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UN vol.2 後記

2023.2.25
UN vol.2 pieces



自分の作品の
プログラムノートより
"memory/transformation"


幼虫からさなぎ そして蝶へ
地上から空中へと
姿形や中身、住む場所が
様変わりしても
幼虫の頃の記憶があるそう

曖昧で不確か、でも
 自己の軸となる記憶と、変容
形が変わっても
 世界が変わっても 私は私

ーーー


私は私、というのは
実は自分の中でずっと
芯にある言葉

私と、私を取り巻く世界
その世界の中で佇む私

変わっていくものと
変わらないもの、の狭間

どんどん流れ巡り
移り変わっていく
今在る世界、に

ふと足を止めたり
ずんずん進んでみたり
ちょっと道草してみたり
新しい景色を見つけたり 

柔らかい視点と
心地よい速さで
歩くことができたら


多分、私の中の
永遠のテーマで
ずっとこれを追い求めて
いくのだと思います





作曲という行為の中で
少しずつ筆を進めて
音符と紙と自分と対峙する時間

それを音楽として
立ち上げてくれる演奏家の方々
との時間は
かけがえのないひととき


そして今回、田中慎太朗くんの
新作「冬の余韻」に演奏でも
参加させてもらいました




慎太郎くん率いる
winter light ensembleに
初めて参加したのが3年前の冬

去年は「永遠と一日」の
アルバムにも録音参加しました



美しく繊細で
透明感溢れる音楽


丁寧に書かれた
音ひとつひとつを
こぼれ落ちないように
息を吹き込むように
音とじっくり対峙





この公演では、曲の作り手、と
演奏者と、両方を同時に
体験しました

誰かと、光を手繰りよせるように
音楽を創り上げていくことは
本当に幸せなこと 

それは奇跡のような瞬間の連続です



𝙐𝙉(あん)

Flute 今井貴子
Guitar/Composition 田中慎太郎
Piano /Composition ふくいかな子

guest:Cello 北嶋愛季

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