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イベントレポ:「住のシェア」で旅するように暮らす、多拠点生活の可能性 | IID ものづくり学校

先日(2019年2月5日)、ものづくり学校でおこなわれた『「住のシェア」で旅するように暮らす、多拠点生活の可能性』に行ってきました。

関係人口がホットワードとして耳にするようになり、アドレスホッパーなる人たちがテレビで取材をされている昨今。


多拠点居住とかが流行るのは結構だけれども、そういうモードって10年前にもあったのでは?ADDressやHostel Lifeはこれまで言われてた多拠点とどう違うのだろうか、なんてことを考えながらトークイベントを聞くことに。

1.現在(ゲストのプロジェクト紹介)

佐別当 隆志 さん
ADDress 代表株式会社アドレス 代表取締役社長 / シェアリングエコノミー協会 事務局長「ADDress」


定額制多拠点Co-Livingサービス「ADDress」
古民家などの日本らしい物件のリノベーションを行い、多拠点居住を行えるような場所を作っていくプロジェクト。
背景として、
・空き家の有効活用で、ライフスタイルの常識を変えていきたい。
・地方へのUIJターンをもっと気軽にできる社会を目指す。
・別荘で暮らすような体験を。

具体的なシステムの話や方策はまだまだあるようですが、
2/18にさらにプレス発表をすることもあり、今回はあまり多くは語られませんでした。
気になる方は2/18をお楽しみに!

柚木 理雄 さん
株式会社Little Japan 代表取締役

空き家を、地域と世界をつなぐ、ゲストハウスにするプロジェクト。
・「気分によって使える場」をつくりたい。
・エントリーされる方すべての人と面談をしてから利用してもらう。
 →泊まる側もサービスを提供する側も安心感を得ることができる。

2.過去(プロジェクトをはじめるまでの経緯)

佐別当 隆志 さん
シェアリングエコノミー協会の事務局長でもある佐別当さん。
・自分の家でシェアハウス・ゲストハウスを運営していて、これが単純に楽しかった。
・シェアで暮らすと住宅ローンが資産になる。ローンよりも家賃収入、ゲストハウス費の収入が多くなる。

柚木 理雄 さん

・原体験は、30人ぐらいのゲストハウスをつくったことと、ホステル側が楽しかったこと。
・30ぐらいの規模だと、ゲストが知らない間に帰っちゃうことがよくある。ホストとゲストの関係性が希薄で、お互い安心して過ごすことができない。
・安心して使えるゲストハウスをつくりたい。

3.未来(今後の展望)

佐別当 隆志 さん
プロジェクトのすべての詳細は2/18に発表するのでほぼ言えないとのこと。

個人的な展望は、ロビイストになる、もしくはロビイングをやっていく。
シェアリングエコノミー協会やこれまでの活動で、政治家とコミュニケーションできる土壌が整っている。
どんなビジョンを唱えて、動いたとしても、法律変えないと社会が動かない。

柚木 理雄 さん
もともと農水省で働いていて、今は宿泊事業をやっているけど、ゆくゆくは「官」に戻りたい。スタートアップも官僚的な作法がわかっている人がいた方がうまく行くことがある。
また、大学の教員として地域の資源を使った事業を作る授業をし、プレイヤーを増やす動きもしていく。

4.Q&A

質問者:住民票はどうしてますか?
柚木 理雄 さん:ホステル暮らしパスなら、こちらに住民票をうつすことができる。
佐別当 隆志 さん:ADDressに住民票をうつすことができるようにしている。詳細は2/18に。
質問者:地域との関係性づくりをどうしてるか、地域の人の反対が起きないようにするにはどうすればいいか。
柚木 理雄 さん:
・時間をかけて関係性を作る。
・地域の人が関われる余白を作る。
佐別当 隆志 さん:
・呼ばれて行くケースはうまく行く。
・明らかな利害を提供する。
質問者:地域の人の反対が起こった場合はどうすればいいか。
佐別当 隆志 さん:ADDressに関しては東京R不動産が長年築き上げてきたオーナーさんとのネットワークを下地に拠点をつくっている。大家さんとの関係だったり、地域への関わりだったり、0→1ではじめているわけではない。
質問者:多拠点として選びたいエリアの魅力って?
柚木 理雄 さん:大家さんとの信頼関係を築けるか。どこの場所でも魅力はある。具体的に、その場所を見たときに住むことが想像できるか。
佐別当 隆志 さん:そのの街に住んでる人がおもしろいかとか相性が合うかとか。

5.トークイベントに行ってみて

多拠点居住についてはよくわかりませんでしたが
・ADDressが、東京R不動産のR動産ネットワークを下地に多拠点を展開している。
・Hostel Lifeでは、サービスを利用する前にすべての人と面談を行なっている。
これらは次のムーブメントのヒントになるかもと感じました。

「地域のコミュニティ」と「サービスを提供するプラットフォーム上でのコミュニティ」をいかにより良いものにするのか。
多拠点でつながっているネットワークが、サービスによって可視化されプラットフォームになりうる、そのプラットフォーム上でいかにして協働するのか。
今回のトークイベントは多拠点居住をキーワードとしてプラットフォームをつくっているサービスの紹介でしたが、この展開の仕方は別のジャンルにも応用し得ることかなと。

ADDressは2/18に戦略発表会をするとのこと!気になる方はこちらをチェックしてみては!


Hostel Lifeのサービスもとてもおもしろそうです!
2/16にゲストハウスサミットを開催されるようなので気になる方はぜひ!(埋まり具合とかはどうなっているかわかりませんが)


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