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持て余して潰すもの

久し振りにプールに浸かって来ました。
時々泳いで時々ジャグジーでぼーっとして、それほど鍛えたわけじゃないが気分転換。

昔は何をするにも時間が足りなくて、寝る間も惜しんで動き回ったものだよ、とジジイになったら言ってみたいが、実際そうでもなかったはずだ。忙しいのはある一定期間で、それがひと段落すれば急に静寂のヒマ時間が訪れる事もある。そういう時になったらあれやろう、これやろう、と忙しい時はヒマ時間を渇望するのだが、いざヒマになってみるとするのは「無」だ。

何もしない。
誰か隠しカメラでここ最近のおれの週末を録画して欲しい。
平日は仕事という柵(しがらみ)があるのでわりと一日中何かしているのだが、金曜日の終わりと共に訪れる静寂に対応して器用に頭を切り替えられる脳が無い。
おれの8ビット脳は常にオーバーフロー気味なので、まずは「無」になってリブートしなくてはならない。リセットボタン押しながら電源入れ直すアレですよ。(昭和世代いますか?)

で、結局週末やらなきゃいけない事の半分も終わらずに週末は凄い勢いで過ぎる。なぜ終わらないかといえば「無」時間が多過ぎるのだ。
スマホいじってるとかいう問題じゃなく、お茶でも飲みながら停止しているのだろう。
そしてそれらの時間はほとんど記憶に残っていない。何もしていないからね。

かと思えば、最近は時間が足りないよりも時間を持て余す方が多くなってきた。
空港での待ち時間、海外で急に訪れたオフの日、誰かとの待ち合わせに早く来すぎた場合(おれは常に早目に行動する派)など。
だいたいぼけっとして終わってしまうのだが、そこを効率的に仕事や勉強に費やそうとも思わないし、スマホをどうしても見ないといけない理由も無い。

人生は有限だが、このペースを変えるつもりはない。このポンコツ脳と上手く付き合うには無理は禁物なのだ。週末くらいぼけっとさせてくれ。