仙台リジョナル1日目①

ラグビーの危険な反則プレーのリプレイを見ても、全て危険に見えるから分からない。KKTです。


仙台のチーム戦に出場してきました。良いチームなので優勝を目指したいところ。

試合形式はスイスチームの6ボード8R。初戦の相手は文部科学大臣杯の裏ペアで、いきなり強いチームとの対戦になった。ついていない。

一試合目は後輩が1人観戦に来ていた。変なプレーしないようにしたいところ。


R1

私はWEST。ラストボード。

3番ボード、we vul 2nd

KJx
AKQx
Axxx
xx

自分の1NTオープンからフリーラン。

1NT-2H;2S-2NT;?


お、INVされたら4Sかな?

と一瞬考え、TRF then TRFを使っていることを思い出してアラート。

S5+C5+のINV以上またはS5+C4+のFG。

自分としては4Sはもちろんプレーしたいところだが、スラムがあり得るかもしれない。

3の台のcueはマイナー、4のcueはメジャーと決めていたので4Dでのcueを選択した。クラブのコントロールが無いことも伝わるので良い感じ。


そうすると、パートナーは長考した。

その間に自分も考える。

パートナーが4Hならちょっと困るが、これくらいコントロールがあれば4NTで良さそうだ。5Hでも良いけど、少し難しくなってしまうのが良くない。

4Sならパスする。パートナーにはS5C5のINVがあり得るから当然。

5Cだったら、少なくとも6Sまではビッドする。パートナーはハートを心配しているだけのシリアスなスラムトライという可能性が高い。仮にバリューを心配しているなら4Hとかもビッドできるだろう。


で、パートナーは5Cをビッドした。

1NT-2H;2S-2NT;4D-5C;?


ここで6Sとビッドするのは簡単だが、パートナーは実は7をトライしている可能性もある。だから念のため5Hと付き合ってみた。

7をトライするのだったら、ハートのコントロールは無視して4NTの方が簡単ではある。ただ、打ち抜かれる6Sになりたくないなら5Cからトライしているかもしれない。

そしたら、パートナーはなんと6C。

これはおそらく7をトライしていて、想定では

AQxxx
Xx
X
AKQxx

のような手。

まあSQが無かったりするかもしれないが、少なくともCAKとSAは間違いなく持っている。

まあこれなら7Sでしょうということで7Sをビッド。

1NT-2H;2S-2NT;4D-5C;5H-6C;7S-(X)

左手にXされた。そしてパートナーは怒っている。これはかなり不吉な予感。



フルハンドは以下。

画像1

2NTがINVだったパターン。DKリードから、DA,HA,HK,HQ,CA,S5>Jみたいなプレーをしたら逆狩りにあってめちゃくちゃ落ちた。5ダウン。


4Dの意味を忘れていて事故ったみたい。事故ったこと自体は仕方ないと思う。人間だから忘れることもあるよね。


ただ、パートナーは4Dを見て、4Sをビッドするのが良さそうだと答えを導き出すことができたんじゃないかと思った。


実際の展開ではパートナーは5CをNATにビッドしているので、少なくとも2NTがクラブだったということは知っていたはず。その前提で考えてみる。


1NT-2H;2S-2NT;?

となったときのオープナーのビッドについて考えてみる。

空いているのは3C〜4S。

まずクラブとスペードと3NTはNATでto playだったとして、

3D、3H、4D、4Hが空いている。

これにはクラブかスペードに相当するビッドが入ると予想できる。

レスポンダーがS5C4のFGなら、クラブがフィットしたとしても3NTをプレーしたい時があるはずなので、3の台でクラブフィットを示せた方が良い。

一方でスペードであれば4Sをプレーすれば良いので、4Dと4Hはスペードフィットの良い手になってそうだ。

ということで4Dはスペードフィットの可能性が高い。

つまり、4Sとビッドしたらサインオフとなるかも。

など考えてみることができると思う。

事故ったときこそ冷静に考えるのが大事なのかなと思った。

あとは練習中に資料を見ながら練習されると、こちらから習熟度レベルが分からなくなるから、可能な限り本番に近い状態で練習してほしいなと思った。

そんなこんなで1ラウンド目は大敗。


続いてもあたりが悪い一戦。

R2 vs関東ユースチーム

あなたはEast。

2番ボード、they vul 1st

Q8x
Jxxxxx
AKx
X

1H-(X)-2NT-(P);?

2NT=H4+,INV+


で、PRE風に4HをビッドしてEastの4Hに。

A9x
KTxx
Xxx
QJT

Q8x
Jxxxxx
AKx
X

T1:CK-T-x-x
T2:CA-J-x-Hx
T3:Hx-A-x-x
T4:Cx-Q-x-Dx
T5:HK-Q-x-Cx
T6:Dx-x-A-x
T7:DK-x-x-x
T8:Hx-Cx-HT-Cx
T9:Dx-Q-Hx-J
T10:Sx-x-?

Plan the play.






















スペードの配置を当てたい。

メイクする配置は、右にKがある。または左にKxx、右にJTx。

右にKなら、SA、Sxとしてフィネスする。またはS9を出して負けておいて、次にスペードが出るのでQを出す。(スペード以外を出せばラフディス)

左にKxx、右にJTxならS9出して負けておいて、次にスペードが出たときにS8を出せばメイク。

さて、どちらが良いだろうか。


ダブラーの手は、

????
A
Jxx
AKxxx

となってる。

SKでもSJでもXしそう。


どちらもあり得るのなら、SKを右にマークしてフィネスするプレーが良さそうだ。(S9で負けてから次にQが良い)


ということで自分ならS9で負けてから、SQでフィネスする。パートナーはS9で負けて、S8のフィネスを選んだ。



全体の配置は以下。

画像2

SQが正解。単純にJTxよりはK含みの方が確率が高い。

落ちてるのができそうになっていたので惜しい。




続いて

私はWEST。

5番ボード、they vul 4番手

932
AKJ965
J
T93

(P)-1D-(1H)-?

ハートをビッドしようと思っていたらサイキックされる。
だが相手はVULなので、焦ることはない。
懲らしめの準備としてパスからスタートする。

(P)-1D-(1H)-P;
(1S)-2D-(P)-?

うまく逃げられた。

ハートのコントラクトがこちらにあるかもしれないが、ここで2Hと言っても伝わるか微妙なところ。多分ハートのNATにはなると思う。

2Dでも悪くないかなということでパスした。




結果は以下。

画像3



NATなOCだったパターン。

2DはCA,CK,CQ、SQ-SA
という展開になって上から3140と取れたのでジャストメイク。


4Hが近いみたいだが、ベストディフェンスは1ダウンらしい。
HQリード以外ならなんでも落ちるみたい。スペードの3巡目が通らないためなのかな。


このラウンドも15IMP負けくらいだった。
2ラウンドで4VP弱しか取れず、最下位トライアングルスタート。


3ラウンド目。


あなたはWEST。

4番ボード、both vul 1番手

AK8
KJT
AQ
AQT54

プレシジョン1Cオープンからフリーラン
1C-1S;1NT-2C;2D-2NT;3C-3H;3S-4D;?

リレーをしてパートナーのハンドが、
3343の11-13で4コントロールというところまで分かった。

???
A??
K???
K??

Plan the bid.






















7トライするのか、7を置くのかという問題。

クラブが5つ取れる配置だったなら、2235と取れるので12個ある。また、ハートの2wayフィネスが有るので13個になる見込みもある。

また、11-13なのでパートナーはQかJを少なくとも1枚持っている。(SQ,SJ,HQ,DJ,CJのどれか)

この時点で7のメイク率はたぶん7割強~8割くらいはあると思う。


一応簡単に計算してみると、

CJが無いときはクラブが5個取れるのが84%(68+28/2)で、追加アナーがSJ以外は13個。SJの場合にはスクイズ+2wayフィネスで7割くらいできそうなので、およそ7割強くらいはメイクしそうだ。

CJがあるときはクラブが必ず5個取れるので、12個確保していて、さらに追加のアナーがあればほぼ鉄板。CJのみでもハートの2way+スクイズで6~7割くらいはできそうだ。

なので7NTを置いてしまうのも良さそうだ。



ここで相手のこと、試合のことも考えてみる。
相手の実力的には7NTを置くことはあまり無さそう。試合もいい感じに進んでいる。

これを考慮したときに、一番まずいケースは、こちらが7NT1ダウン、向こうは3NT6メイクとなることかなと思った。これだけは避けたい。


なので、クラブが取れたときに13個になるアナー(SQ,HQ,DJ)をチェックしてみることにした。
もしこれらが無いときは6NTで撤退する方針にした。


1C-1S;1NT-2C;2D-2NT;3C-3H;3S-4D;4H-5C;5D-5H;5S-5NT;6C-6D;

ここまで来てSQとHQが無いこともチェックできた。残念ながらDJをチェックすることはできず。

今回は6NTで諦めることにした。



こんなにビッドしたのは初めてだったので記念に写真を撮ってみた。(OKと言われたので)

画像4

お互いにカラフルにビッドしているのも芸術点が高い。


オープニングリードはS2
T75
A43
KT54
KJ9

AK8
KJT
AQ
AQT54

T1:S2-5-Q-A
T2:DA-2-4-3
T3:DQ-S4-5-6


これは・・・!


以降C,D,S,C,C,C,Cと取ればダブルスクイズが決まるので7メイク。


全体の配置は以下。

画像5



きれいにダブルスクイズがかかる形。7NT置けばよかった。。。

裏に戻ると裏も6NT7メイクだった。2C-2D;2NT-6NTらしい。


試合は大きく動かず、1-7で6IMP負けだった。


どこが良くなかったかを考えてみる。

まず、良くなかったのは敵が6NTをどれくらいビッドするか考えなかったことだった。
2C-2D;2NT-6NTはかなり有りそうなので、裏も3NTにはならないだろうと考えるべきだった。


その上で敵が6NTだと仮定して、7NTができたときと7NTが落ちたときの出入りを考えれば7割強の7NTはビッドするほうが良かった。

ここで無理して取らずとも、他の5ボードがあれば勝てるだろうと見込んだのは甘かったかもしれない。

チャンスに賭けることができず、このラウンドも負けで優勝からはだいぶ遅れをとってしまった。というか入賞も怪しい。



4ラウンド目

私はWEST。

2番ボード、they vul 3番手

4
QT83
JT632
985

1S-(P)-P-(X);
P-(2H)-P-(P);
X-(P)-3D-(3H)///

オープニングリードはS4を出した。
ダミーは
T53
AK76
94
A764

T1:S4-3-A-8
T2:SQ-K-H3-5

Plan the defense.



























こちらのトリックを数えると、
S1H2とあって、パートナーのSJが取れればあとはマイナーで一つ取れたら落ちる。

さてCKとDAのどちらを期待したらよいだろうか。


パートナーのSQが仮にスーツプリファランスならダイヤを示しているが、SQはスーツプリファランスだろうか?

単にSJを示しているだけかもしれない。

もし、CK+SQJだったらSJが出るとすれば、SQはダイヤを示していることになる。
なので結構ダイヤを持ってそうかもしれない。


ここで一旦考え方を変えてみる。
DAとCKのどちらを持っていたら嬉しいか。


DAを持っているなら、ダイヤを出せば必ず落ちる。
DAで勝ってもらって、SJを取ってもらえば、その後ハートで一勝できるからダウンとなる。
また、DA無くてもあまり損しなさそうなのも良い。


CKを持っているときにクラブを出しておけばたぶん落ちる。100%ではないけど90%くらいは落ちそう。
ただ、パートナーがDAを持っていて即落ちのときにクラブを出してメイクされるかもしれない。


例えばディクレアラーのハンドが
Xxxx
Jxxxx
K
KJT
みたいになってるときにクラブを出してメイクされると寒い。



シンプルにDAを期待するのが良さそうなのでダイヤを出した。


フルハンドは以下。

画像6

ダイヤで正解。だが、どっちを出しても落ちるパターンだった。

SQとSJはたぶん打ち分けて大丈夫なんじゃないかなと思う。パートナーから見てSQでもSJでもアナーをもう一枚持っていそうなことが伝わりそう。


このラウンドは3IMP勝ち。やっと勝てて少し安心した。


だが、まだ最下位。トライアングルは抜け出せない。


1日目後半へ続く。

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