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三億円事件より大事な、学研ジュニアチャンピオンコースの思い出

さて、昨年から話題の三億円事件の告白本を思わず手にしてしまった話というエントリを書いたが、実はまるごと前置きで、今回の書籍を手に取るきっかけとなった子供の頃に読んだ本をご紹介したい。その名も学研のジュニアチャンピオンコースだ。

このシリーズはいくつか持っていて何度も読んだ思い出がある。三億円事件が取り上げられていたのは、『あの事件を追え』だった。

小学生の頃に学んだ多くの事件・事故

自分が生まれる前の事件である帝銀事件吉展ちゃん誘拐殺人事件桜木町国電火災よど号ハイジャック事件浅沼書記長刺殺事件黒四(黒部)ダム建設、などなどを子供の頃に『あの事件を追え』で学んだ。

このジュニアチャンピオンシリーズの世界編とも言える『世界ショッキング事件』では、リンドバーグ愛児誘拐事件タイタニック号沈没ヒンデンブルグ号爆発ケネディ大統領暗殺アウシュビッツ大虐殺、などなど世界の大事件・記録が掲載されており、何度も何度も読み返した。

失敗からどう学んだのかを伝える

このシリーズが良かったのは、事件事故の悲惨さ、原因を記すだけでなく、その後どう対策されたのか、という視点も含まれていたこと。

たとえば、ドイツのヒンデンブルグ号墜落事件は水素ガスが爆発の原因だったので、水素から引火しないヘリウムガスに変わったり、飛行船時代の終焉のきっかけとなったことが書かれていたと記憶している。

事件・事故の失敗を教訓として、世界はどう改善されていったかがわかり、言い換えると「失敗学」や「しくじり先生」に通じるものがあるのだ。

あ、あとは「タイタニック号沈没とそっくりな小説が事件の前に書かれていた」なんていうオカルト的な豆知識も掲載されていた気がする(笑)

良質な記事を子どもたちに

今回調べていて初めて知ったのだけど、ジュニアチャンピオンコースは、復刊ドットコムで、復刊が一部始まっているらしい。是非『あの事件を追え』『世界ショッキング事件』も復刻して頂きたい。真っ先に購入して子供に読ませたいな。

今の時代では、このような情報はネットで調べれば、もっと大量に詳細な情報が手に入る。しかし丁寧にまとめられた、質の高い読ませる文章は、単なるまとめサイトよりも価値が高い。

願わくば、このシリーズ出版以降で起きた様々な事件・事故、たとえば「911」、「地下鉄サリン事件」、「阪神大震災」、「東日本大震災」、「JR福知山線脱線事故」などの最新情報で記事をアップデートしてもらえると素晴らしい。絶対買う!!

皆様のサポートによって、より新たな知識を得て、知識と知識を結びつけ、実践した結果をアウトプットして還元させて頂きます。