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突然の下血、そして大腸内視鏡検査の顛末

そして下血は突然に

毎日が快調に過ごしていた矢先、自覚症状もなくトイレにいったら、水が真っ赤に染まっていた。そう、下血が始まっていたのだ。なんの自覚症状もないので驚いたものの、

自分:「まぁ、切れ痔かな?」

と思ってその日はそのままにしておいた。

翌日は確認しないまま流してしまったので、翌々日にトイレに座った後に確認してみると。。。見事な鮮血であった。

あれ?もしかして、ヤバイ?

腸内細菌を大事にしてたのに!?

これまで、藤田さんの『脳はバカ、腸はかしこい』や『土と内臓』を読んで、腸内環境の重要性を一般の人よりはずっと真剣に考えていたつもりだった。

毎日野菜、食物繊維をどう食事に組み入れるかを主テーマとして考えていた。そして、自分だけでなく家族にどうとってもらうか?

サプリメントではなく食事の一環としてどう組み込むか?単なる栄養素信仰ではないエコシステムとしての人体と腸内環境をどうやって豊かにしていくか?

現代の「味と効率」しか考えていない食生活、要素分解された栄養素しか見ない要素還元主義を超える必要があると考えていた。

それなのに、なぜ??

医者に行ってみた

ネットで調べてみると、下血でも、鮮やかな色だと比較的出口付近の出血であり、どす黒い赤が危険性の高い可能性が高い、ということだそうだ。しかし何があるかわからないので、念のため胃腸内科で診察してもらった。

問診、触診、血液検査、レントゲンでざっと診てもらい、問題がなかったので、大腸内視鏡検査を受けてみることにした。予約がいっぱいで埋まっているそうだが、無理を言って翌週の検査の合間に組み込んで頂いた。

食べるものがない

検査3日前から、食事に食物繊維や脂肪分の多いものは避けて食事をとるということだった。普段、ナッツや豆類、リンゴ(皮ごと)、野菜を多くとっている今の食生活とはまったく反対のものしか食べれない。

菓子パン、食パン、白米、うどん、具なし味噌汁。牛肉・豚肉・野菜・海藻・果物はNG!!普段そんなに食べないけどラーメン・そばは消化が悪いのでNGだった。普段食べてるものが禁止されてしまい食べるものがない!!

とはいえ所詮三日間なのでなんとかやりくりして我慢はできる。しかし今は夏野菜真っ盛り。毎日キュウリ、しそ、ミニトマト、ナスを収穫している。それらが食べれないのはかなりのストレスだった。

下剤との戦い

なんとか食事制限を越えて当日を迎えた。最後に便がでた時(日曜)に薄く放っていたが下血が確認できた。一体どういう状況になっているのだろうか?

検査の前の大きなハードルとして下剤(腸内洗浄剤)を飲まないといけない。10年くらい前に便潜血で大腸検査をした時には、この下剤がとてもまずくて2Lペットボトルを飲み干すのが苦痛だった記憶しかなかった。

飲み物を飲んで「不味い!!」と心から叫んだのは、この下剤と子供の頃の剣道の合宿で飲まされた塩入り麦茶くらいだ。

恐る恐る下剤を口にしてみると、

「あれ、思ったよりも不味くない!?」

下剤の味も進歩しているらしい。甘味と酸味が混じり合う不思議な味。これを15分で200mlのペース2杯、その次に水かお茶を200mlというペーすで下剤1L分を飲み干さないといけない。チェックリストに記録を取りながらゆっくり流し込んでいく。

暇なので、kindleで本を読みながらチビチビやっていた。段々と飽きてくるので、パイン飴を舐めながらチビチビやる。途中、廊下を歩いたりして腸を刺激していく。

予定の1Lを飲み干した。そこまでトイレに行ったのは1回だけ。しかもまだ色が濃いため看護師さんに「追加で飲みましょう」と指摘された。

まず追加で400mlの下剤を飲んでいく。何度かトイレに駆け込むようになった。水が勢いよく出るようになったが、まだ色が濃い。

さらに追加で200ml、トイレに駆け込む、まだ色が濃い。

更に400ml追加と言われそうだったが、看護師さんが気を使ってくれて半分の200mlにしてくれた。そして8回目のトイレでやっとOKがでた。

結局1.8Lも下剤を飲んだことになる。

そして挿入へ

検査の許可が出たので、早速内視鏡を挿入することになった。検査着に着替えて台の上に横向きになり寝転がる。検査着はおしりの部分が開くようになっているので、お医者さんの方に尻を向けて寝転がる。

今回は麻酔なしで検査をすることにしたのだが、肛門から入れる時は若干痛みはあったが、大腸内に入ってきたら痛みというよりは鈍痛というか異物感のみがあった。体を左→上→右と向きを変えながら内視鏡を奥に入れていく。

先生:「一番奥まで入ったので、ここから戻って見ていきますねー」

と言って、ゆっくり診てもらい始めた。ガスを入れて広げながら撮影しているようでかなり腹部が張っており、更に腹部に何かが入っている感覚が続いた。目をつむってひたすら終了するのを待った。

診断。。。結果は?

検査が終わり、着替えて診察をしてもらったが、内部には気になる箇所はなかったとのことだった。ポリープらしきものもあったが、断定できるほどではなくまた一年後に見ましょう、という程度らしい。

入り口付近にも小さな痔もあったが、問題ならないという程度らしい。

先生:「切れ痔じゃないですかね」

ということだった。あー、よかった。

エピローグ

その日の夕方に軽く走ってみたが、どうも腹部に違和感があり予定のペースでは無理と判断して、歩く程度のスピードでゆっくり走ってみた。腸内に内視鏡を入れること自体がカラダにかなりのストレスになっているのかもしれない。

夜はお待ちかねの夏野菜、前日に釣ってきたアジで作った南蛮漬けを頂いた。

今回の機会は、普段何気なく行っている不自由なく食べれること、体を動かせることがどれだけ幸せなことかを実感するよい機会になった。あらためてこの機会に感謝したい。

腸内エコシステムを引き続き豊かにしていきます!!



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