【ブリッジ】REGとの読み合い【渋谷カップ③】

フリマアプリ始めました。案外使ってないものが売れて、断捨離になって自粛ストレスとか解消できるのも良いです。


お昼明けのR3、オポーネントは前回のチームメイト。早速振り返っていきます。

ラビンサールの勝利

あなたはEAST。

4番ボード、both vul 3番手

J73
K73
QT764
92

P-(1D)-P-(1S);
P-(2NT)-P-(3NT)///

リードはダイヤを選びました。ダミーは、

K852
J86
J32
QT7

T1:D6-2-C3-9
T2:SA-7-2-4
T3:SQ-3-5-6
T4:D5-?

ファーストディスカードはラビンサールです。T1でクラブのノンカモンとハートのスーツプリファランスが出ています。ディフェンスの方針はどうしますか?










ディクレアラーのトリックはS3D4まで見えて、点数は18-19のうち13点まで見えます(SAQ,DAK)。パートナーはハートのSPを出しているので、このDJを勝たせるとディクレアラーが下記のような手のときにクラブを出されて作られます。

AQ
Qxx
AK98x
KJx

なので、DQ上がってハートをアタックした方が良いと考えました。



実際のハンドは、

画像1

DQ上がってH3を出したので落ちました。ディクレアラーはハートのスモールが出た瞬間、「ディスカードは何使ってますか?」と少し不満そうな様子、ラビンサールがうまく機能しました。ダイヤリード自体は下手でしたが、パートナーの上手なディスカードに助けられうまく方針転換できたので良かった。

裏は2NTオープンからNorthの3NT、リードは同様にダイヤ、下記のように展開してメイク。

T1:D6-2-H5-9
T2:D5-Q-3-S4
T3:C9

ディスカードはディフェンスの中でも地味ですが、丁寧に出すと良いことがあると実感するハンドでした。


REGとの読み合い

あなたはEAST

5番、they vul 2番手

KT843
QJT83
98
Q

(1C)-2C-(2S)-4H;
(5C)///

2S=C supp INV+

オープニングリードはHQを選びました。ダミーは、

962
K4
QT7
K7543

T1:HQ-K-6-7
T2:S9-J-5-?

ディクレアラーはREGです。ディフェンスの方針はどうしますか?













実際の配置は、

画像2

テーブルではSJに勝たせ、H,CK,Sラフ,D2→T→J,D6-3-9-Qとなってメイク。REGがT2でスペード出した意図は、後にダイヤでスローインするための準備でした。テーブルではこの意図を看破できず。今回はD7がダミーにあって耐えたのが幸いでした。


後から考えるとSK上がってダイヤ出すのが上手なディフェンスでした。理由は、
・ディクレアラーがスペードAQ5と持ってるなら即スペード出すプレーをするとは考えにくい
・スペード出した意図はハンドでスペードを切る、もしくはオポーネントのコミュニケーションを切ろうとしていると予想できる
・EASTからダイヤを出されたくないから、WESTに負けるようにしている


一方で、D7がダミーに有るのでパートナーのダイヤが①KJでも落ちない、②AKJは持って無さそうだし消えない、③AJならゲスが消える、と良いことが無いです。
SJに勝たせておけば、いずれスローインしてダイヤが出たところでEASTがKxかどうかのゲスが発生するので、一周まわってSJ勝たせが正解でした。

まあ1/4周くらいしか思考が周ってなかったので、今度は半周くらい周れるようにしたいです。


続いて、

アドバンサーの2オーバー1

あなたはサウス。

11番、both non vul 1番手

------
KT5
T765
KJT962

P-(1H)-1S-P;
?

アクションはどうしますか?









実際の配置は、

画像3

テーブルではサウスはパス、ノースの1SがスタンドしてDA, H9-T-J-4, DQ→K,H3→Q,HA-S3-S4-K,DJ-7-C4-9,Cラフ,H7という感じで4ダウン。
2Cをビッドしていると当たりでした。プレー後にノースのREGは「パストハンドだから2Cはビッドした方が良い」と言っていましたし、2Cが良さそうです。


では、アンパストハンドのときにどうするのが良いかをここで考えてみます。アドバンサーの2オーバー1がフォーシングなら2Cはビッドしにくい、一方で1Sをパスするのもあまり嬉しくない、とジレンマを抱えます。

おそらく2オーバー1がフォーシングなら、
①パスしてバランシングを待つ
②頑張って2Cからの3C
の二択で、自分なら後者を選びそうです。2Cも3Cもそんなに変わらないのと、こちらの良い5C(3C)を逃したくないからです。良くない4S(4Sx)になることも有りそうですが、このリスクは仕方ないと考えます。

別の解決法として、寺本式を採用して「アドバンサーの1オーバー1はF、2オーバー1はNF、2オーバー2はF」とする手も有ります。また、TRF cueを採用して巧みに2の台で止まれるようにする手も有ります。自分はニュースーツを積極的に紹介したいのでこのどちらかで解決するのが好みです。


最後に、

実践的なアクション

あなたはNorth

12番、We vul 2番手

9
A43
KT72
J9652

(P)-P-(2D)-2S;
(P)-?

アクションはどうしますか?














実際のハンドとアクションは、

画像4

ノースのREGは2NTをビッド、サウスが4Sをビッドしてメイク。ノースはプレー後、「その手は3Sでオーバーコールした方が良い。こっちはもうすぐパスするところだった」と言ってました。たしかに、というか自分ならパスしてます。
裏はイーストが3Dオープン、サウスが3Sで流れて10取られ。


このボードは3つもやもやしているところがあって、①実際の展開でノースは2NTをビッドするのが実践的なのか②EASTは3Dオープンの方が良いのか③サウスは2Sではなく3Sでオーバーコールするのが良いのか です。


まず①について、2NTのメリットとデメリットをノース視点で考えてみます。
メリット
・バルなのでゲームをメイクできたら大きい
・スペードよりもNTが良いことも結構ある
・ダイヤの持ち方は自分がプレーした方が有利そう
・プレーするサイドに力量差があり自分がプレーした方が有利

デメリット
・悪いゲームにオーバーランする可能性がある
・悪いゲームになったときにXされて失点を大きくする可能性がある

ノースはこの比較でメリットを大きく見たのだと考えてます。
ビッドするメリットはしっかりあり、デメリットのうちのXされて失点拡大についてはオポーネントがしっかり咎めることができないならばリスクが低くなります。
そういうところまで考えれば2NTは実践的なビッドだと分かりました。テーブルで実行できるのはさすが、こういうジャッジができるかどうかで差が出ると理解しました。


次に②について、結論から言えば3Dオープンするべきでした。
自分たちだけノンバルで最大限プレッシャーをかけたい、シェイプがある、パートナーパスしているので4Hルーズは考えなくていい、they vulはプリエンプターが頑張る取り決め、、これだけ要素が揃えば3Dが良いビッド。
裏のオポーネントがプレシジョンだったので、プレシジョンにできない2Dオープンを試してみたくなったから、テーブルでは2Dを選びました。
しかし、基本的に2Dオープンが活きるのは「相手が3Dでオープンできないハンドで2Dオープンできるとき」なので、相手が3Dオープンするハンドなら3Dに寄せるのが吉と勉強になりました。


最後に③について、これは3Sでジャンプオーバーコール良さそうです。
スペードの内容は弱いですが、シェイプが良くてトリックが多く、ハイカードバリューも有って、こちらはバルなのでゲームをメイクできれば大きい。スペードの内容が悪いのを十分カバーしてそうです。こういう手でしっかりリスクを取ってリターンを狙いに行きたい。


R3は表裏どちらも全体的に調子よく15VP弱取って勝ちでした。ノースのREGの実践的なビッド、プレーが勉強になったラウンドでした。続く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?