本当にこれでいいのかと思いはじめた

目の前で捨てられたご飯

前置きもなしに、書き始めます。
今日はそんな日。

今日、昼に米を炊いた。
正確に言うと、わたしは米を洗ってつけていただけなのだが、そう、米を洗った。

市場で炊き込みご飯を作ると決めて、材料を買った。

炊き込みご飯は大好物で、一人暮らしの時に2合炊くと、食べ終わる頃には半分なくなっているほど。

だから、いつもより米を多く入れた。

炊くことは他の人に任せたのだが、いざ炊くと米の量が多すぎたみたいだ。

溢れ出る炊き込みご飯に、プランを変更して
炊き込みご飯と、おじやにしたそう。

ご飯 and ご飯。

これは完全なる私のミスだ。
申し訳なかった。

でも作ってあるご飯はとても美味しく、やはり炊き込みご飯は何杯でも食べれた。

しかし、やっぱり米は多かったようで、ご飯が二人分くらい、残った。

日本ではラップがあれば、おにぎりにでもしてお腹が空いた時に食べてね、と言える。

だけども、ここはカンボジア。

気温が常に30度以上の炎天下。

体感温度も40度を超える。

食べ物なんて、すぐに傷んでしまう。

冷蔵庫も、ないし。

『投げよう(捨てよう)』

それが、ここでの口癖となった。

余ったものは、捨てる。

誰も食べないから。

この時間が、毎回心が痛くなる時間だ。

いや、そう思うのなら私が食べればいい話なのだ

でも、自分のお腹はすでに限界を迎えており、入るすきもない。

夜食べるかと言われても、正直そのあとに来るかもしれない腹痛の方が怖かったりする。

どうしようもないのだ。

でも今日は特別心が痛んだ。

今週から新しく住み込みスタッフとして来た少年の前で、まだ食べられるご飯を捨てた。

彼がそれを見て、どう思っているのか、私は分からない。

私の考えすぎかもしれない。

だけども、彼が住んでいる村の風景や、彼の家、カンボジアで貧困に陥っている人の生活を考えたら、それがいいとは思えなかった。

いや、考えすぎかもしれない。

私が炊きすぎたそのご飯は、私からすると炊きすぎてしまって、もう誰も食べなくて、残しても傷んでしまって、捨てるほかに術がないご飯だ。

だけども、その捨てるご飯は、こちらの人から見たら家族のお腹が少しでも満たされるくらいの、量だったかもしれない。

わたしは、食に鈍感になっている。

日本人は、食べ物を大切にしない。

物を大切にすることに、鈍感になっている。

食べられないものは捨てる。

捨てたらきっと、犬でもなんでも食べてくれる。

捨てたらそれで終わるから。

それがいいのか、悪いのかなんてわかんない。

だけどもやはり、食べれるものを簡単に捨てるというのは心が痛むものだ。

何かいい方法はないか、と思ったが

今回はやっぱり私が炊きすぎなければよかったのだ。

ご飯を作る時間

前回、夕方に来る高校生の生徒を叱って来なくなったお話をした。

それもあり、私は夕方に持つ生徒がいなくなってしまったのだ。

授業チームの一応リーダーというのに、私はなにをしているのだろう。

ここでの自分の存在意義について、考えることが多くなった。

住み込みスタッフやインターン生と一緒に買い物に行き、野菜を切り、その後はみんな自分の担当の生徒がいるため、ひとりで料理を作ることが多くなった。

ひとりになると、いろいろと考えてしまうし

今、なぜ自分はひとりで料理を作ってるのだろう、と惨めに思えてくる。

いや、でも誰かが料理を作らないことには、みんなが授業後にご飯をすぐに食べることはできないのだ。

そのためには、自分がやらねばだれもできない。

最近、生徒が増えてきた。
インターン生も、増えてきた。

生徒は何ヶ月かで入れ替わるというが、本当にその通りで、私がインターンを始めた頃に来られていたかわいいかわいい生徒達は、もうほとんどここには来ていない。

新しい生徒は、みんなそれぞれ他のインターン生が受け持っていて、私が授業をしようとしてもその生徒は、やはり担当の先生に教えてもらいたいようだ。

それは仕方がない。

誰だって、お気に入りの先生もお気に入りの生徒もいる。

私もいる。

さて、話を戻そう。

授業チームなのに、自分が何も出来ていないこの状態。

1日2時間の授業で満足してしまってる。
疲れてる自分がいる。

いや、前はもっとしていた。

ひとりで11人を教えたこともあった。

その大変さに比べたら、なんて楽なんだと思う。

今、変に遠慮して御局様状態になっているのかもしれない。

その現状は避けたかったが、そうみたいだ。

今の状況、本当にこれでいいのかと思いはじめた。

いや、良くない。

自分はなんのためにここでインターンをしている?

どんな役割がある?

自分はここで何がしたい?

人が多くなったのを、最近言い訳にしていた。

人が多いから、遠慮してしまってる。

じゃあ、どうすればいいのかしら。

それを考えるのも、自分の大事な時間だ。

そう簡単には答えが出ないから、まだまだ悩むかもしれない。

その間に、周りはどんどん変わっていってしまう。

もしかしたらインターンが終わってしまうかもしれない。

ここで、私ができること、私にしかできないこと。

それを日々考えてる、この1人になれるご飯を作る時間で。

最年長

ここのインターン生の中では私が最年長だ。
それを気にしてるかしてないかと言えば、まあそこまで気にしていない。

生活の中で、そこまで意識をしたこともない。
だってまだ卒業して3ヶ月だし。

だけど、やはり何か違うかなって思うのは
物事を1歩引いたところで見れるようになったことかもしれない。

盛り上がっているのを、1歩引いてふふふん、って見て楽しむ。

女姉妹、元女子校女クラ出身、男っ気なしの私からすると、刺激的すぎる連日の下ネタも苦笑い。

……元気な証拠だ、とだけ言い残そう

子供と遊ぶ時でも、直接混じって元気に遊ぶのはどちらかというと苦手だ。

それよりかは、遊んでる時に周りに危ないところがないか、どこかでトラブルが起きてないか、そんなことを見るポジションにまわる方が多い。

いわば、プールの監視員さん。

楽してるようで、いざと言う時にすぐに見つけて駆けつけ、対処することができる人、頼れる人。

最年長って、リーダーシップをとって引っ張るイメージがあるけど、私はそうじゃないみたいだ。

現場よりも、裏方の方があってる気がする。

そういえば、最近、事務局側のお仕事や、スタディツアーや1日見学などの方への対応のお仕事、新インターン生への対応のお仕事に繋いでもらえるようになった。

それは、自分にとってとても嬉しいことで、自分だけに任されている、ということにとても惹かれている。

もちろん、その期待には全力で応えたいと思う。

表舞台には立たずとも、なくてはならない存在になれたら。

目指せ影武者。

ここまで、1時間かけてズラズラと書いたが、やはり書きたいことを書くと、字数がどんどん増えていく。

インターン関係なくて本当にごめんなさい。

明日は、もっとよく生きることができますように。

リアトライ・スオスダイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?