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【政策参与のおはなし(その18)】持続可能なまちの姿について意見を述べる(2024年2月27日第4回吉野町行政サービスの変革・新庁舎整備検討審議会)

これは何?

※以下、テンプレ的に吉野町審議会の場合は同じ記載です
2023年11月から設置された奈良県吉野町の審議会「吉野町行政サービスの変革・新庁舎整備検討審議会」の委員になりました。

参与としての肩書で、他自治体の審議会に参画することになったので「政策参与のおはなし」という括りの中で審議会で活動を記録するものです。

審議会では議事概要なども公開されていますので、基本的にはそこの私パートの抜粋を中心にしつつ、補足があれば追記する(今回は小見出しをつけました)スタイルでと思います。

意見を述べました

3月18日に会議録の速報が掲載されました。第4回審議会は「持続可能なまちの姿と庁舎のコンセプトについて」をテーマとした回で、オンラインで参加した私も各委員順で意見を述べています。

話題提供いただいた委員の金野幸雄さんとのやりとりという形になっています。

吉野町の印象

金野委員のお話を伺い、私も共感するところがありました。
それから類似の事例についてありましたが、私も仕事の関係でたまたま、NIPPONIAがある福島県西会津町で、人口も吉野町と同じぐらいの6,000人の町です。何回も行っていてその中で町のイメージを持っているので、吉野町を見た時に思ったこととしては、歩いて行ける距離に、いろいろな可能性のあるアセットが既に立ち上がっていたり、その後ろにいろいろなつながりを持った人たちが、うっすら見たりします。

吉野町に伺う時は、移動時間の関係で三奇楼に宿泊することもあり、合間の時間にYOSHINO GATEWAYで何回か仕事をしたこともあります。こうした施設を上手く活用することが次の仕掛けになるのだろうと、あるいは少し前の段階から吉野町の皆さんは仕掛け始めているのではないかと、薄々感じています。

まちづくりに様々な人が参加する仕掛けについて

金野委員にお伺いしたいのですが、私のお話でも「時間を活用しよう」と、一番そこを強調しました。そうした時に、ご紹介いただいた事例の中でも、民活をした時に13年かかります、官民連携した大洲市の場合は5年だったと思いますが、時間という観点でポイントになりそうなこと、いわゆる住民参加や住んでいない人達も参加したまちづくりをするということが、重要ではないかと思います。

観念的にアイデアを皆で出し合うだけではなく、例えばお金を出し合うスキームをどう作るか、用途変更をする等、物理的に変えるだけではなく、エコシステムなり、お金の巡り方を変えるなり、そういうものも相まって、上手く進んでいく気がします。その辺りのお話が少なかったように思いましたので、いろいろな人が参加する仕掛けを今回のコンセプトの中にどのように組み合わせていけばいいのか、ご指摘いただきたいと思いました。

(金野委員の発言)
時間の概念で言うと、大洲市役所は、ビークルと呼ばれるまちづくり会社を官主導で作りました。その会社の代表は伊予銀行からの出向で、事務局のリーダーは大洲市からの出向でした。大洲市が持っている寄付物件や購入物件、公開物件等は全てその会社に託し、活用を図りました。これが先程のホテルや店舗、住宅になり、事業がスムーズに運びました。資金調達も一気に10億円です。伊予銀行もいましたので、行政と伊予銀行が半々で資金スキームを組まれていました。 今回吉野町が主導でやるとすれば、同じようなことが想定できると思います。 ただし、これをいわゆる第3セクターにしないことが重要です。出資率を低めに抑えて、市出資だけど自由に動ける法人をつくることが非常に重要でした。同じようなことをここも考えればよいかと思います。 エコシステムは、地域住民の方達や外部人材を巻き込むことをプロセスの中で行いますが、大洲市で十分出来ていますので、開発スピードに関わらず出来ると思います。物件改修を計画して、直し、オープンするには、時間がかかります。その間に人材の確保やネットワークづくりは出来ると思います。 重要なことは、そのようなマインドを持つ人を店に入れることです。レストランのシェフを誘致しただけで、1カ月に1回ワインパーティーが開かれて、オーガニックの農家等と繋がって、クラフトマンが来てワイワイやるような状況ができます。そういう人材をどのように地域に引き込むかが重要かと思います。 そういうことを誰が実行するか、ということになります。最初におっしゃった西会津町は、矢部氏のような人がいたから出来るわけで、彼のような人材が吉野町にも必要です。ですが、そういう人達は、既にいるのではないかというのが私の見立てです。

ありがとうございます。私も矢部氏の顔を思い浮かべながら質問をしましたし、吉野町にもそういった方々が、今も、今後もいらっしゃるのではないかと思います。


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