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エッセイ集Ⅱ

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ちょっと読むのはしんどいと感じてします本の内容をかみ砕いて書いていきたいと思っています。
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#日本人

日本人が消えるとき

日本人が消えるとき

 斎藤成也著『DNAから見た日本人』(ちくま新書)の最終章は、『「日本人」が消えるとき』という衝撃的なタイトルとなっている。

 すぐにどうのこうのという話ではない。1000年後ぐらいのスパンで見たときに、「日本人」という日本語を話し、日本文化を維持している人種がいるかどうかということを推測している。

 もう一つ、衝撃的な事実がある。『日本民族学会』が2004年に『日本文化人類学会』と名を改めた

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日本人

日本人

 子どもの頃から、『日本は単一民族国家である』と教えられてきました。だから、アイヌの人々を見たときに、日本に先住していた民族が少数残っているのだろうと思うぐらいで、あまり深く考えてきませんでした。

 しかし、ここのところ、縄文時代に関して調べはじめると、日本人というのは、単一民族ではなくて、さまざまな人種が混ざって今まで維持されていることがわかってきました。今回は、そんな話をしたいと思います。

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