Kohei Katada@スタートアップの財務・経営管理

五常・アンド・カンパニーで金融包摂に取り組んでいます。首尾一貫して一貫性のない人生を歩…

Kohei Katada@スタートアップの財務・経営管理

五常・アンド・カンパニーで金融包摂に取り組んでいます。首尾一貫して一貫性のない人生を歩んできた2児の父。投資銀行、ヘッジファンドを経て、ライフネット生命保険にて企画・上場準備、スマートニュースにて資本調達・管理部門の立ち上げを担当。詳細→ http://katada.me

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ベンチャーファイナンス 101 (随時更新)

こんにちは。五常・アンド・カンパニーの堅田です。例にもれず当社もWFHが続いているのですが、やはりリモートでの知識・情報の共有に難しさを感じています。ということで、チームへの情報共有を兼ねて、財務・経営関連で私自身が参考としてきた良質な書籍やコンテンツを、独断で選び若干の補足説明を付してnoteに整理してみました(約24,000字)。101は英語で「入門講座」の意です。 誤解してほしくないのはどんな起業家も財務担当も、(自分も含めて)ほぼ誰もが最初は素人だったということです

    • ストックオプションを設計するときに最初に読むnote (随時更新)

      1. はじめにこんにちは。五常・アンド・カンパニーの堅田です。本職は財務・経営管理ですが、これまで複数のスタートアップで組織・人事の仕事にも携わってきました。本稿のテーマであるストックオプションは、人事と財務の交差点に位置するため、その設計から運用まで一定の経験を有しています。 昨年、日本を代表するスタートアップ SmartHRの創業者である宮田さんが以下のようなTweetをしておられるのを拝見し、また個人として応援しているスタートアップの創業者から同様の相談を受ける機会も

      • チームワークについて(雑考)

        本noteは五常・アンド・カンパニー("五常")の社員blogとして英語で執筆した内容を日本語に翻訳・再構成したものです。 英語版はこちら → Inch by Inch — my thoughts on teamwork 五常のチームの顔ぶれはこちらをご覧ください。だいぶ多様性が高まりとても嬉しく思っています → Our Team スポーツとチームワークと私チームで何かに取り組み勝利することは、自分の人生の大切な一部です。 就職してから、皆で時間を合わせるのが億劫に難し

        • A Beginner's Guide to Kohei Katada | 取扱説明書

          まだ翻訳されていないのですが(その後、翻訳版が出ました)、"High Growth Handbook"(Elad Gil)という高成長企業の経営の要諦をまとめた素晴らしい本があります。 この本の中では、様々な起業家・経営者へのインタビューが紹介されているのですが、そのトップバッターとして登場するClaire Hughes Johnson(COO, Stripe)が「創業者は自分の取扱説明書を書くべき(“I think that founders should write a

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        ベンチャーファイナンス 101 (随時更新)

          あの鐘を鳴らすのは

          昨年5月から社外取締役を務めている株式会社ビザスクが、2020年3月10日に東京証券取引所マザーズ市場に上場しました。関係者の皆さま、本当におつかれさまでした。 創業者の端羽さんがこちらのnoteに書いているように、新型コロナウィルスの影響で打鐘を含む上場セレモニーは見送りとなってしまったのですが、当日はどこからか「それっぽい鐘」をレンタルしてきて、社内でお手製の打鐘セレモニーを実施したとのこと、とてもビザスクらしいなぁと嬉しくなりました。 私自身は、2012年3月のライ

          民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニーに入社しました

          こんにちは!堅田航平といいます。ライフネット生命やスマートニュースで財務の責任者をしていました。1年2ヶ月ぶりのnoteになってしまいましたが、本日開示された以下のニュースリリースのとおり、五常・アンド・カンパニー(Gojo & Company, Inc.)に入社したことをお知らせします。 昨年半ば、家庭の事情によりスマートニュースの執行役員を退任し、その後は家族のサポートを優先しつつ、国内外のスタートアップの財務・経営管理に関与してきました。 五常・アンド・カンパニー創

          民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニーに入社しました

          メルカリの目論見書を読み直してみる①: カラーページ編

          色々な意味で日本の株式市場/テクノロジー業界のターニングポイントになったと言われるメルカリのIPO。6/19の上場日から2ヶ月ちょっと経ってしまっていますが、上場承認後(公開前)に社内向けに共有したメモをベースにちょっと加筆・修正してみました。 まずは、目論見書の冒頭8ページ、全体のサマリーを兼ねている通称「カラーページ」から。 ミッション メルカリは「なめらかな社会を築く」というミッションを掲げていた時期があったと記憶しています。今後のメルペイへの事業展開など考慮する

          メルカリの目論見書を読み直してみる①: カラーページ編

          財務・経営管理チームのミッション・ステートメントをつくってみた話

          現職に入社してチームメンバーが3-4人まで増えたところで、財務・経営管理チームが目指すところをちゃんと言語化してみようと思って、チームの使命(Mission)と行動規範(Principles)を整理した。その後、微修正を行いつつ現在に至る。当然社内にも共有し、新入社員向けのオリエンテーションでは必ず説明するようにしている。 あらためて読み返してみるとやや青臭いのと抽象度が高くて分かりにくい部分もあるのだけれど、スタートアップは人材の流動性も高いし、中途採用の場合は過去の職場

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          これまでの仕事(その3): ニュースアプリ

          これまでどんな仕事に関わってきたのかについて自己紹介を兼ねて。その1(投資銀行~ヘッジファンド)、その2(ネット生保)の続き。 ざっくりと・2014年春にニュースアプリ運営会社に入社。(たぶん)7番目の社員。 ・最初はひとり管理部門だったので、前職以上の何でも屋として、財務、経営管理、経理、法務、採用・人事・労務、総務…の各機能の立ち上げを担当。 ・並行して資本調達(エクイティ/デット)、海外子会社の設立、OKRの運用、M&A(Acqui-hiring)、上場準備、各種トラ

          これまでの仕事(その3): ニュースアプリ

          これまでの仕事(その2): ネット生保

          これまでどんな仕事に関わってきたのかということについて、前回(投資銀行~ヘッジファンド)の続き。 ざっくりと・独立系ネット生保の開業前メンバー(たぶん30番目くらい)として入社 ・総務部企画担当 兼 事業開発 マネージャ(部下なし)といういかにも何でも屋なポジションで、予実管理、取締役会・経営会議事務局、株主向け報告と株主アライアンス、監督当局・業界団体向け窓口、株主対応(IR/SR)などを担当 ・上場後は経理・数理・財務(Asset Managementの方ね)も管掌

          これまでの仕事(その2): ネット生保

          これまでの仕事(その1): 投資銀行~ヘッジファンド

          このnoteは主にスタートアップの中の実務家として試行錯誤してきた経験にもとづくものなので、どこまで汎用性があるものなのかあまり自信がありません。 なので、noteを書き始めるにあたって、まずは自分がこれまでどんな仕事に携わってきたのかということを少し書いておきたいと思います。 インターン/アルバイトとして・インドの英文校正ベンチャーで翻訳会社向けの法人営業 ・メーリングリストを運営する米スタートアップ(その後Y!が買収)の日本法人で広告営業 ・投資銀行でプレゼンテーショ

          これまでの仕事(その1): 投資銀行~ヘッジファンド

          はじめる理由

          数え歳ですでに不惑を迎えてしまったということにはたと気づき、この10年ちょっと間、スタートアップ2社の中の実務家として、主として財務や経営管理や上場準備に関わる中で学んだことを書き留めておきたいという気持ちになりました。 と言っても、あくまで「WIP = Work in Progress」だし、誰かに何かを残そうなんて高尚な目的ではなく、これからもっと先に進んでいくためにちょっと一休みして荷台のつみ荷を整理整頓する感じで。 こんなことについて書いてほしい…みたいなニーズが