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Lean on me、Lean on we

スオスダイ!カンボジアの国際協力NGO CBBでインターンをしています!カンボジア歴7年、住んでまだ3ヶ月のやましたです。

Lean on me

突然ですが、みなさんはこの曲をご存知でしょうか?

カーク・フランクリンというアメリカのゴスペル歌手が歌っている

Lean on meという曲です。

わたしがこの曲を知ったのは、13年前。
わたしが好きなゴスペラーズがこの曲をカバーしたのがきっかけです。

この曲で、何が好きかというと歌詞が本当にいいんです。

I am here
You don't have to worry
I can see your tears
I'll be there in a hurry when you call
Friends are there to catch you when you fall
Here's my shoulder, you can lean on me

わたしはここにいますよ。
心配しなくてもいいですよ。
あなたが呼ぶ時はいつでも駆けつけます。
あなたが挫けそうな時に支えてくれる仲間がいます。
ここに私の肩がある 寄りかかっていいですよ。

という。(意訳すぎる)

これは、和訳も含め、本当に聴いてほしいです。

支援を仕事にする

私たちがインターンで行なっているのは、教育支援です。

日本語教育、英語教育を通して語学力を身につけ、収入を上げ、将来的には脱貧困を目指しています。

また、貧困地域に住み、学校を中退せざるを得ない子どもに、CBBに住み込んでもらい、学校復学を目指すプロジェクトもしています。

先生としての直接的な支援もありますが、助成金や、プロジェクト資金集めなど、間接的な支援も大事になります。

その支援を目的にしたのがNGOだと思います。

ここのインターンでは、直接的な支援も間接的な支援も両方を学ぶことができますし、両方の難しさを感じます。

将来、社会福祉士として支援を仕事にしようとする私にとって、ここでのインターンは本当に勉強になっています。

支援対象者を探すためのアウトリーチから、アプローチから、支援内容から、そのための資金から、何から何まで、可視化しているため、日本にいる時よりも、仕組み的な部分を学べます。

今は授業チームとして、直接的な支援について考えていますが、あと半年、このインターンでたくさんのことを吸収し、今後の将来に活かしたいと思います。

今回、なぜこのLean on meという曲を話題に出したかというと、このLean on meが、私が支援をしていく上で大切にしたい視点だからです。

住み込みスタッフが来てくれることに

先月、住み込みスタッフを探しにトロップ地区のトゥメイ村に行ったお話をしました。

その時に出会った17歳の男の子。

彼は、17歳ですが、中学生で学校を辞めました。
彼が働きに出るのか、どうするのか、決断をするそんな束の間の期間に、彼と会えたことはとても幸運でした。

彼と、彼のご両親に挨拶し、CBBのことや住み込み制度のお話をします。

彼のご両親は、そのお話に前向きで彼もご両親からの後押しでここにくることを決断しました。

昨日は、彼が1日体験で、CBBに泊まり、一緒に買い物に行ったり、ご飯を作ったりしました。

カンボジア人がひとりで、緊張ぎみの彼でしたが、私と彼の2人で野菜を切ったり、他のインターン生を含めた3人で指差し会話帳を使いながら、クメール語を教えてもらったりしていく中で、彼の声も表情も柔らかくなっていきました。

彼にとって、CBBでの生活は新鮮なことばかりかもしれません。

電気がある。
水道が通っている。
シャワーがある。
トイレがある。
ガスコンロがある。

そんな生活様式の変化に、戸惑わないかなって思ったり、慣れない環境で寂しくならないかな、って心配になったり。

まるで、弟ができたような感じで、なんだかとても新鮮です。

そんな慣れない環境の中で暮らす中で、彼のことを少しでも精神的に支えられるようになれたらな、と思います。

彼の今までの生活様式を理解することや、彼自身のことを知ることが、住み込みスタッフを受け入れるCBBのやらなければならないことだと思います。

学校を辞めるほど、大きな事情があったこと。
17歳で、中学生であること。
CBBに来たい、という大きな決断をしたこと。

そんな彼の心に、インターン生が寄り添うことができたら。

安心して、勉強してもいいんだよ。
出稼ぎに行かなくても大丈夫だよ。
何か辛いことがあれば、いつでも駆けつけますよ。
私の肩に、寄りかかっていいからね。

そんな気持ちで、明日から迎え入れることができたら。

Lean on me 、Lean on we。

彼にとって、CBBが人生の中でのターニングポイントになれば、嬉しい限りです。

そのために、受け入れる側も、しっかりとした態勢で、おおらかに受け入れていきたいです。

彼の明日からの生活がいいものになりますように。

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