【ブリッジ】2020振り返り

秒速5センチメートルのMADを聞きながらポーカースターズの5NLzを打っているKKTです。聞いて切ない気持ちになるのとポーカーを打って熱くなるのとで釣り合ってバランスが良いです。


一年の終わりに今年のブリッジを振り返ってみたいと思います。今年はコロナの影響もあって例年と比較すると試合に出る回数も少なく、ナショナルだと朝日と日本リーグくらいしか出てなかったみたいです。U30の試合や文部など出たかった試合もいくつかあったので寂しいです。一方で台湾ユースとのBBO、ドラフトマッチ@BBOなどオンラインの試合を楽しむことができました。地方勢なのでBBOで参加できると交通費とかが浮くので有難かったです。

今年は出た試合が少なくて暇だったこともあり、noteの記事で反省することを継続できました。折角記事に残したので記事の中から悪かったボード1-3位と良かったボード1-3位を振り返っていきます。悪かったボードはここで供養して次につなげ、良かったボードは思い出として心に残せたらいいなと思ってます。


まずは悪かったボードから、

3位、悪魔のスコア 6C 6ダウン -600

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ドラフト杯の3決、20IMP強リードで迎えた後半戦のボードでした。パートナーの4Cが①ハートフィット②NATのどちらか判断する場面でしたが、両方に耐えている4Dでジャッジを先送りした結果、後の6CをNATと勘違いして03の6Cになりました。4Cを見たとき本命はハートだと理解していたのですが、4Dに頼ってしまいました。4D以降もやもやした気持ちを抱えながらビッドしたのを覚えています。

事故を回避するためにできるだけ広く構えるという考え方でしたが、大事な場面のジャッジに影響を与えるのはやりすぎだと気づきました。以降はパートナーのビッドとジャッジを信頼し、先送りしないことを心がけています。このハンドはよく組むパートナーとのハンドでした。最近はビッドをできるだけシンプルにすることと、怪しい展開は練習するようにしてスコアを安定させるように調整しています。試合での大きな事故もかなり少なくなってきましたし、ペアとしてビッドの意思疎通も良くなってきている感触があります。




続いて、

2位、8ボードで4回のシリアスエラー

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ドラフト杯の前哨戦、大きなミスを8ボードの間に4回もした試合でした。これが選考会ならこのラウンドで代表落ちするのは間違いないです。試合直後は穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったのですが、それでも前を向いていかねばならないのでアニマルネタをまじえながら陽気に振り返りました。逆にネタにすることでいい意味で吹っ切れて、本戦ではアニマルチームらしいブリッジでドラフト杯を楽しむことができたので良かったです。



そして悪かったボードの1位は、

1位 優勝を逃した2Sx

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渋谷カップのラストボード、これが落ちていれば優勝だった2Sxです。チームメイトは2位でも喜んでくれましたが今でも悔しいし申し訳ないです。T3でダイヤの何を出してもクラブが出るだろうと決めつけてSPを怠ったこと、ミスした後に冷静なリカバリができなかったこと、などメンタル面の弱さを痛感したハンドでした。メンタルも技術の一つと言いますが、悪い状況でも諦めず考えることができるのは大事なスキルだと学びました。

一方で渋谷カップ全体としては内容が良く、大学時代以来ひさしぶりに組んだパートナーとフライトAで優勝争いができたので楽しかったです。試合二週間前くらいに急遽お願いして組んでくれたことも感謝しています。いつかまたリベンジしたいです。



今度は良かったハンドを見ていこうと思います。まずは3位から、

3位、朝日新聞社杯の3NTxx

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ビッドの行き違いが招いたディザスターで全然できなさそうな3NTxxになったハンドでした。ダミーを見た瞬間に胸騒ぎがするような、カイジで言うところのざわざわを感じたことを覚えています。

SA,Sxから始まってSKで勝って長考。ダイヤは5つ取れたとしてもHAがサウスにあったら1ダウンしてしまうので、サウスにDKの無い2枚もしくはDKシングルトンを期待してハートから出すプレーを選んだらメイクでした。まずいコントラクトで緊張しながらも薄い可能性を追って正解のプレーを選択できたのが良かったです。



次のハンドは、

2位 アニマルの6H

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アニマルチームで出たドラフト杯1回戦、12IMPビハインドでの後半戦のボードでした。マイナーに10点くらい欲しいですがパートナーの1NTリビッドを見ると少し足りない寄りな雰囲気でした。しかし、相手がリードしていること、チーム力も相手が格上ぽい感じなこと、そして何より、

「アニマルは一度トライしたスラムは絶対に逃さない」こと。

これらの理由でギャンブル気味の6Hをビッド&メイクしました。アニマルチームらしさのあるワイルドなハンドでした。この6Hをメイクした瞬間が一番ドラフト杯を楽しんでいました。



最後に、

1位 感動の6H

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11月の下旬にBBOで開催されたJAPAN CUPのR2、大学時代の後輩と組んでビッド&メイクした6Hでした。プレシジョン1Cオープンから2Sで介入されて厳しかったですが、ハートでのプレーを考えてX、ハートフィットしてスラムトライ、パートナーからラストトレインの4Dを見て6Hをビッドしました。シングルダミーはかなり良いですがH41かつD31で配置が厳しく落ちた、、と思ったらT6~T9で技を見せてメイクというハンドでした。

ビッドプレーともに美しく、メイクした瞬間は感動の一言でした。後輩のいいプレーがダミーで見れたことも嬉しかったです。こういうことが起きるからブリッジは面白いですし、もっとうまくなってこういうハンドを増やしていきたいと思いました。



以上となります!

2020年全体としては日本リーグ2部で優勝して1部に昇格できたこと、noteでの反省を通して技術が向上した実感があること、パートナーとのパートナーシップが向上した実感があること、など良い側面が多くて良かったです。しかしメンタル面の弱さやプレーでの失敗が多いなど課題も多かったので来年はそこを改善していきたいです。


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