20210613

 久し振りに積極的に観たり読んだりしていた。たぶん何か吹っ切れたのだと思う。

 先週末、NETFLIXでゴジラSPを最新話まで一気に観て、その翌日には劇場版レヴュースタァライトを観に行った。2本ともすごいアニメで、今、意欲作はやっぱりアニメから出てくるんだなと思い知らされてしまったような気分。レビュースタァライトは劇場で観る映像体験として楽し過ぎたのでもう何度か観に行きたい。

 ウマ娘はセイウンスカイの実装に合わせて引いた。引きが良くてサイレンススズカやナリタタイシンも迎えることができたので、また少し本腰を入れてやろうかという気分になっている。サイレンススズカの育成で久々にレースをじっくり見ていたのだけれどこのゲームの一番の楽しさはやっぱりこれだと思う。

 シャニマス。アルストロメリアのイベントシナリオ『アンカーボルトソング』を読んだり、アンティーカの新しいメインシナリオが実装されたので霧子のシナリオを読んだりした。
 『アンカーボルトソング』は時間に寄り添う話だった。アルストロメリアとしての3人が収められた写真のスライドに対して「追いつけない」と表現されるのがいい。3人にとっての見える景色が移ろいゆくことと、ずっと続いていく工事によって景観が変わっていくこと(そして工事そのものは無機質で冷たいイメージを想起させるだろう)を照応させて「アンカーボルトソング」というタイトルが付けられるのはアルストロメリアのセンスだなと思う。
 霧子の新シナリオ。霧子をモデルにしたコミュニケーションロボットを作る、という話で、また攻めた角度からのアプローチだなと思った。ロボットに霧子のことを教えることによって、霧子自身が何者なのか、と問われる。思い出したのは瀬名秀明の『デカルトの密室』という小説で、なぜなら過去の霧子のテキストにデカルトに言及したものがあったからなのだけれど、これはまさにロボットの心についての小説だった。ロボットの心について考えることは、必然的に人間の心について考えることになる。学生の頃にこのあたりのテーマに興味があって、講義を取ったり本もいくつか読んでいたりしたから懐かしさがあった。自分はシャニマスでは霧子が一番好きなのだけれど、こういうシナリオが書かれるとその理由がはっきりして助かる。

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