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日々のあれこれ。

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最近の記事

空也もなか

はじめて空也もなかのことを知ったのは、腹を立てて膨れっ面をしていたら「そんな空也もなかのような顔をして」と母に言われた時だった。あれは高校生くらいの時だったのか? はじめて空也もなかを買いに行ったのは、店頭でしか売っていないそれを母のために東京出張の際に入手しようと銀座の店舗に出向いた、あれは20代後半くらいだったか。事前にいろいろ調べた記憶はあるが予約したのかせずに買えたのかは記憶にない。 今や世界中の銘菓がクリックひとつで入手できるなか、デパートへの出店もなく店舗は一

    • ダーニング(×捨てる、◯繕う)

      ダーニングという手法を知ったのは5年くらい前。高い靴下でもなぜか踵だけがすぐにすり減ってしまう歩き癖のあるわたしにはうってつけのお直し方法だった。これまで泣く泣く処分した踵以外は全くダメになっていないウールのソックスが悔やまれるが、それ以上にダーニングの奥深さにすっかり魅了され感銘を受ける。お気に入りの靴下を捨てなくて良いだけでなく、穴の開いた部分を丈夫に可愛らしくさらに愛着の湧くものに自らの手でよみがえらせることが出来るとは。しかも細かなルールがなく技術も練習も不要というな

      • やめる・はじめる⑦買い物・断捨離

        時間があるので図書館でいろんな本を借りて読む。図書館がいいのは、ちょっとだけ気になる本を躊躇いなく借りられること(最初から必要だとわかっている本は買う)。気づけば「断捨離」「ミニマリスト」類の本のなんと多いこと…これらを買えば買うほど断捨離とは程遠くなるのではというほど。 理解できる部分はあれども、なかなか「これだ!」というアクションにつながる動機が見つからない。が、本日読んだこれ 佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない』(ワニブックス、2015  5年も前の本なのです

        • やめる・はじめる⑥・瓶詰め生活

          コンスタントに料理の時間を確保できるライフスタイルになると、計画的な食材購入と下準備・仕込みが可能になる。 そこで開眼したのが瓶詰め。玉ねぎを切ってレモンとお酢につけておく、プチトマトを半分に切ってオリーブオイルをかけておく、ゴーヤを切って塩揉みしておく、ナスを塩してグリルしてニンニクとオリーブオイルにつけておく・・・など。 長尾智子さんの本を参考にいくつか作ってみたが(こてらみやさんの「びん詰め」の本も実用性高し)ポイントは、 ①ありふれた素材 ②簡単な調理(切るだけ

        空也もなか

          やめる・はじめる⑤シャンプー・ノープー

          ノースキンケアからの流れで「ノー・プー(湯シャン)」。こちらは数年前にトライして継続中。頭皮の毛穴から直接体内に入るシャンプーの害について公に語られないのは、製造元である大企業の力が強く働いているのだろうと思う。まずリンス・コンディショナーの類を一切やめ、化学物質が多量に含まれた安価なシャンプーをやめ、基本はお湯のみ。数日に一度、厳選したシャンプーのみ(薄めて)使用するというもの。基本はとにかく適温のお湯で頭皮を丁寧にしっかりと洗うこと。シャンプーはその後の一瞬、少量のみ。シ

          やめる・はじめる⑤シャンプー・ノープー

          やめる・はじめる④スキンケア・ノースキンケア

          前回のメイクやめるにつながるわけだが、メイクをやめると付随するいろいろなものを一気にやめることができる。 まずクレンジング。メイク落としの必要がないので、洗顔のみで良い。液体やジェルは添加物が多そうで基本は固形石鹸のみ。熊野筆ブラシで泡立てて洗う。以上。 そしてスキンケアは一切なし。昔は液体だのクリームだのオイルだのあれこれ付けていたが、今は逆に何かベタベタしたものを皮膚に塗ることに違和感がある。石鹸だからしっかり洗浄されているはずだが、つっぱりやカサつきも不思議とない。

          やめる・はじめる④スキンケア・ノースキンケア

          やめる・はじめる③メイク・ノーメイク

          外出時には必ずマスクをするようになって久しい。もともとメイクを熱心にする方ではなかったが、それでも仕事の日は一通り下地→ファンデーション→メイクという簡単なステップは日課として踏んでいた。が、ここにきてメイクよりも日常の常識となったのがマスクである。当然だが、マスクをすると顔の半分が隠れる。さらにわたしはメガネをかけているので、もはや額の一部を除いて顔のほとんどは何かに覆われている状態。 もはや何かを塗る必要もないのでは? まずファンデーションをやめた。そもそもこれまでフ

          やめる・はじめる③メイク・ノーメイク

          やめる・はじめる②外食・自炊

          リモートワークの利点は数あれど、業務そのものよりもむしろ真っ先に挙げられるのは「通勤に要する時間とそれに伴うストレス」からの解放ということに異論はないのでは。 何よりも変化するのが食生活。以前から基本的に休日は料理をするが、仕事に行く日はまず台所に立つことはない。昼も外食だ。もともと料理自体は嫌いではない。自炊することのメリットはいくつも挙げられるがデメリットは思い浮かばない。それでも、週に5日という出勤日にとても料理する気にならないのは、精神的余裕がないからだ。切る、煮る

          やめる・はじめる②外食・自炊

          やめる・はじめる①通勤・リモート

          新型コロナウイルスをめぐる状況の中で、これまでの「当たり前」が一瞬のうちにそうではなくなるという大小問わぬパラダイムシフトを日々目の当たりにしている。その状況下で、その必要性は叫ばれつつも本格的な導入とはならなかった「リモートワーク」に多くの組織が踏み切らざるを得なかったのが4月〜5月の緊急事態宣言期間中。そこで一定以上の成果と確信を得るも、経済優先の国・自治体の要請に形式として従うだけの組織が大多数、結局いつもの通勤風景が戻ってきている。(もちろん職種にもよることは大前提と

          やめる・はじめる①通勤・リモート

          再開。

          約一年ぶりに更新を思い立つ。 この数ヶ月、経済活動の停滞とは裏腹に激変する自らの思考や生活について、このタイミングでやはり書き留めておくべきだと思った。10年ほど前にぽつぽつと書いていた日記のようなブログを最近発見し、文字を通して蘇る当時の状況や感情のあまりの鮮明さに、SNSでは及ばない思考の蓄積の力を思い知ったことも理由のひとつ。

          再開。

          The Shape of Sound

          有山達也展 音のかたち The Shape of Sound 2019年8月27日(火)〜10月5日(土) クリエーションギャラリーG8 http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/201908-3/201908-3.html

          The Shape of Sound

          塩田千春展 魂がふるえる

          ようやく見られた。このスーパーフォトジェニックな魔力に引っ張られないようにするのには相当な気合いが必要(「観る」ことと「撮る」ことを完全に分離させるために)。写真のスピードに比べると、咀嚼し反芻し言葉にするのにはもう少し時間がかかりそうだ。 ミスマッチな感はあるが(だからこそとも言える)、別会場で展示上映されていた会田誠と袁廣鳴(ユェン・グァンミン)の作品が物凄く良かったことも敢えて明記しておきたい。このご時世ゆえに。 塩田千春展 魂がふるえる 森美術館 2019年6

          塩田千春展 魂がふるえる

          安藤忠雄 初期建築原図展

          安藤忠雄 初期建築原図展ー個の自立と対話 Early Drawing of Tadao Ando : Autonomy and Dialog 会期: 2019年6月8日(土)〜9月23日(月) 会場:国立近現代建築資料館 http://nama.bunka.go.jp/kikak/kikak/1906/

          安藤忠雄 初期建築原図展

          ローザス 我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲

          磯崎新が「粗大ゴミ」と称したとか(ご自分の建てたものはどうなのかと時に問いたくなるが、少なくとも「粗大」ではないぜということか)…東京都の都市計画が元々問題山積の上に、付随するプランが頓挫したという不運も相まって、あまりにも評価の低いこの芦原建築、東京芸術劇場。確かに時代のトップランナーとは言い難いが、ここで観た数々の舞台や参加したワークショップなどの想い出がどれもあまりにも素晴らしく貴重なものであるがゆえ、この建築に足を踏み入れるたびに、毎回ノスタルジーの蓄積が更新され

          ローザス 我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲

          幕見で歌舞伎

          意外にも「幕見」のほうがハードルが高かった歌舞伎。システムが解っていなかったというのもあるが、いつでも行けるだろうと楽観してたら結局いつまでも行けないという典型。実際は、こんなに親切な説明が日本語と英語で掲げられているし、スタッフの対応もお見事。外国人も多い…確かに一日拘束は長いが、一幕観劇できるってのは観光客にも有り難いな。 お目当ては二幕目の「勧進帳」。販売開始の一時間半前を目指して来たが、一幕目の販売時刻よりも前で、すでに長蛇の列。そこで初めて、人数によっては二幕目以

          幕見で歌舞伎

          鎌倉

          東京から一時間、これまで断片的にしか訪れたことがなかったが、このたび降ってわいた一泊旅行の機会。同行者が姉というのもあるが、想像以上に充実、大満足の小旅行であった。 早起きはすべてを制する。朝一番のこのレンバイ(鎌倉市農協連即売所)の充実っぷり…外はあいにくの雨だが、いきなりテンション跳ね上がる。日帰りではないため買い込めないのがもどかしい。 早朝の鶴岡八幡宮、雨のせいか時間のせいか、観光客がほとんどいない。なんとも贅沢な時間と空間。 敷地内の国宝館もほぼ貸し切り状態。

          鎌倉