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我が家の栽培環境について

 植物育成の趣味が本格化して三年が経過しました。100均の観葉植物を室内またはベランダで育てることから始まり、借地の家庭菜園のビニールハウスに置き場所の無くなった植物を移し、それでも不足した置き場所として、当初は簡易的なハウスから始まりやがて本格的な間口5.4メートル、長さ15メートルのハウスを管理運営するようになりました。上の写真は、ようやく完成したビニールハウスが台風でつぶれてしまい、その撤去作業が一段落した時のものです。半泣き状態で作業をしました。その後、気を取り直してアーチパイプを再度発注し、一か月後には再検しましたが。
 ということで、これまでの栽培環境の変遷について紹介したいと思います。

一年目

 最初はデスクトップ栽培でした。ネットで購入した種子を室内というか机上で発芽させ、ラックで育成という状態で、栽培面積としては1㎡以下。
 やがて発芽した小苗を鉢上げし、それぞれがそれなりに成長して机上だけでは置き場所がなくなっていきました。
 ちょうど季節が初夏となったので、家の庭先にプレステラとシステムトレイを利用して並べていくことにしました。
やがて、秋になり、冬を迎える前に何とか冬越しの準備を・・と考えて畑に放置されていた古いビニールハウスを改修して苗置き場として使うことにしたのです。

プレステラとシステムトレイによる苗の管理
最初の冬越し。ビニールカーテンで保温を試みました。

二年目

 いくつか寒さに弱い種類を落としたものの最初の冬を乗り越えたことで、植物はさらに成長していきました。もっとも成長を上回る速度で保有する株数も増えていきましたが。
 次の冬は既設のビニールハウスでは収まりきらないことは明白で、早急に増設する必要があり、付近に簡易的なビニールハウスをつくることにしました。まずは隣に幅一間の細長いハウスの設置を考えました。経費を安く抑えるためにサイズは小策したのですが、これは台風対策としての面もありました。

左に見えるのが既設ハウス。その右側に増設ハウスを設置中。

露地植え栽培の開始

 ハウスでの管理、ハウスの増設に加えて露地植え栽培にもチャレンジし始めました。土は畑として使っていたそのままですが雑草防止としてマルチを張りました。ネット情報からある程度寒さに強い品種を選び、早速植え付けを始めます。二年目の冬は、ほぼこれで行こうと考えていましたが、秋口になったころ、これでは足りない(置き場所がない)ことに気づき、さらに細長ハウスを増設することにしました。

既設ハウスの前面に露地植え栽培コーナーとして植え付け
秋に設置した細長ハウス。こちらは鉢管理ではなく地植え管理としました。

三年目

 こうして2度目の冬を越し、栽培三年目に突入しました。その後も管理する株数は増えるとともに最初に播種した子たちもどんどん成長します。ついに簡易的なハウスではなく本格的な農業用ハウスを購入、接地することにしました。予算節約のため、組み立て設置は自分ですることにして、休日の取れそうな五月の連休をターゲットとして部材を発注しました。
 納入は順調に進み、ハウスの組み立ても詳しい説明所のおかげで何とか無事に棟上げ?(ビニールの展張)にこぎつけました。こちらは主として鉢管理とするため、内部のテーブル等もできるだけ経費をかけずに作ることにしたのです。

本格的ハウスの運用開始前。ワクワクして準備しました。
その当時の圃場の状況。地植えゾーンも拡大しました。

台風の置き土産

 本格的ハウスの運用開始直後、九州の西海上を台風が通過しました。数日前から台風接近の情報は得ていたのですが、愚かにもその威力を過小評価し、自分が作ったハウスの強度を過大評価していまいた。台風の通過はちょうど休日だったため、直後に様子を見に行くと、ハウスは見事につぶれていました。落胆のあまり被害状況の写真は撮影していません・・・
 何とか気を取り直して、主要部材であるアーチパイプを追加発注し、再建に取り掛かりました。

ハウス再建中の状況。強度アップのためアーチパイプのピッチを狭くして本数を増やしました。
ようやく形になってきたハウス。台風前よりアーチパイプ数は150%としました。

ハウス外の拡張

 2023年の夏を迎え、さらに置き場所が厳しくなってきたことから、ハウス周辺のスペースに屋外(露天)鉢置き場を設置しました。ここで使用しているパイプは台風被害で使えなくなったアーチパイプをパイプカッターで適当な長さに切断したものを再利用したものです。

蒸れを最小限として酷暑を乗り切るため地面直置きを回避します。
こちらにも設置場所を増設。再利用パイプなので気軽に使えます。

2024年を迎えて

 現状は上記のとおり、大きなハウスと複数の簡易的な細長ハウスと一部に露地植え栽培の部分でたくさんのアガベ等を管理しています。ハウス内には年末に播種して発芽を待っているパレットもあり、今後も植物は増え続けることでしょう。
 ちなみにハウスは全て無加温ですが、一部にはハウス内カーテンで二重に保護している部分もあります。細長ハウスは、過度な温度上昇を防止するために南側を開放しているので、夜間の気温は外気温そのままだと思います。
 本格ハウスは密閉していますが、天井部分に「風動旋」を設置したので、最低限の高温化対策にはなっていると思います。

ここまで、我が家の育成環境を紹介いたしました。同好の皆さんの何らかの参考になれば幸いです。


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