【ブリッジ】ディフェンスの7手詰め【渋谷カップ⑨】

歯医者通いが終了して安心する半面、次の歯医者の予定が無くて少し不安になっています。歯医者を終えた後の達成感?が好きなKKTです。


最終戦はユースの監督と同卓しました。早速振り返っていきます。

ディフェンスの7手詰め

あなたはイースト。ノースはREG。

#19、We vul 4th

A7
A4
Q9652
KJT2

(P)-P-(1D)-P;
(P)-X-(2C)-P;
(2D)-P-(P)-X///

2CにXするんだったなあ…とか思っていたら、2Dが周ってきたのでXしてノースの2Dxに。 オープニングリードはD2を選びました。ダミーは、

J9542
J9652
74
5

T1:D2-4-J-A
T2:CA-2-5-6
T3:C3-T-D7-7
T4:S2-3-Q-A
T5:HA-2-7-3
T6:H4-5-Q-T
T7:HK-ST-?

ディフェンスの方針はどうしますか?














ハンドと展開は、

画像1

T1:D2-4-J-A
T2:CA-2-5-6
T3:C3-T-D7-7
T4:S2-3-Q-A
T5:HA-2-7-3
T6:H4-5-Q-T
T7:HK-ST-CJ-5
T8:SK-D3-7-4
T9:C4-K-H6-8
あとはダイヤが1勝3敗で1ダウンでした。クラブは諦めてスペードのエグジットカードを残し、ダイヤを2つ勝とうとしましたが、T8でスペード出た場合には失敗します。2ダウンさせるにはどうするのが良かったでしょう?


一旦T7のCJ出す前に戻ってディクレアラーの手を配置してみます。ディクレアラーは2254が判明したので、
QT
T3
AKT83
A?xx
となってほぼダブルダミーです。
ここから(i)クラブ捨て(ii)ダイヤでラフ(iii)スペード捨ての3通りのディフェンスを7手先まで読んでみます。

(i)クラブ捨て
・SKのときは上記の展開で1ダウン。
・Cx→K, Sx→K→ラフ, あとはD2勝3敗で2ダウン。

(ii)ダイヤでラフ
・HK→ST→Dx, CK, CJ→CQ, Hx→ラフ→オーバーラフ, Sx→K→ラフ, あとダイヤが一つ勝って3ダウン。

(iii)スペード捨て
・HQ→ST→Sx,SK→ラフ→オーバーラフ, CK, CJ→Q, あとはダイヤ1勝2敗で3ダウン。
・HQ→ST→Sx,SK→クラブ捨て→おそらくコミュニケーションが切れて2ダウン。

ということで比較すると(ii)のダイヤでラフ、が紛れなく3ダウンするので良いです。CQがディクレアラーの場合には2ダウンになりますが、その場合はどうディフェンスしても2ダウンです。
それならパートナーCQ持ってるときに3ダウンできるようにCKから取るのが好手。なかなかテーブルで最後まで読むのは時間足りなくて難しいですが、5手くらいは読めるようにしたいです。


スペードで17勝を宣言

あなたはイースト

#22、We vul 1st

J6
AK
J962
AKT94

1NT-(P)-2H-(P);
2S-(P)-P-(2NT);
P-(3C)-3H-(P);
3S///

イーストの3Sで落ち着きました。オープニングリードはDQ。

QT743
JT642
K53
---

J6
AK
J962
AKT94

T1:DQ-K-A-2
T2:H7-A-3-2

プレーの方針はどうしますか?











テーブルではクロスラフ風のプレーを目指しました。

画像2

T1:DQ-K-A-2
T2:H7-A-3-2
T3:CA-2-D3-3
T4:CK-7-D5-5
T5:HK-5-4-S8
T6:D8-9-CQ-H6
T7:DJ-S2-S3-4
T8:HJ-D7-S6-8
T9:CT-S5-S7-8
T10:HJ-SK

ハートもダイヤも見ながら切れる配置なのでクロスラフが成功して3メイク。一見厳しそうなコントラクトをメイクして一安心でした。
試合後スコアを見ると、なんと裏もスペードをプレーしていました。

1NT-(2C!)-X-(2S);
P-(P)-X///

2Sx by N 2ダウン、表裏でスペードを切り札にして合計17勝を宣言していました。惜しくも15勝なので2ダウンは4取られ。


続いて、

50ブレーク

あなたはイースト。

#27. both non vul 4th

KQ954
43
K82
QT9

(1S)-2C-(2S)-?

ビッドの方針はどうしますか?















ハンドは下です。

画像3

表:(1S)-2C-(2S)-3C;(P)-3H-(P)-3NT///
裏:(1S)-2C-(2S)-P;(P)-X///

自分は3Cをビッドして3NTになり、SJリードから5メイク。
裏はパスから2Sxになって2メイクは14取り。


テーブルでは黒いスーツの持ち方がプレー有利だと考え3Cを選びました。ここではパス、2NT、3Cで比較してみます。

(i)パス
・パートナーがバランシングXすれば2Sxを、ビッドすれば3NTを、パスなら2Sを守る
・パートナーが弱い時に2Sになるため堅いプラスを取りやすい
・一方で2Sxになったときにスペードの配置が悪く、クラブも枚数が多いので取れない可能性も結構高く、悪い日には2Sxメイクされる

(ii)2NT
・一番プレーしたい3NTにまっすぐ向かいやすい
・レンジの下限で2NTや3NTになると落ちるときも結構ありそう

(iii)3C
・サポートと多少の点数を伝えられるので3NTや5Cに建設的に向かいやすい
・3NTが良い時に3Cや5Cになってしまう可能性がある

冷静に比較すれば2NTが実践的で良いビッドだったと考えてます。
プレーしたい3NTへまっすぐ向かえるのと、特殊な配置してるときはプレー有利(お互いにベストディフェンスが難しい)なので、少し足りない3NT(2NT)になっても粘る余地がありそうだからです。

3Cとパスは3NTから逸れてしまうのが良くないです。「競り合いは、早く分かりやすく」できるだけゲスを減らす、まっすぐなアクションをするように心がけたいです。


試合は13VP強取って勝ち。試合後監督がチームメイトに「ユースも上手になったね」と言っていたらしく、練習の成果が出てきたのを実感できてうれしかったです。
全体を通しては9ラウンドで7勝2敗の100VP強で2位でした。ラウンド7で1位チームに0負けして優勝争いから外れたものの、フライトAで十分戦えたのが良かったです。日本リーグもこれくらい勝てたらいいな。


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