日々本当に色々と思うことだらけ。

ここは、ただでさえ自分の薄暗い気持ちの吐き出し場にしているので、他の方が見ても、しんどくなるような事は書くべきではないのかなぁと思いつつも、なんかやっぱりモヤモヤの吐き出し場が欲しくて、書く。
(と、いうわけで長いです。そして今回は人の死に触れる話なので苦手な方は回避お願いします。)

一旦間にワンコ挟んでおきますね~。

さて、それではここから始めます。

友人のそのまたご友人が、先日自ら命を絶たれたそうだ。

後悔するのもわかるし、自ら命を絶った子にやるせなさや憤りを感じるのもわかる。

だけど、死んでまでも詰られ責められたら、辛いよ。「どうして(その状況から)逃げなかった」って思っちゃうのもわかる。でも、逃げられるような精神状態ではないから、人は自ら命を絶つのだと、私個人は思っている。かといって、命を絶つことを正当化しているわけではないけれど。

よく「弱い人間がそういうことをするのだ」という人がいる。果たしてそうだろうか。
では、そこまで追い詰められても耐えた人達は、強いのだろうか。何もかも同じ状況なんて、あり得ないのに。そもそも強さと弱さの定義ってなんだ。
もっというと、追い詰めた側がしっかり責任とって、今後そのような悲しい出来事が二度と起きぬように対策を練るべきだし、身内の方へのフォローも責任もってすべきであると思う。

「命を絶つ勇気があるなら~」みたいなのも、よく聞く。何故それが勇気になるのだろう。武士か。戦国の世なのか。武将のように勝どきあげてなんぼの世界でも主君に尽くしてなんぼの世界でもあるまいし、自ら命を絶つ心を持つことを、勇気と捉える表現には、いつも納得がいかない。

何故

「悲しい」

「寂しい」

「(あなたをそこまで追い詰めたものが)憎い」

「(それに気付けなかった自分が)悔しい」

「(なにもできなかった自分が)情けなくてやるせない」

じゃ、ダメなんだろう。
なんで、亡くなった人に説教をするのだろう。
「残された人の気持ちを考えろ」という人の気持ちもわかる。
でもそれなら、「それでも旅立たずにいられなかったその人の精神状態も考えてやって」と思ってしまう。

私も若い頃、学生時代からの友人を亡くした。
友人は、メンタル的な病気にかかっており、入退院を繰り返しながらもお仕事を頑張っていた(奇しくも同業者だった)。
私もその時分から持病があり、自身の体調と気持ちの立て直しに必死なときだった。病気は違えど分かち合う事も多く、仕事帰りに一緒にお茶によく出掛けていた。

彼女の訃報を聞いたのは、これまた共通の仲良しの友人からだった。彼女のお家のご近所にその子の知り合いが住んでいたらしく、訃報を知らせる回覧板が回ってきた、と。「このお名前の子、○○ちゃんのお友達だった気がして.......」と、わざわざその方が連絡を下さったそうだ。彼女はメンタル面の病気ということもあり、私以外には病気であること、または詳しい病名を打ち明けていなかったようで、「なにがあったの?!どうしたの?!」とお通夜で会った多くの仲間に聞かれた。

私は、「病気による事故かな.......」としか言えなかった。

何故「事故」という言葉も入れたかというと、それは彼女が苦しくなったときに旅立つ真似事のひとつとしてよくやる事だったと以前聞いていたからだ
(そして、「真似事でも危険だからやめて」と当時よく言ったなぁと、今またちょっと切なくなった)。だから、本当に今も事故だったんじゃないかなと、思う気持ちがある。

「死にたい助けて苦しい」という気持ちは、皆生きていれば多少は抱く気持ちかもしれない。

そして、その「死にたい」という病にとらわれてしまった人を、「何故死んだ」と責めるよりも、どうか何よりも悲しんでやってほしい。悔やんでやってほしい。
あなたの、そのやりきれない怒りはその子に向けるものじゃない。あなたも辛いよね、悲しいよね。だけど、その気持ちを怒りとしてその子にぶつけるのはダメだ。

なーんて、直接なんの詳しい話も知らない私は本当はここででも偉そうな事を言える立場ではないのかもしれない。

けれど。
自ら命を絶つことによる悲しみや怒りの連鎖ほど、切ないものはない。悲しいものはない。

けれど、人間そこまでくると、死魔にとりつかれているのだ。病気なのだということも、周りの人は忘れないでいてあげてほしいんだ。だから、「自分はなにもできなかった」と悔やむ人達の気持ちもわかるけれども、悲しんで悔やんだ後には、何年後でもいいから、楽しかった思い出を皆とその子のことを語れるようになってくれたらなと、心から思う。

友人のお葬式の時にご両親に、「こういうことしているのを知っていたのに、自分は何の助けにもなれなかった。申し訳ありません」と思わず泣きながら土下座をした私に対して(本当に医師と私しか知らなかったそうだ)、友人のお母様が泣きながら笑顔で言ってくださった。

「あの子の分まで、生き抜いてください」

この言葉だけは、守り通すと誓っている。

アンタが「この作家さんいいよ!」と教えてくれた当時新人の作家さんや漫画家さん達は、皆多くの方が賞を取り、映像化されるような方ばかりだったよ。今も、アンタが好きそうな小説や漫画やアニメや音楽が、世界にはあふれてるよ。
私が代わりに堪能しとくから、寿命でそっちいった時には、たくさんたくさん話そうぜ!