無題1

浮気というものは、喉が渇いている時に
ジュースを飲むようなものだと思う。
もしくはお酒。

どっちにしろ、
「その時の乾きは満たされる」けれど、
「すぐにまた乾いてしまうから、
更に欲しくなる」。


苦しい苦しい、と言えているうちは幸せだ。
気づいたら絶望が待っているのだから、
今だけでも存分に楽しんでおくべきである。
そういう関係の相手との別れは
究極に突然であるものだ。

そして、気付いた時には苦しい苦しい、と
言うような暇はない。心が死ぬ。
やっぱり私は1人なのだと再確認するだけ。

わたしは、それもよいなと思う。
何が良いのかはさっぱりわからないけれど、よい。
人生って感じがする。


人はどうしてこうも寂しさを埋めたがるのだろう。
時折、誰でもいいから私を抱きしめてくれ!と
叫びたくなるこの感情のぶつけどころを
どうにか探し出し、必死になってそれに甘えて、
いつの間にか次を探している。

辞めどころが分からないくせに、
捨てられ時は察するなんて。

人間は本当に、とびきり可愛くて頭の悪い
生き物なのだと再考した夜だった。

180516

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