すべから

1部上場 IT企業の法務マネージャー。 同じ会社の中で、カスタマーサポートのSV(5年…

すべから

1部上場 IT企業の法務マネージャー。 同じ会社の中で、カスタマーサポートのSV(5年)→ 内部監査室(1年半)→ 法務(3年)と経験。2019年10月に転職し、今は法務と内部監査の兼務。2年経過し、兼務が解かれ、法務専任へ。主にIT法務での経験を思うがままに記します。

マガジン

  • 映画・読書感想

  • 企業法務insiders

    • 1,056本

    ビジネスの現場と法令との間で葛藤&奮闘する企業法務の「中の人」たちが書くnoteを集めたマガジン。「中の人」の定義は広めで。

  • 法務業務効率化

  • 契約関連記事

  • 転職記録

最近の記事

2023年新作映画ベスト10

鑑賞作品のすべて2023年公開の新作鑑賞数は、合計68本(映画館43本、配信25本)でした。 第1位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 第2位:ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 第3位:バビロン 第4位:マーダー・ミステリー2 (劇場未公開) 第5位:ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック! 第6位:BAD LANDS バッド・ランズ 第7位:愛にイナズマ 第8位:死霊のはらわた ライジング(劇場未公開) 第9位:エスター ファースト

    • 2021年摂取したコンテンツ類(映画、ドラマ、書籍、YouTube、音楽)まとめ

      本来私は、法務ブロガーでも仕事人間でもなく、いろんなコンテンツを摂取して生きているのが幸せなのだ。だから、そのアウトプットも大事にしたい。2019年分は、映画や読書のまとめをしていたが、2020年は全くしていなかった。 今回は、2021年に私が摂取して楽しんだ様々なコンテンツ類を、まとめて紹介していこうと思う。ランキングは勿論、独断と偏見である。 新作映画部門ベスト102021年に公開された映画。映画館及び配信視聴合わせて、 合計37本。 うち海外映画18本、邦画19本。あ

      • 企業側の視点から語る法務採用の傾向と対策

        今回も前回に続いて採用の話。 企業法務で採用活動をして、採用する側の会社視点で、学んだことを率直に書いてく。生々しい話もあるが、ご容赦いただきたい。 職務経歴から見る法務応募者募集の応募者にもある程度の傾向が見える。 以下は、1部上場のIT企業において、企業法務経験が数年ある人で年収400~550万円程度(みこみ残業代込)のレンジで募集した時の傾向である。 企業法務経験者 メインターゲットとなる「1~2社で2~3年経験(若手)」という、程よい法務経験者は案外見つからな

        • 法務採用難航記録

          もともと、転職を機に始めたnoteだが、私が現職に転職してきてから、まる2年が経過したことになる。兼務として、法務サポートをしてくれる人を法務に入れることでごまかしごまかしやってきたが、先日、1名の法務専任者を採用することが決定し、めでたく来月半ばの入社が決定した。 転職をする側の記事はアクセス数が高いので、採用する側の視点もニーズはあるだろうし、両方の視点を持ったことで言えることもあるだろう。ということで、今回の採用活動を通して感じたことを記録する。 採用の背景法務専任

        2023年新作映画ベスト10

        マガジン

        • 映画・読書感想
          3本
        • 企業法務insiders
          1,056本
        • 法務業務効率化
          3本
        • 契約関連記事
          5本
        • 転職記録
          7本

        記事

          取締役会事務局は、案外やること多い

          ここ2年ぐらいで色々やってきたが、取締役会事務局というのはなかなか深くて、責任があって、やることの多い仕事である。とはいえ、ただの会議体運営と変わらない部分も多く、法務がやるべきことなのか?という疑問はあるが。 ●ペーパーレス化 コロナ前に導入。大量の資料を全部印刷して配布していたのを廃止。参加者側からは若干不便になったと思うが、共有のGoogle Drive にアクセスすれば良いだけのものを印刷するデメリットが圧倒的に大きかった。差し替えも容易になった。 ●議事録クラウ

          取締役会事務局は、案外やること多い

          法務のPMIを振り返る

          現在、私が所属している会社(以下「X社」という)はM&Aが盛んな会社なので、ここ1年半ぐらいでも法務でガッツリPMI(Post Merger Integration)に関わる必要のある案件が2件ほどあった。 私は、X社に入るまではPMIという言葉もロクに知らなかったが、今は ➀買収した会社・事業と自社の差分を把握 ②買収した会社の特性を踏まえて、自社に合わせる事・合わせない事を判断 ③合理的に必要な変更を実施すること と認識し、勘所も分かってきた気がしている。 当

          法務のPMIを振り返る

          これは最高のタスク管理ではない~やっぱりTrelloが好き ~

          今回、冷静に自分のやっているタスク管理を見直すと、全然効率的ではない気がしてきたのだが、今回は私のタスク管理を紹介する。 Trelloを使う理由私は、Trelloにタスクを集約させている。 Trelloは、期日を引き直しても期日順にサクッと並び替えられるし、タスクの全体像が分かり易いのが良い。個人で使っても良いし、チームでも使うのも便利。ただし、ボードが複数になると途端に見るのが面倒になってくるのが難点。 気に入っているのが、ステータスを自由に設定できるところ。私は、主

          これは最高のタスク管理ではない~やっぱりTrelloが好き ~

          最高のタスク管理を求めて~前提編~

          みなさん、タスク管理してますか? 仕事人の永遠のテーマ、タスク管理。何度試行錯誤しても、ベストな方法にたどり着けないが、タスク管理に悩み続ける私のタスク管理方法について共有する。より良い方法があれば教えていただければ幸い。今回は、プロジェクト管理というより、個人のタスク管理に着目している。 タスクの分類①定期的にやらなければならない業務 毎月実施する取締役会運営と議事録の作成や、Pマークに関する業務等がある。早い段階でスケジュールが決まっているので、計画的に実施すべきタ

          最高のタスク管理を求めて~前提編~

          法務&内部監査 兼務奮闘記

          この記事は「裏 法務系 Advent Calendar 2020」の12/8分として投稿してます。初参加!wakatebenさんよりバトンをいただきました。 今日は、私の法務と内部監査室の兼務の経験を通じて感じた事を、文献とか引かずに主観だけで記します。この機会なのにあまり法務っぽくない内容になってしまいましたが、これから部下を他部門と兼務させることになりそうな人、そして、これから兼務をすることになるかもしれないすべての人に対する提言と捉えていただければ幸いです。 以下、

          法務&内部監査 兼務奮闘記

          契約書作成ヒアリングシート

          新規の取り組み等で、契約書を1から作成するときに依頼者にヒアリングしていることを公開。入力フォーム型にして書いてもらった事もあるが、勘所の分からない内容が戻ってきたことがあるので、基本的にはヒアリング自体はサボらず直接したほうが良さげ。 ◯概要 依頼者が、概要を簡潔に分かりやすく作文できれば、細かいヒアリングは不要だったりする。 ◯納期 納期のない仕事は仕事じゃない! ◯契約の目的 民法改正により、重要性の増した項目。お金を受け取る側は収益目的だとしても、払う側の目的が

          契約書作成ヒアリングシート

          転職から、あっという間に1年が経ったので振り返る

          もともと、転職きっかけで始めた法務noteだが、10月15日で転職してから1年が経過。濃密であっという間の1年間だった。一体何をやっていたのか振り返ってみる。当時の部長に「1年経ちましたよー」と報告したところ、「5年くらいいるかと思った」と言われた。よく分からないけど、これは評価されてるってことで、いいのかな! 10月~12月入社直後から、契約書確認や法務相談は早めに任され、開始。また、取締役会の事務局としてアサインされる。入社時には、私の上司となる弁護士のHさんも入りたて

          転職から、あっという間に1年が経ったので振り返る

          取締役会議事録を電子化して商業登記が捗った話

          コロナの影響を受け、役員陣と顔を合わせる機会も減り、取締役会議事録の押印のために、順番に郵送するという恐ろしく面倒な作業が発生しはじめていたある日、朗報が飛び込んだ。 2020年5月29日 電子署名(クラウドサイン形式)での取締役会議事録への押印が、会社法施行規則の解釈上、法務省に認められた。 ・取締役会議事録もクラウド型電子署名で—2020年5月29日付法務省新解釈の解説 2020年6月15日 クラウドサイン(弁護士ドットコム)の認証が、商業登記上有効な電子署名として認

          取締役会議事録を電子化して商業登記が捗った話

          業務委託という働き方改革

          前職でも現職でも、他社の話を聞く限りでも、SES(システムエンジニアリングサービス)を含む業務委託という形式で、社内で不足するリソースを確保する会社はかなり増えているように思える。 独立した専門家(弁護士、会計士、コンサル等)に依頼して、完全に対等なお付き合いしているタイプの業務委託は当然問題ないが「危ういな」と思うのは、社内にエンジニアやデザイナーなどを常駐させるタイプの業務委託である。 いわゆる偽装請負になりうる問題である。リスクをはらむ業務委託の形式は、大きく分ける

          業務委託という働き方改革

          株主総会運営統括withコロナ

          6月終盤、株主総会集中日に開催された、当社の株主総会も無事終わった。 株主総会は法務の管掌という区分けで、私と上司の2人しかいない法務に、株主総会の運営統括という重い役割がのしかかってきた。入社して1年も経っていないので、前年の事は分からず、前年の統括も退職済みなので、足りない情報も多く、なかなかイメージが沸かず苦労した。 勿論、例年の資料は残っていたので、実際手を動かすことはあまりないだろうと予想していたが、その見積もりは甘かった。蓋を開けてみれば、前年の資料にない検討

          株主総会運営統括withコロナ

          企業法務における、誹謗中傷対応のこれまでとこれから

          誹謗中傷が社会問題になる中、企業視点での物言いはあまり見当たらなかったので、ブログや掲示板等の投稿型のサービスーいわゆるSNSやCGM(Consumer Generated Mediaの略)を運営する会社の法務として、誹謗中傷と向き合ってきた経験を書くことにした。 まずは定義を確認しておきたい。 誹謗中傷…根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。 誹謗…他人を悪く言うこと。そしること。 中傷…根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。 by デジタ

          企業法務における、誹謗中傷対応のこれまでとこれから

          リモート法務雑感

          私も4月6日からリモートで業務をしている。映画館に行けなかったり、ライブにも行けないのがつらいところではあるが、通常業務や日常生活においてはそこまでの支障はない。仕事がなくならないのは、ありがたいことである。 今の会社では、緊急事態宣言辺りから、原則リモートワークになっている。 今回は、リモート業務について思ったことをダラダラと書く。 取締役会取締役会は全員ZOOMでやっていて、社長だけが開催場所である本社会議室に来ている(そこからZOOM参加)状況なので、別に自分が会社

          リモート法務雑感