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ツマラン大人になっていた自分に愕然とした社会人3年目

 新卒で入った会社で3年目を迎え、成果は出せてないけど社会人生活には慣れてしまい、こなすように働く日々。部署移動や担当変更を繰り返しながら、その時々でモチベーションが上がることはあっても続かず、やる気も無くダラダラと働くサラリーマン。復職した時のやる気はどこへやら、日々のストレスにも屈してたまに体調不良で有給を使うような生活をしていました。

 平成不況真っ只中を生きてきた僕ら世代。小学生の頃から「会社で働く=苦行」というイメージを刷り込まれていて「お客さんに謝りまくる営業マン」「頑張って働いてもリストラされる人」みたいな辛い描写ばかりを見せられて育ちます。社会人になるの嫌だな、大人になりたくないな、と自然に思うのもそりゃそうです。

 学生時代に楽しく働く大人の皆さんに出会えた縁もあって「働く=楽しい」という意識に変わり、いわゆる「意識高い系」学生として活動的な時間を過ごし、「バリバリ働くぞ!」と社会人となりました。とても幸運な事だったと思うし「ダサいサラリーマンになってたまるか!」と意気込んで社会に出ていくも、今となっては過去のこと。

 生気の無い目で満員電車に乗り、出社したくないと道草しながら梅田の街をぶらつき、週末発散する為に生きるサラリーマン。ある日、駅を歩いていると目の前でハンカチを落とした人がいました。「落としましたよ」と一言声をかけてあげれば良いものの、それすらできずスルーしてしまった自分。自然と声がけできるタイプではないけど、人として当たり前にやった方が良い行動に消極的であった自分に愕然としました。

 「ツマラン大人になってるじゃん…。」

 このまま仕事も楽しめず、精神すり減らしながら過ごしていくのか?会社の愚痴ばかり言いながら週末に発散して嫌な月曜日を迎え続けるのか?そんな姿を自分の子どもやパートナーに見せていくのか?そんな生活良い訳がない。

 「何かを変えないといけない」

 腐り始めていた自分に嫌気がさして、どうしようも無くなって、そう強く思いました。自分はいったい何がしたいのか、大切にしているものは何なのか、どんな生活がしたいのか。ただこなす日々を送るのではなく、自問自答する時間が増え、当時付き合っていた妻ともそんな話をする時間が増えていきました。

 悩みを言葉にするだけで少しずつ行動は変わっていきます。「何かを変えないといけない」と感じてから全てが変わった訳ではなく、少しずつです。ツマラン大人からの脱却が始まります。


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