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エッセイ集Ⅱ

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ちょっと読むのはしんどいと感じてします本の内容をかみ砕いて書いていきたいと思っています。
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#擬音語

擬音語・擬態語の今昔

山口仲美著『犬は「びよ」と鳴いていた~日本語は擬音語・擬態語が面白い』(光文社新書)

 著者山口さんの話だと、900年前の『今昔物語集』に見られる擬音語・擬態語を丹念に調べると、5割から6割近い語が現代まで継承されているそうです。

 例えば、『今昔物語集』では、コソコソは、すき間から板がひそかに入ってくる音として使われています。ひそかに何かをするとき、コソコソとかヒソヒソなどを今でも使いますよ

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犬の鳴き声

犬の鳴き声

 今週の日曜日、車の中で、ラジオを聞いていたら、犬の鳴き声の話をしていた。いつも聞いている『トーキング・松尾堂』である。

 ゲストは、日本の国語学者である山口仲美さんとパックンことパトリック・ハーランさん。

 山口さんが、江戸時代以前は、犬の鳴き声を「びよ」と聞いていたという。平安時代の『大鏡』という作品では、犬の鳴き声は「ひよ」と書かれていて、この頃は、濁音も清音表記で書かれていたから、おそ

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