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自分と向き合う“手段”を知る

昨日、ハワイ行きの航空券を買った。

前回いったのはちょうど4年前。設計事務所3年目のころで、1週間丸っと休みをとり、ゆっくりと自分自身のこと、これからのことを考えた。帰国後、すぐに転職活動を始め、3ヶ月後には前職のデザインコンサルへ転職した。

同じく、1年程前ドイツへ旅行へ行った。デザインコンサル3年目で、1週間同じく丸っと休み、ヨーロッパの街並みを楽しんだ。この期間で、自分はデザイン領域にフォーカスをしようと心を決め、ニュルンベルグのホテルで、朝一にこんなnoteを書いた。

自分と向き合い、思考を深める時間は大切だ。

ただ、僕は内省が得意ではない。

設計事務所も、前職も、そして今も。目の前にあるタスクに意識を集中させることが殆どだ。目の前のタスクを1秒でも早くこなす。それを繰り返さなければ、先へ進めない。

会社員時代は、会社が抱える膨大な案件をひとつでも多くこなすことが求められたし、フリーランスをはじめると、仕事が次の仕事を呼ぶからこそ、目の前の仕事へフォーカスする重要性は高い。

ただ、“いまここ”にフォーカスする意識が強まった結果、自分自身のことを考える脳への切り替えが時々とても難しくなる。“いまここ”にあるタスクが脇にちらつく。隙間時間の積み重ねでは、思考の深さが足りない。

ちょうどこの記事を書きながら、友人と「内省の難しさ」を話した。忙しい人ほど、そこに時間やマインドシェアを割くことは難しい。休暇を取るにも、取れないという人もいる。友人は事実そうだった。

ただ、いくつかの要素が重なり、彼は仕事を1週間休む機会を得た。そこで自分と向き合うという。日々に忙殺されていることを知っていたからこそ、その話を聞いて少しだけ安心した。

普段、自分と向き合う「モード」になれない人は、スイッチを切り替えるにも時間がかかる。できる人はいつでもできるかも知れないが、僕のように中々切り替えられない人もいる。

だからこそその人にとっての“手段”を知ることは大切だと思う。僕と彼にとっては、それが休暇だった。もちろん手段は何でも良い。人によっては、誰かとの会話かも知れないし、コーチングかも知れないし、座禅かも知れないし、山登りかも知れない。何かしら内省への入り口を、それぞれが持てるといいなと思う。

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