【ブリッジ】they vul プリエンプトのバランス【渋谷カップ②】

CIV6の神をじっくり考えたり反省しながらプレーしてます。楽しいけど時間があっという間になくなり、浦島太郎のような気持ちになっているKKT郎です。


R2はシニアチームとの対戦。シニアチームのブリッジは百戦錬磨という感じで、分かりやすくてブレないジャッジが強さだと思っていて、戦っていて勉強になります。早速振り返っていきます。

1m-3NTの後のスラムトライ

あなたはサウス。

17番、both non vul 3番手

AJ7
K95
KQT7
975

ビッドはパートナーの1Cオープンからフリーランで、
1C-3NT;4C-?
何をビッドしますか?














実際のハンドです。

画像1

表裏ともに4DをビッドしてNの6Cになりダウン。うちのテーブルのNorthはプレー後に、「クラブのアナーが無いんだから4NTで良いじゃない」と言ってました。
サウスは困惑している様子でしたが、おそらくその理由は1C-3NT(13-15)の中ではコントロールが多めの良いハンド、パートナーはクラブ6枚程度持ってて内容も良さそうで、クラブは1ルーザー以内で済みそうと考えていたからだと予想してます。


このハンドは、North視点ではSA,HK,CK,CQのうち3枚あれば良いスラムなのでトライする、South視点ではクラブ埋まっててバリューあるならスラム出来そうだから4Dは付き合う、となってなかなかストップしにくいハンドです。

一方で、Northのスラムトライするレンジにクラブ薄い手が存在するとすれば、SouthはNT向きだと考えて控えめに4NTをビッドするのは有りです。4NTのイメージは3343でクラブが薄そうな感じなので、実際の手から大きく乖離せず、良い6Cをルーズする頻度はそう高く無いと考えてます。


続いて、

they vul プリエンプトのバランス

あなたはWEST。

28番、they vul 1st

T2
QJ5
9754
QJ93

P-(1C)-2H-(X);
?

アクションはどうしますか?
















実際のハンドです。

画像2

テーブルではWESTは4Hをビッド、NorthにXされて4Hxになりました。
敵にはスペードのフィット無し、3NTは撃ち抜ける形なので外れでした。DK,Dxを切って、クラブを出すプレーラインを選んで4ダウンは800取られ。悲しいです。


「they vulならなんでも有り」とはよく言ったものですが(自分も賛成派)、取られてはいけない300や500も当然あるため、どこかでバランスを取る必要があります。自分は「プリエンプターは何でもあり、アドバンサーは通常通り」くらいがバランス取れてると考えます。理由は、

・レイズされることよりPREされることの方が変化が大きく効果も高い。
・アドバンサーがパスすると、オープナーはジャッジが難しいときがある。特にレスポンダーがネガティブXしているときはオープナーのアクションが難しくなりがち。
・アドバンサーがレイズするとオープナーはパスorXの選択肢が増えるため、かえって判断を楽になるケースがある。

要は、「なんでも有りを活かすのはPRE側」ということです。建設的でないPREだとしても、相手の失点期待値の方が高いと判断すればなんでもPREして良く、アドバンサーがその可能性を考慮してアクションすれば良い。
なので今回のアドバンサーの手はパスが良いと考えます。Northのレンジの一部はアクションに困りますし、3NTになれば守れそう。4HをビッドするのはH4枚あったり、シェイプがあってプレーできそうな手に絞るのがバランス良さそうです。


R2は細かな失点が多くて5VP弱くらいしか取れず。1日目のお昼はアベレージで折り返しでした。続く。

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