マガジンのカバー画像

IKIGAIクエスト〜自分らしく生きるための冒険に出かけよう

26
今、世界中で注目されている、日本の【IKIGAI(生きがい)】という言葉。【IKIGAIマップ】を使って、「大好きなこと」、「得意なこと」、「社会に求められること」、「稼げること… もっと読む
運営しているクリエイター

#キャリアデザイン

飽きっぽく興味が多い自分が出会った「マルチ・ポテンシャライト」という可能性

マルチ・ポテンシャライトとの出会いマルチ・ポテンシャライトという言葉を最近知った。マルチ(multi: 複数の)+ポテンシャル(potential: 潜在能力)+アイト(-ite:人)から成っている。 マルチ・ポテンシャライトについては以下の動画を見れば概要はわかるだろう。 端的に言えば「一つのことに専心せずに、次々興味のあることに移っていく特性を持つ人」のことだ。 自分は上記のTEDトークをしたエミリーの『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食

「生きがい」と「IKIGAI」は同じなの?

IKGIAIマップに出会ってから、日本の生きがいについての研究を調べてきました。ちょうど、先日まで『100分 de 名著』でも、神谷美恵子さんの『生きがいについて』が取り上げられていました。 ここでふと疑問なのは、果たして「IKIGAIマップ」で示す「IKIGAI」は、これまでの日本で言われてきた「生きがい」と同じなのか?ということです。 先に結論を言ってしまえば「生きがい」と「IKIGAI」は違うと解釈しました。 これまでの「生きがい」研究から見えてきたものこれまでの

過去・現在・未来の時間軸の上で生きがいを探す〜「生きがい」の文献を調べてみた(3)

IKIGAIマップを通じて、「生きがい」に興味を持ちいくつかの文献を調べてみました。 神谷氏の『生きがいについて』、小林氏の『「生きがい」とは何か』以降も、生きがいについての多くの研究が行われているようです。特に高齢化社会の課題先進国である日本では「高齢者の生きがい」という観点で多くの研究が行われています。 生きがいについて多くの研究をされている長谷川明弘氏は、先行研究を元に長谷川ら(2001) [1]で「生きがい」の構造を次のようなモデルとして整理しています。(図は後発

生きがいは複合的&自分らしさを活かすもの〜「生きがい」についての文献を調べてみた(2)

IKIGAIマップとの出逢いをキッカケに、「なぜ世界中で今、IKIGAIという概念が注目されているのだろう?」「そもそも生きがいってなんだろう?」ということに興味を持ち始めました。 膨大なデータを元にした生きがい研究神谷氏の『生きがいについて』を読んだ後に、更に生きがいについての文献を調べていた所、小林氏の『「生きがい」とは何か』にたどり着きました。 本書は精神科医・作家の小林司氏が、1966年の神谷氏の研究から20年以上経ち、『生きがいについて』以降の世界の生きがい研究

「生きがい」は日常にある〜「生きがい」についての文献を調べてみた(1)

日本で最初の生きがいの研究を調べてみたSNSで見つけたIKIGAIマップとの出会いや翻訳をきっかけに「生きがい」という言葉・概念が、日本独自であることを知りました。 「生きがい」という言葉こそありましたが、戦後高度成長期以前には、くわしい考察や研究が行われきたわけではなかったようです。 「生きがい」についての初めての体系だった研究として神谷美恵子氏の『生きがいについて』が1966年に出版されており有名です。 『生きがいについて』は、以降の様々な生きがい研究の出発点になっ

なぜ「IKIGAI」が世界で注目されているのか?

2015年に「Purpose Diagram」の中心の「Purpose of Life(人生の目的)」や「Bliss(至福)」を「生きがい」と訳してみたのですが、2017年に見たPurpose Diagramには、それらの言葉ではなく「IKIGAI」という言葉が使われていることにとても驚きました。 ネットで調べてみると、この図だけでなく日本語の「生きがい(生き甲斐)」という言葉や概念に、海外の方が注目を持っているという記事を見つけたのです。 特に驚いたのは、BBCに掲載さ

世界で注目される「IKIGAIマップ」との出会い

世界で注目されているひとつの図この図を見たことがありますか?英語では「Puporse Diagram」(目的の図)と呼ばれ、最近では「IKIGAI Diagram」とか呼ばれています。(私はIKIGAIマップと呼んでいます。) You love it (あなたの大好きなこと)、You are great at it(あなたの得意なこと)、You are paid for it (あなたが支払ってもらえること)、The world needs it (世間・社会が必要とするこ