青いスーツで就活する理由

僕は、青いスーツで就活をした。いや、正確にはゆっくりだが、まだ青いスーツで就活を続けている。

1週間ほど前に合同説明会に参加したら、会場にいる学生の95%が真っ黒なスーツを着ていて驚いた。「服装自由」にもかかわらずだ。もちろんスーツが好きなら構わないが、ネクタイまでしっかり締めていてなんだか苦しそうである。

「みんな真っ黒なスーツで就活する日本変だよなあ」とそう愚痴をこぼす人に限って黒のスーツを着ていたりするから驚きだ。確かに「就活=黒のスーツ」といういわゆる”常識”を掲げているのは日本社会だが、それに従うか従わないかは自分の選択じゃないか。

「服装自由」と書かれているのだから、自分の好きな服を着れば良いじゃないか、と思う。


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「服装自由」の意味

就活を始めたばかりの頃の自分も「服装自由」という文字を見るたびに頭を悩ませた。わざわざ服装について調べるなんてばからしいなと思いながら、常にググっていた。

実際に「就活 服装自由」と検索してみると、服装自由の意味することは何なのか?とある意味無駄に深く分析している記事が沢山出てくる。

企業は、学生が時と場所・場合に合った服装を選べるかを見ている。企業はその人の個性を見ようとしている。などと解説されている。

少し乱暴な言い方だが、くだらないなあと思ってしまうのが本音だ。そもそも企業の採用基準に「適切な服装選びができる人材」なんて入っているのだろうか?逆に、企業が学生の個性を服装で判断しているのならば、(ファッション系を覗いて)その企業も大丈夫か?と思ってしまう。

もちろん、実際にそんな企業があるとは思わない。ここで伝えたいことは、「服装自由」という4文字の実在しない奥のまた奥まで分析する必要はないのではないかということだ

つまり、「服装自由」というのは、その文字の示す通り企業が学生の事を思って動きやすいように自由にしているのだから、自分にとって快適な服装をすれば良いのだと今では思う。

もちろんスーツを着たいなら着ればいいと思う。


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個性としての服装

「企業は個性を見たいと言っているのに、服装をスーツ指定にするのはおかしいじゃないか」「個性を出すためにスーツではない服装で就活したい」という学生の声も聞いた事がある。

それに対し僕は、君の個性は服装でしか表現できないほど薄っぺらいものなのか?と思ってしまう。

もちろん個性を服装で表現するのにはセンスが問われるし、立派な表現方法だと思う。僕にはできない事だ。しかし、それはあくまで複数あるいは無限にある表現方法のうちの1つであり、唯一ではないはずだ。


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青いスーツで就活をした理由

では、なぜ僕は青いスーツで就活をしたのか。

その理由は簡単で、企業が学生を選ぶと同時に学生もまた企業を選んでいるからだ。つまり、僕は青いスーツに企業・採用担当者がどう反応するかで企業を判断していた


去年の夏に日系メーカーのインターンに参加した際、プログラムの詳細に「スーツ着用」とは書かれていたが、実際に行ってみるとベルトの色まで指定された事があった。

そしてプログラムの内容も声の出し方やお辞儀の角度について1, 2時間割いていたので驚きだった。

クライアント先に営業しに行くのならばそこまで言われるのは納得できるが、インターン(説明会に毛が生えた程度のプログラム)にまで服装について細かく言うような企業には心底カルチャーが合わないと思った。

もちろんそのような企業文化に良し悪しはなく、ただ単に自分にはマッチしないと痛感した。


その出来事が起きる前までは、リクルートスーツを買わなければいけないと思っていた。

しかし、服装という自分にとっては小さなことに対して細かく指定する企業はなんだか息苦しく感じるし、そのような会社にそもそも入社したくないと感じる。

リクルートスーツを着ない事で見えてくる企業の性質もあるのだと学んだ。青のスーツで就活を続けようと決心した。

その企業が服装に対してつべこべ言うかは、模範的なリクルートスーツを着ていては判断できないのだ。


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僕にとって青いスーツは「自分が企業を選んでいるのだ」という事を思い出させてくれる鎧のようなものだ。

大学受験のようなマインドセット: つまり受ける大学に全て全力で臨み、受かってから偏差値の高い大学に行く というマインドセットで就活をしているのは危ないと思う。

企業を測るのには、偏差値のような明確な指標がないからだ。ブランドで測る人もいれば、働き方、事業内容で測る人もいるし、企業理念や人で企業を測る人もいる。その人が納得するなら何だって良い。

だからこそ、企業が学生を判断・選択しているのと同時に、僕ら学生もまた企業を判断・選択しているのだという意識が重要になってくるのだと思う。

そのような意識がなければ、ちょっと良いなと思った企業に対し、違和感があったとしてとそれに気づかず、盲目的に就活を進めてしまうからだ。

複数の企業から内定をもらうのは素晴らしいが、自分が企業を選んでいるという意識がないと、そもそもどのような判断基準でこの企業を受けたんだっけ?となってしまう。


僕にとって服装や個人のSNS などについて細かく口出しする企業は合わない。だから、敢えて青いスーツで就活をする事で、服装について口出しする企業を見つけ、それらの企業を自分の選考を受ける企業リストから外していった。

誰もが青いスーツで就活すべきだ!と言っているのではなく、僕ら学生も企業を選んでいるのだという意識を常に持つことが大切なのだと思う。

そうする事によって、自分の企業を測る”ものさし”も見えてくる。そしてその指標に合わせて、そもそも受けたいと思う企業とそうでない企業を選定していく。

自分にとっては、服装や個人のSNSなどの小さな事について口出しをするかどうかという1つの”ものさし”があった。そして、それを測るために青のスーツを着ているのだ。


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コメント1件

自分だったら自分の個性を表現できる服装で就活するのになとずっと思っていたのでこの記事を読んでハッピーになりました
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