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無観客ライブから1年。

まだ1年。もう1年。

みんなは、どう感じたんだろう。

無観客ライブの再放送を観ながら書き始めたが、今再放送が終わった。

今日は僕にとって大切な1日だった。

だから1年前に戻った気持ちでライブに参加しようと思っていた。

ただ観るだけなのに、ライブをする時ぐらい緊張した。

そして今日の無観客ライブの再放送は、自分のライブであるが、とても胸にくるものがあった。

1年ぶりに観て、みんながどんなことを思ってくれたのか、とても気になる。

僕はライブを観ながら振り返っていた。


Play.Gooseは2年とちょっと前の、2018年11月に生まれた。

その翌月には初めてのオリジナル曲「Play this song」を披露した。

2019年3月には、Goose houseで一緒に活動していたfeatring memberや、カジサックさんなどのゲストと一緒にZepp tourを行った。

その半年後、2019年9月に全国tour、アルバムリリース。

そして、2020年3月に無観客ライブを行った。

そう考えてみると無観客ライブは、Play.Gooseが生まれてから1年ちょっとの出来事だった。

音楽を始めたのはもちろんもっと前だが、このメンバー、このチームになってから1年ちょっとでこのライブを決行したことを考えたら、少し震えた。

今の時代、音楽だけでなくグッズや宣伝や企画、その他諸々のことをアーティスト本人がやることが増えてきている。

僕の周りにもそういうアーティスト仲間はいる。

でも企画、音作り、映像や運営的なことまで自分たちでやっているPlay.Gooseのようなチームは珍しかったりもする。

いろいろなものを作っていて感じるけど、本人が携わっている時間、考えている時間が長ければ長いほど、「想いの密度」の高いものが生まれる。

もちろん分業は掛け算を生み出すからこれも必要なことだと思っている。

だけど、どれだけ時間に追われていても、本人自身が作品についてしっかり時間をかけて考えることはとても大切だ。

それが応援してくれている人へ届けるための"オンガク"だと思うからだ。

『たくさんのファン 対 アーティスト』ではない。

いつだって、『一対一』の『人と人』の関係性なのだと思う。

だから手紙を渡すように、プレゼントを渡すように、相手の気持ちや相手のことを考えて考えて、ちゃんと喜んでもらえるものを手渡したい。

その想いを手渡す1人の当事者として、自分ごとだと考えていると、

今回のような未曾有の出来事が起きた時。

ちゃんと後悔をしない決断をすることができると思っている。

この無観客ライブをやることにも、たくさんの壁があった。

今では普通になってしまったが、この無観客ライブは1年前、

そう、まだオンラインやリモートが主流になるもっと前の話だ。

無観客ライブというもの自体が浸透していない中で、様々なシステムもまだできあがっていなかったように思う。

場所は?撮影は?カメラは?映像のスイッチングは?ステージは?照明は?音響は?スタッフは?セットリストは?運搬は?チケットは?それらのルールは?お知らせはどうする?

・・・とにかく考えないといけないことは山ほどあった。

でも、応援してくれているみんなに届けたい。という一心で、決断した。

決断してすぐに動いた。考えて考えて、駆け回った。各所に電話やメールで連絡をした。

正直、すごくこわかったし、できるかすごく不安ではあった。

誰も明日のことがわからない。そんな状況で、ただ突っ走って、失敗したら取り返しのつかないことになるかもしれないとも思った。

でもそういう時こそ初心に帰るようにしている。

Play.Gooseは一歩踏み出すことを恐れずに向き合ったから生まれた。

だからこの無観客ライブの日も恐れずに一歩踏み出そうと思った。

立ち向かった結果、そこには虹色の景色が待っていた。

このライブを経て、僕らはまた強くなったと思う。

2020年駆け抜けられたのは、間違いなくこのライブのおかげだ。

今日の再放送はただ過去を振り返ったわけじゃない。

2021年のスタートのための再放送だったと思う。


Play.Goose、そして僕自身。

これからも一歩踏み出すことを恐れずに、続けていく。

そして、そんな僕らを見て、一歩踏み出す勇気をもらってくれる人が1人でも生まれてくれたらすごくうれしい。

そんな大切な再放送を見届けてくれているみんなのコメントを見ながら心が熱くなった。

またみんなに、一歩踏み出す勇気をもらった。

今日もありがとう。

明日からも駆け抜けていくので、よろしくお願いします。


無観客


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