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旅行の常識を変えていく。元電通、外資大手からの転職と挑戦

今回は、KKday Japan副社長の深井に、グローバルベンチャーで働く面白み、旅ナカ業界のこれからについて伺いました。
本インタビューを通じて、当社の挑戦を皆様にお届けできたらと思います。

【プロフィール】
深井 洋平(ふかい ようへい)
・東京大学 農学部卒
・大学時代に起業したメディア企業を売却後、電通、経営コンサルティング等を経て、台湾最多軒数を運営するホテルチェーンGreen World Hotels CEO就任。上場後4年連続赤字を就任1年目から黒字化し、再建に大きく貢献。
・2021年3月KKday Japan参画。観光業における経営およびマーケティングの知見を基に、国内外問わず業界が抱える課題解決に取り組む。
・現KKday Japan副社長兼株式会社アクティビティジャパンCEO

1.「グローバルビジョン」「資金力」「人財・人脈」がKKdayの強さの基盤

‐KKday Japanにジョインした理由を教えてください。

KKday創業者で現CEOの陳明明(Ming Chen))(以下、ミン)の考えやビジネスの視点に強く共感したことが最も大きな理由です。私は台湾で観光業を先導する企業で働いていたのですが、同業界でミンはとても有名でした。その当時から、ミンの経営に対する考え方、「世の中を良くする」には共感していました。

そして、とにかく何事を考えるのもグローバル視点だというところに強く惹かれました。私は、学生時代に起業した経験があり、周囲にも起業家仲間がいましたが、まずは国内視点でビジネスモデルを確立していく、という考えがスタンダードでした。

一方でミンは、最初からグローバル視点で物事を考えているんです。

台湾は日本の九州くらいの大きさですから、台湾国内で成長し続けるにはいつか限界がきます。KKday以外にも台湾発の世界規模で成長し続ける企業がいくつかありますが、共通しているのはミン同様、創業時からグローバル視点だということだと思うのです。

経営の設計が世界仕様なんですね。

KKdayは2014年創業ですが、その後のグローバル支店を作るまでのスピードが早く、2015年サービスリリースとほぼ同時期に日本支社を立ち上げて、日本に根差したサービス展開の手法を探り始めています。このスピード感には、正直とても驚きました。

但し、「ビジョン」だけではグローバル展開できないのが現実です。KKdayは「グローバルビジョン」に加えて「資金力」「人財・人脈」も持ち併せています。

ミンがこれまで積み重ねてきた実績があるからこそ、だと思います。

このような環境を持つ企業は少数です。KKdayだったら、勝負できると思ったのがジョインの理由です。

2.体験を提供する事業者への価値提供。そして旅ナカ業界の好循環を生み出す

‐現在、注力している取り組みとは何でしょうか。

当社は旅行体験販売プラットフォームのKKday とActivity Japan 、そして、体験を提供する事業者向けのrezio を提供しています。私はその全ての事業のマーケティング領域以外を担当していますが、今回は、現在特に注力しているrezioのセールスについてお話したいと思います。

現在、KKday Japanにはセールス担当が約30名います。新規・既存ともに個人事業者だけでなく、大規模施設や自治体・DMOに対しても、単なる業者ではなく、パートナーとして当社を受け入れて頂けるよう営業活動に注力しています。例え、5分の打ち合わせでもどんな話をするのか等の、事前準備と、チーム間での成功事例の共有は徹底して行っています。そしてそれを実践できる優秀な人財への投資も惜しみません。

手ごたえとしては、大きな進展を遂げていると感じています。実際に、知名度のある大きな事業者に、当社をパートナーとして認識頂き、色々と任せてもらえるようになりました。中小規模の事業者に対しても、一つのサービス導入をきっかけに、他のサービスを追加で導入いただけるなど実績を出すことができています。

今後、更に深い関係を事業者の方々と作っていく為の一歩を、着実に踏み出しています。階段で表現すると、今は1段目ですが、今後、一番上の段まで必ず登り切ることができる、という確信を持って取り組んでいます。

‐KKdayが解決できる課題とは何でしょうか。

現在、課題に感じているのは、2年以上続くコロナで、日本も海外も、体験を提供する事業者が、かなりの深い傷を負ってしまっているということです。売上減少もそうですが、もともと、業界特有の傾向としてITリテラシー不足の事業者が数多く存在するのですが、コロナで更にその課題解決への道のりが長くなっているように感じます。

旅ナカ業界が更に発展していくためには各事業者DX化が重要な取り組みの1つです。

実際に、当社のシステムを使うことへの抵抗があったり、システムの使い方が分からないといったお声を聞くことが良くあります。そのような時に当社のセールスが直接レクチャーする等、丁寧に事業者の皆様の想いに寄り添いながら、パートナーとして伴走していくことで、DX化を推進していくことが出来ると考えています。

地道な活動ですが、旅ナカ業界がコロナによって落ち込んでしまったのを、元に戻し、盛り上げるには必要不可欠だと考えています。事業者の負担は軽く、リターンは大きく、といった価値提供をしていきたいと事業を推進しています。

3.非連続的な成長と日本に留まらずアジア、世界のキープレイヤーに

‐今後会社としてどのような成長をイメージしていますか。

対個人に対する当社サービスのブランドの認知度の向上、そして定着はまだまだこれからだと認識しています。消費者が海外旅行が出来るようになったら、KKdayのサービスを使って旅行先での「体験」を探そう、予約しようといった期待感を持って頂けるよう、あらゆる仕掛けに着手しています。

利用者を増やすには、旅ナカ業界の本質となる「体験っていいな」、「非日常の体験は、人生の糧になるよね」という、価値観を、世界中に広めていくことが当社の企業活動の根本だと表現してもいいかもしれませんね。

このような取り組みの結果として、会社全体として何倍という非連続的な成長をイメージしています。世界のキープレイヤーになるには、そのくらいの成長をしなければならないと考えています。

4.超主体な組織、失敗してもいいカルチャーは世界を土俵にする企業に必要

‐KKdayはどのような組織でしょうか。また、今後どのような組織を作っていくのでしょうか。

当社が成長する為には、強い組織を作ることが全てと言っても過言ではないと思っています。責任感が強く、ミッションへの共感が高い人が集い、1人ひとりが200パーセントの力を出せるような環境にしたいと思っています。

KKday Japanは現在社員が60名おり、組織の状況としては、いい意味でカオスという表現になるのでしょうか。急激に組織拡大していることもありますが、コロナ等で外部環境が日々目まぐるしく変わっていることも要因です。

さっきは無かったチャンスが、今は目の前に急に現れる、そのような状態です。そうなると、方向性も状況に応じて変化するのが常です。なので、現状ではルーティン業務の割合は少ないと思います。

「いい意味でカオス」と表現した背景としては、今は、このような組織状況でないと、今後、観光業で世界のキープレイヤーとして成長していくことは出来ないということなのです。なので、カオスとはポジティブに使っています。

今後どこかの段階で落ち着いて、カオス状態から脱する時が来ますが、向こう3年は特に超主体的な組織であるべきと考えています。ネガティブな情報もポジティブな情報も毎日飛び込んできます。経営者に判断を仰いでいる間にチャンスを逃すこともあるので、一緒に働くメンバー1人ひとりに、裁量権を与えています。

仮説を立てて、動くのがとにかく大事です。日々、各業務の最前線にいるメンバーだからこそ気づくチャンスがあるので、そこは任せていますね。

「チャンスを掴む+仮説+失敗してもいいから動く」は当社の大切なカルチャーの1つです。

また、当社は「体験」の価値提供する企業ですから、働く私たちが「楽しむ」というのは必須ですよね。そこは利用して頂く皆様を裏切ることはできません。

5.これから一緒に働く人たちへメッセージをお願いします。

このインタビュー記事に書かれたことが私が考えていることの全てです。当社の経営理念、方向性について深く読んで頂き、共感してくれる方であれば、一緒に働いて後悔させない自信はあります。

一緒に旅ナカ業界の「体験」領域を日本に根付かせ、更に強く、結果として自分自身の大きな成長を実現していきましょう!