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諦めずに頑張り続ければ夢は叶うのか?という話。

東京オリンピックで金メダルを取った伊藤美誠選手がパリオリンピック代表に選ばれなかったというニュースを拝見してスポーツの世界って本当に厳しいのだなぁ…と思っていたところ、SNSが焦げ臭い異臭を放っておられてとても残念に感じました。


なんでも、パリ五輪卓球女子シングルスで日本代表入りを逃した伊藤選手が可能性を残す団体戦メンバー入りについて「団体戦に選出されても出るかどうかははっきり決まっていない」と会見で語ったことに外野が暴れているようです。


Xでは「今まで裏方に回った早田選手や平野選手のサポートを受けてきたのだから恩返しと思って出るべき」と酸化マグネシウム入りのバナナ型ウンコを投げる人達と「まだ23歳なのにすごい精神力。こんなに精神すり減らしてて心配だよ。頑張って欲しい」とハイトスサーブにバックスピンをかけて擁護する方もおられ、燃え上がる台の上で中国卓球かと思うようなラリーが展開されており卓球少女愛ちゃんもそろそろ「サー!!!」と言いかねません。


ライバルでシングルスに選出された早田選手や平野選手も「伊藤選手がいたからここまで来られた。尊敬している」と仰っているのを拝見すると、やはり伊藤選手の発言に対して何か意見を言えるのは「同じ土俵で戦った人」であって「我々外野は選出された選手を応援し落選した選手を労うだけ」で良いのではないかなと思った次第です。


しかし人生を全て卓球に捧げて何があっても諦めずに頑張ってきたような人でも代表選手になる夢が叶わないという過酷さと残酷さに本当に言葉がありません。(代表枠1人分増やしてあげてよ)


さて、皆さんはいくら頑張っても結果がでなかった時「諦めなければいつか叶うと信じて続ける」と「諦めて新しい道へ進む」のどちらを選択しますか?


私個人は日本という国はとにかく努力や諦めない事を美徳としていて、実際に諦めずに夢を叶えた人の話に美談として光を当てる一方で、諦めたり考えを割り切る人に対しては「根性が足りない」「今辞めたら勿体無い」という方向に話をもっていく傾向があると思っています。


冷静に考えるとオリンピックで金メダルを取れるのは1人だけ。

受験で合格できる人数も就職で採用される人数も限られています。

恋愛で言えば好きな人の好きな人になれるのはたった1人なのです。

頑張って願いが叶う人よりも叶わない人数の方が圧倒的に多いわけです。

どんなに才能や容姿に恵まれていてもがスポーツや芸能、恋愛で頂点やセンターに立てるのはたった数人しかいないわけで、逆に考えれば殆どの人は「どんなに頑張っても夢は叶わない」という事になってしまうんじゃないか?とさえ思うんです。

かくいうワタクシも過去に好きで好きでたまらない人がいて「酷い目」にあっても「嘘」をつかれても「一途に思い続ければ相手が変わってくれるはず」と諦めずに追いかけ続けた結果、50万円という大金をカツアゲされたあげく3年もの時を無駄にし、最終的にその好きな人から「手下(てした)」というあだ名で呼ばれていた事があります。

酷すぎるだろ。

結局恋は実らず傷心を引きずりその間に他の恋愛が起きるかもしれないチャンスがあっても「なぜか好きになれない」「前の人が忘れられない」等して燻り続けておりました。

そして、数年が過ぎた時にふとその人のSNSを見たら「私たち結婚しました」とひまわりの様な笑顔で相手の方との2ショットをアップしているのを見た時に「結果は変わらなかったのに何年も引きずって時間を無駄にしてしまった。」と我に返り、裏垢でその人のSNSの投稿に「くたばればいいのに♡」とコメントしたあと唐揚げを1ダースほど丸飲みした事は今となっては良い思い出であります。


世の中には努力ではどうにもならない事もあります。

もしも続けるか諦めるか悩んでいる人がいらっしゃいましたら、キリの良い所で諦めて新しい道を選ぶという事は決して悪い事ではなく、むしろ前向きな方向転換になると考えても良いのではないでしょうか?


続ける人も切り替える人も皆さんがご自分で納得されて出された決断に素敵な花が咲きますよう心よりお祈り申し上げます。


おしまい

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