一般論として

まえおき

 私の受信しているグループメールにハラスメント関係の話題が出た(具体的な話ではありません)ので、一般的な予防策を流しました。ネット各所に載っている程度の内容ですが、こういうものが目につくところにあるのが大事だと思います。今さらな、かつ最小限の内容ではありますが、歌をつづけていくといつかはつきあたることでもあるので、こちらにもアップします。
 
 
 歌を続けていけばいくほど大人数の人と関わることになり、必然的に(?)一定数の「困った人」と接触することになります。もちろん会社でも学校でもそうです。
 
 こういうことを書くのはたいへんかなしいことなのですが、かつて尊敬できる存在だった人が年月を経て「困った人」→「ヤバい人」に進化をとげることはままあります。「すばらしい作品を作る人」と「ハラスメントをする人」は両立します。「すばらしい」の評価が人格ではなく作品にのみ、過去の行いに対してのみなされることもあります。なので、名前のある人物でも油断はしないようにしてください。とはいえ、長年歌をやっていると「困った人」がいろいろあって落ち着いて「許容できる人」になる様子も目撃できたりするので、かなしいことばかりではありません。 

  
 そういう人が発生するのはもう避けがたい事実なので、われわれができること/しなくてはならないことは発生しても拡大させないことです。「困った人」※レベルですんでいるうちに「ここはヤンチャできるとこじゃない」と理解していただくことが大事です。
 そのために効果があるのは「スピード」「えらい人から注意してもらう」「みんなで注意する」です。
 
※こういうソフトな書き方で不快になる方もいらっしゃるとは思いますが、ここで書いているのは、誰にとってもわかりやすいセクハラなど以外に、個人個人が「えっ」とマイナス方向に違和感をもつ程度のことも含まれるためソフトな言い方をしています。


・スピード

 その場で言うこと、言ってもらうことです。「次やったら言う」と思っている人は多いと思いますが、「前回はOKだったのに」という理由で逆切れに発展することがあります。その場で言うとちょっとブツブツと文句を言われる程度です。絶対にその場で言ったほうが被害は少ないです。


・えらい人から注意してもらう

 「えらい」は社会的地位にかぎらず、結社内の地位、年齢、歌歴、財力、知力、筋肉が上の人です。該当者は「そういうのはよくない」と日ごろから言って、SOSサインを見かけたらぜひ協力を。


・みんなで注意する

 その場の全員でつるしあげるという意味ではないです。

 日本人は空気を読むので、「そういうことやる人ってしんじらんなーい」って空気をかもすことが大事です。そういう発言があったら、皆に見えるように同意してください。
 とはいえ「困った人」は「自分は該当しない」と思っていることがほとんどなので、その手の発言があっても聞いてません。「困った人」と同じ会話の輪の中にいた場合は「自分もやっちゃうことあるから気をつけないとー。ねっ××さん」「気をつけたいけど、どうすればいいのかな。××さんはどう気をつけておられます?」みたいな言い方がベターだと思います。「困った人」がずるがしこくて「自分は該当しないというポーズをとる」場合もあります。その場合は「やってないつもりでもやられた側がそう思ったらNGだよね。それが当然だよね」みたいなのがベターだと思います。「そういうつもりじゃなかった」「受け入れてもらったと思っていた」という言い訳を封じることができます。

 また「恋愛」「性」「個人情報」が話題になったら短歌(文学)の話にきりかえるというのも手です。話術のある方はぐいぐいっと方向転換してください。
 「困った人」が来ちゃった場合、「いるぞ」とテレパシーを送りあって、「ここは短歌の場」という雰囲気をかもしあってください。
 
 
 なんせ「悪い人」「悪気のない人」「ふつうの人」の区別は外見ではわかりません。個別案件については、その場その場の対処しかないのですが一般的には。

・具体的用件がない場合は個人情報の交換に応じない

 「名刺ないんですけどー」と言ってすむならいいんですが、名前くらいはおぼえてほしいと思うのが人情です。耳できいてわかりづらい名前もありますし。渡せるものがあったほうがよければ、住所・電話の入っている名刺とは別に「所属」「同人グループ名」「著作・執筆情報」「活動内容」「サイトやブログ情報」「公開しているメールアドレス」「公開しているtwitterID」あたりの、自分がアピールしたい項目だけを入れた自己紹介カード(名刺サイズ)を作るのもよいと思います。フリペでも。

・1対1を避ける

同性同士であってもハラスメントはありうるので異性と、ではありません。

・1対1の関係を避ける

1対1のメールのやりとりでも「家族にも話したんですけどー」とか「××さんともこの話題したんですけどー」みたいに密室のやりとりではないとアピール。リテラシーガバガバと思われるかもですが、むこうから距離をとってくれるほうがよいと思います。

・助けを求める

小さなこと、具体的に何かされた訳ではないけど酒の席で隣に座りたくないというレベルの場合でも言ってください。言われたら「気のせいでは?」と思ったとしても協力してあげてください。

 これくらいでしょうか。
 
 ↑ はあくまでも一般的なできごとについての予防策です。

 具体的に何かおきた後に予防策を実行してもあまり意味はありません。情報を共有しあい、誰に対処してもらうのがベストなのか考えて行動することが大事です。その方法は単純なものから長期にわたって地味に行う方法までいろいろあります。が、ここで書くと害意のある人も読むので書きません。

 内々ですませると再発します。情報も共有されません。ひとりで対処できることは一切ないと思って信頼できる世間知のある人に相談してください。 

  

 いろいろ書きましたが、信頼できると判断した方については ↑ みたいな対応ではなく、普通の対応でよいと思います。たのしく続けていくために ↑ のようなこともあるとなんとなく覚えておいていただけると、そういう場面に直面した際、最悪方面に行かずにすむのではないかと思います。

  

追記

 できることをしていくことはとてもいいのですが、外野で対処できない人を責めないというのも大事です。人には事情があるので「困った人」に強く対応できない人を否定しないのも対処法のひとつです。否定すると「あの人もいいところあるからー」「悪気があるわけじゃないしー」みたいなことを言い出します。否定はせず、可能であればうまいことこちらの行動を邪魔しないように誘導してください。

 もし自分が何もできないと思ったら邪魔しないよう気をつけてください(具体的加害がある場合は話は別です)。敵は「困った人」「ヤバい人」です。加害者じゃない者同士で対立している場合ではありません。「みんな」がそう思っていると感じさせることが重要です。

 
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(2018年9月の追記)

 短歌関係の会に限らず自衛は限度があります。
 「困った人」はいっぺんに5人とか10人とかに声をかけるんです。ひとりが自衛するより、みんなで「そういうことはしてはいけない」という空気をかもすことのほうが大事です。

 と、いいつつも自衛話題もします。
 とりあえず、初参加の方に私から言えることは「知っている人と一緒に行く」「とりあえず会だけ参加にして大丈夫そうな人をみつけたら二次会に行く」。
 会の後に困ったDM送ってきたり等もあるので連絡先はある程度なじみになってから教える。

 お酒入ると変わる人もいるので、二次会もいきなりフルじゃなくて1時間で帰る等しつつ様子を見てください。私はリアルの歌会や批評会のいいところは摂取してほしいと思っています。慣れている人は慣れていない人の様子を気をつけてあげてほしいです。

 その上で何か不審なこと、困ったことがあったら可能な範囲でスピーディーに、相談・助けを求める等してください。どういう手段をとってもかまわないので、「困った人」と1対1の関係になることを避けるのがよいと思います。
 相談された人は否定しないでください。話をきいて、肯定して、できることがあればしてあげてください。

※twitterでつぶやいた内容を少々改変して付記します。  

 
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さらに追記

こちらのトピックの前半で関連話題があります。

2018年6月1日~3日の日記 Bバージョン(文字のみ)
https://note.mu/klage/n/nd5f20eedab6b


  

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花笠海月

短歌関係メモ類

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コメント2件

とても共感致しました。
そしてすごく勉強になりました!

覚えたらすぐに活かせる、わかりやすい、とりいれやすい防衛術ばかりで、目から鱗でした。

もっとたくさんの人にくらげさんのこの文章を読んでもらえたら良いなと思います。
ありがとうございます。
もちろん助けに入った人がさらに被害者になってもよろしくないので、できる範囲でやってくださいね。酒の席で間に入るだけ、うなづくだけでもいいんです。トシとるとそういう場面が増えると思います。
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