選挙プランナー松田馨

選挙に関わるようになって12年。一年中、日本のどこかで選挙に関わっています。著書に『残…

選挙プランナー松田馨

選挙に関わるようになって12年。一年中、日本のどこかで選挙に関わっています。著書に『残念な政治家を選ばない技術 「選挙リテラシー」入門』。NewsPicks プロピッカー(政治分野)。NHK土曜ドラマ「フェイクニュース」の選挙考証。選挙学会会員。

最近の記事

【公選法よくある勘違い】選挙カーに設置するのぼり旗には候補者の顔写真も名前も記載できます

10/20に前編が放送され、話題になったNHK土曜ドラマ「フェイクニュース」の選挙考証を担当しています。本日(10/27)21時から後編が放送されますが、選挙のシーンにおいて勘違いされそうなポイントがあるので先に解説しておきます。 選挙カーに設置するのぼり旗について前編でも一瞬写ったのですが、候補者が選挙カーの上で街頭演説をするシーンが出てきます。そこに設置されているのぼり旗には、杉本哲太さん演じる新人の知事候補「もがみ圭一」という候補者名と顔写真が記載されています。 少

    • 今回の参議院選挙制度改革は強豪チームに都合のいいルール改正

       7月11日の参議院本会議で、参議院の議員定数を6増やし、比例区に特定枠を設ける自民党の公職選挙法改正案が、自民、公明両党などの賛成多数で可決されました。13日から衆議院で審議入りしましたが、今国会中の成立は確実です。  この参院選挙制度改革については、自民党の小泉進次郎代議士が批判的なコメントを出したこともニュースになっていましたが、衆議院でも都道府県や基礎自治体の議会でも定数削減が進むこのご時世に、なぜ参議院では「定数増」なのか、と疑問を抱かれる方も多いと思います。

      • 新潟県知事選挙の結果を出口調査から分析してみる

        昨晩投開票された新潟県知事選挙は、自民党・公明党が支持した元海上保安庁次長の花角英世氏が初当選を果たしました。 各社の世論調査や出口調査でも、花角氏と池田氏の横一線の激戦が伝えられていましたが、投票率は前回より5.2ポイントも上昇し、両候補が50万票を超えて競り合う結果となりました。最終的には有権者数が190万人を超えている大規模な選挙のため、約37,000票の差がつきましたが、得票率で見れば僅か3.4ポイント差で、2004年や2016年の知事選よりも小差での決着となりまし

        • 投票率は「上がった方が有利」なのか「下がった方が有利」なのか問題について

          いよいよ本日10日(日)は新潟県知事選挙の投開票日です。「新潟県知事選挙の勝敗は投票率次第」という話が、金曜日あたりから飛び交うようになりました。それだけ激戦で、どちらが当選するかわからないということです。私もよく選挙の勝敗についてコメントを求められた時に「投票率次第では、、、」と言ってしまうのですが、実は「投票率が上がったら野党系候補が有利」とか「下がったら与党系候補が有利」と一概に言えるほど単純ではありません。そうした傾向もあるにはあるのですが必ずしもそうではありません。

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          新潟県知事選挙は「投票箱が閉まるまで」わからない

          投開票日を10日(日)に控えた新潟県知事選挙ですが、JX通信が告示日から3回目の調査を7日・8日に行ったところ、序盤・中盤から池田千賀子氏と花角英世氏がお互いに票を伸ばしながらも差がつかず、横一線の大接戦のようです。安中聡氏は支持が広がらず厳しい情勢とのこと。 大きなポイントは、池田氏が逆転したことです。序盤・中盤は花角氏がわずかにリードしていたようですが、今回は池田氏がわずかにリードしているため、池田氏の名前から記載されています。 2016年参院選も大激戦だった野党統一

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          新潟県知事選挙の行方

          注目の新潟県知事選挙は6月10日(日)の投開票まであと4日となりました。今回の新潟県知事選挙は、米山前知事の辞職に伴う選挙で、国政の与野党が候補を擁立し激しい選挙戦を展開しています。 (立候補者は3名ですがもう1名の方は支持が広がっていないため、完全に一騎打ち) 新潟県は全国的に見ても野党系が強い地域で、2016年7月の参議院選挙新潟選挙区、同年11月の新潟県知事選挙でいづれも野党推薦候補が与党推薦候補を破って当選。2017年10月の衆議院総選挙では、新潟県内に6つある小選

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