワープできますし、タウンエリア以外に配置されたホームポイントもあります。
ギルが料金としてかかりますが、高くても1000ギル程度なので移動に数十分から1時間程度かかる事を考えれば激安です。また、同国内なら基本的に無料ですし、一定条件で料金が割引になります。
街やフィールドエリアには「サバイバルガイド」が設置されており、これも一度到達してしまえば料金がかかるものの相互にワープできます。ダンジョン内にも配置されているので、かなり便利な移動手段です。
これらの組み合わせにより、目的地への移動は概ね数分以内に到着できるようになりました。これはかなり大きな改善点です。
その他にも、呪符デジョンは毎日貰えますし、他にも移動手段に使えるアイテムが多数あります。
乗り物に関しては「マウント」という乗り物が増えていますが、使い勝手はチョコボとそんなに変わりません。ただ、「チョコボホイッスル」の入手よりは、マウント解放のクエストの方が手軽かもしれません。
・マップと入手法
昨今のゲームではオートマッピングが普通で、地図も最初から見る事ができます。というか、既にシステムの一部として提供される事が当たり前になっています。
当時のFF11は地図を入手しないと見る事ができませんでした。街や周辺地域は店で売っていますが、ダンジョンエリア等の地図はなんとそのダンジョンエリア内にポップする宝箱の中に入っていたりします。
地図を入手するために地図の無いエリアの探索が必要という、まさに「箱の鍵は箱の中」状態です。地図を持っている人に案内してもらうという方法もありますが、自分一人で入手する際は攻略サイトの地図を見ながら・・・というのが一般的でした。といっても決して簡単な訳ではなく、何度も迷った挙句に戦闘不能で経験値ロスト・・・という事を何度も繰り返した記憶があります。
現在は、ほぼ全ての地図が街で買えます。結構な数があるのでそれなりにギルが必要ですが、地図の無いダンジョンを彷徨う苦労に比べれば安いものです。
・限界クエストとミッション
最初はレベルが50までに制限されており、それ以上経験値を稼いでもレベルアップしません。
この「レベルキャップ」を開放するためには該当するクエストのクリアが必要で、5レベル刻みでキャップが解放されていきます。
元々プレイヤーのレベルを抑制するのが目的のシステムなので、クエストの難易度は相当に高いものでした。これまたサポートジョブ同様、基本的に一人プレイではクリア出来ないので、当時は「バージョンアップ」直後にこのクエストをいかにしてクリアするかが大きな課題でした。
現在は難易度が相当緩和されており、一人プレイでもクリアできるような難易度になっているようです・・・・が、結果的にこの部分は最後まで検証する事が出来ませんでした。
レベル60までは多少の面倒はあるものの、一人プレイで順調に進んでいました。しかし、レベル60キャップ解放クエストを始めた時に問題は起こりました。
「簡素な内容だが限界突破クエストのなかで一番時間のかかるクエストといえるだろう」
最初にこの一文を見た時はよく意味が分かりませんでしたが、読み進めていくうちにとんでもない事実が発覚します。
簡単に言うと、クエストそのものはとある場所を3か所調べるだけですが、調べる場所は獣人拠点の最深部。ここに入るためには特定の「だいじなもの」が必要で、それの入手方法がミッションのみ・・・・。
一応、仕方なくミッションを進めてみましたが、数時間プレイしても全然目的の所まで到達できない上に、当初の目的とは関係ないプレイのためテンションもあがらず、ウェルカムバックキャンペーンが終了してしまうためにここで断念する事になりました。
別に課金してもいいんですが、興味の無い部分をプレイする事になるので気が進みません。
当時は殆どのプレイヤーがミッションを進めていたと思われます。ミッションを進める事でランクが上がり、戦績で強い装備が入手できるようになるので、装備強化や金策に有利だったからです。
しかし、今回の様にNewGameで始めた場合は大きな障害になってしまいます。言い換えれば、「FF11というゲームをプレイするためにはミッションの進行が不可欠」というわけです。
この辺の設計は当時なら妥当だったと思いますが、今始める人には自由度が制限される少々残念な仕様に思われます。
とまぁ、こんな結果に終わりましたが、レベル60までは懐かしいながらも楽しくプレイできました。ゲームの質という意味では、十数年かけて磨き上げられた逸品な訳ですから。
当時と違ってWindows版のインストーラーもリニューアルされており、格段にインストールの敷居が低くなっています。現代のPCであればスペックが問題なるような事はほぼありません。(実はちょっとリニューアルをお手伝いしました)
当時プレイしてアカウントを持っていた方は、復帰してプレイしてみてはいかがでしょうか? もちろん、新規にアカウント作ってプレイするのもアリです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?